私は、J・トレンツ・リャドという画家が大好きだ。

1993年に47歳という若さで亡くなってしまった、カタロニアの天才画家・リャド。
彼は風景画・人物画のどちらも優れていて、前者のモチーフは「庭」が多く、溢れる花々の配色の美しさにはためいきが出てしまう。多色で華やかなんだけど…どこか厳か。とても不思議だ。
後者はやはり「女性と空間の美しさ」。風景画とは違い、いつも絵の中の女性は、薄暗い背景の中でひたむきな視線を向けている。構図には常に空間が存在し、実にシンプルで独特。どちらかというと張り詰めた印象で、情熱的だ。でもどうして――彼の描く「空間」が、これほどまでに女性の美しさをひき立たせるのだろう?

初めてリャドの絵を見たときの衝撃は、今でも忘れられない。
リトグラフではなく、原画を鑑賞する機会があったのだが――独特な「光と影」、圧倒的な描写力、女性と空間の絶対的な美しさ…ただただ呆然となってしまった。
……こんな画家がいたんだ…。
――涙が出そうになった。

もっとたくさんの作品を見たかった。

――次はどんな作品が発表されるのだろう?
――来日したら、絶対、個展に行こう!

そんなことを思ってたのに….
………残念でたまらない。

こんなに私を夢中にさせる画家は…もう…あらわれないだろうな〜…。

http://www2.plala.or.jp/Donna/llado.htm
http://www.artvivant.net/contents/artists/llado/prof.html


では、また♪

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