秘密の花園

誰の心の中にもあるだろう「秘密の花園」。
内緒にしておきたい心の聖域――今日はそんなお話。

もう10年くらい前の話になるんだけど、ものすごく好きな…と云うか、「私もこんな文章書いてみたい〜！」と、ベタボレしていた音楽ライターさん（以下、Tさん…女性）がいた。当時の私は、Tさんの記事がちょっとでも掲載されると、必ずその雑誌を購入し、彼女の書いた文章を何度も何度も…繰り返し読んでいた。それくらい、入れ込んでいた。

ところが。
ある日を境に、Tさんの文章を見かけなくなってしまった。なんでなんで？(＠_＠)？なんでなの〜〜〜！？…まさに「こつ然」で、私にとっては「寝耳に水」。大ショックだった。…一生懸命探したけど、結局見つからず…それ以降、音楽雑誌を読む気になれなくて、ほとんど手に取らなくなってしまった。

そんなこんなで約10年経過。
ずいぶん時間が経ったというのに、「Tさん、いまなにをしているのかな〜…。まだ文章を書いていらっしゃるのかな〜…そうだと嬉しいんだけどな〜」という思いが、私の頭の片隅でちらちらしていて…気になって仕方がなかった。
そんなある日、ネットで検索でもしてみるかとひらめき、yahoo!で検索してみたら――なんと！！Tさんのホームページがヒットした！！…まさに灯台モトクラシー！！

…震える手でリンクしてみた。
TOPには素敵な配色の絵があり――コンテンツは日記、BBS、そしてお仕事のお知らせ。
はやく！はやく！…Tさんの文章が読みたい！！…さっそく日記を覗いてみることにした。

そこに現れた10年ぶりのTさんの文章は――それはそれは感動的で…私は涙がとまらなかった。
その昔彼女が書いていた文章は、音楽ライターということもあって、やはり某アーティストの記事がメイン。でも、いま日記で語られているのは――まさしく彼女の心情だ。…日常のちょっとした出来事、大きな事件。友情と…恋愛。彼女の感性は、繊細に見えるんだけど、どこが力強い。綴られる文章は美しいけど、耽美的なのではなく…どこか暖かい。……あのときのままだった。

インターネットを通しての10年ぶりの再会だったけど、先日、一時帰国した彼女（実は、現在NY在住のイラストレーター兼小説家）に会ってきた。あっという間の出来事だったけど、そのとき過ごした時間は…一生忘れないだろう。

TさんのHPは、私にとってはまさに「秘密の花園」だ。この日記読んで下さってる方の中には、「Tさんって、あの人のことね」とお気づきになる方もいらっしゃるだろう。でもナイショにしてね♪

ではまた♪