あのですね…最近のアメリカ映画の傾向なんですけど。
続編とかリメイクとか、そんなのばっか!!
…ったく!!

最近収集した情報によると、「グラディエーター」(主演と監督は違うみたい)、「オーシャンズ11」(マット大西くん、今度はスーツが着たいらしい)、「レッド・ドラゴン」(「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の続編…っていうか、原作では確か第1作だったような)、「ブリジット・ジョーンズの日記」(ジョージ・クルーニーが出るそうな〜)に、あの「リプリー」まで続編ができるんだって!(ただし主演はマット大西くんに非ず)

あ〜あ…そのうちの何本がホントに面白いのか…。

というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題は「ハートウォーミングでチャーミングな映画」。

笑い、感動、せつなさ、ほろ苦さ…観終わってみれば、作品に対してなんとも云えない魅力を感じている自分に気づく――そんな映画を並べてみました。設定は全く違う2作品だけど、両作品とも「現実には絶対ありえないトラブルに陥ってしまった主人公が、持ち前の魅力と機転で切り抜けていく」…というストーリーになってます。なので、ちょっとファンタジーが入ってるかニャ?


「ビッグ」BIG(1988・米)
監督:ベニー・マーシャル
脚本:ゲイリー・ロス、アン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、エリザベス・パーキンス、他

ストーリー:
ある夜、12歳のジョッシュ(T・ハンクス)は家族と一緒に行った移動遊園地で、「願いを叶える」魔王BOXと出会う。コインを入れ「大人になりたい」と願うジョッシュ。すると翌朝、体だけ30歳の大人になっていた。だが母親は彼だと気づかず、家から追い出されることに。NYに出たジョッシュは、真相を知った友達の助けを借りて、おもちゃメーカーに就職。子供らしい自由な発想から成功を収め、どんどん昇進するが――。

この作品…何度観たかわかんない、とても好きな映画のひとつなんだよニャ〜…。ヒューマン・コメディなら、この『ビッグ』と『デーヴ』(レビュー済み)が最高傑作だと思う(両作品ともG・ロスが脚本担当)。

この前も話したけど、私、T・ハンクスのことはかなり前から知っていて、「スプラッシュ」(1984)を映画館で観てからというもの、彼の作品は必ずチェック入れてた(あの「マネーピット」まで観に行ったし)。
そんな彼の出世作がこの「ビッグ」。
体は大人だけど、心は子供。30歳のくせに目がキラキラ、大人の常識も通じないジョッシュに、最初は「??」という周りも、次第に彼を好きになっていく。

子供って、ホントなんでもおもちゃにしてしまうし、率直にものを云うよね。
私はいつからそんな発想力や感情をなくしてしまったんだろう…。
数年ぶりにこの映画のT・ハンクス(当たり前だけど若いよニャ〜…)を観て、そんなことをしみじみ感じた。

とくに…足で鍵盤を弾くピアノで社長と一緒に遊んでいるシーンはね…忘れられないよ…。

T・ハンクスってホント、演技派だよニャ〜…。この映画でも体全体で子供を表現していて、それが実に素晴らしい(そして、どこか微笑ましかったりする)。
その理由って、(以前も話したけど)目の演技が巧みなんだからじゃないかニャ〜??…12歳の子供の目、偏見と不当な扱いに対して闘うエイズ患者の目、無人島で孤独に耐える目、戦争を嫌いながらも任務を遂行していく軍人の目…彼の主演映画をいろいろ観たけど、いつも彼の目に引き込まれるもの…。

で、だんだん大人社会に慣れてきたジョッシュ。そんな彼はいったいどういう選択をするのか――それがラストの感動へと続いていくんだよニャ〜…。…う〜む…。

ところで。今回再見したことによって、私も「大人になったニャ〜」と自覚してしまったことがひとつ。昔観たときと違って、ジョッシュといい仲になるスーザンの気持ちに…ちょっとだけシンクロしちゃった。私も「私はもう、その時代を生きてしまったから」。…う…ううう…せつない…。

しかし…12歳の男の子なのに――あんなにキスが上手でいいのニャ??

♯こんな人にオススメ
「少年少女の気持ちに戻ってみたい…」「若い頃のトム・ハンクスって意外にいい男?」「おもちゃ大好き〜♪」


「天国から来たチャンピオン」HEAVEN CAN WAIT(1978・米)
監督:ウォーレン・ベイティ、バック・ヘンリー
脚本:エレイン・メイ、ウォーレン・ベイティ
出演:ウォーレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ、ジェームズ・メイソン、他

ストーリー:
アメフトチーム・ラムズの有望クォーターバック、ジョー(W・ベイティ)は、ある日事故で死んでしまう。だがそれは新人天使の間違いで、彼にはまだ数十年の寿命が残っていた。アメフト選手として、どうしても試合に出たいジョー。そこで天使(J・メイソン)と一緒に新たな身体を探すことに。そしていくつかの候補の中、ひょんなきっかけから大富豪ファーンズワースの身体を選んだジョーは――。

小学6年生の頃、初めてこの映画を観たっけ〜…。
それまでの私ときたら、「キャリー」とか「ブラジルから来た少年」とかキューブリック作品とか、そんな映画ばっかり観てる、ちょっとヘンな小学生だった。なので、この映画に出会ったとき…それはそれは大変なショックだったよ〜〜〜!!

はっきり云ってしまえば、今観ても演出が荒削りだし、主演であるW・ベイティの演技も感動するほど上手いとは云えない。そして、ひとつひとつのエピソードをもっと煮詰めていったほうがいいんじゃないかニャ〜と思ってしまうくらい、展開も速い(本編が101分なんて――短すぎる!)

でも。
ああ〜…なんて愛すべき作品なんだろう!!

ジョーのアメフトに対する情熱、そして「生」に対する姿勢に…感動する。
ジョーの奏でるソプラノサックスの音色がたまらなく…せつない。
天使やファーンズワースをめぐる人たちと、ジョーのかけあいに…つい笑いが出てしまう。
感動のラストシーンなのに…なぜだか一抹の淋しさを感じてしまう。

こんなに(私にとって)魅力に溢れた作品って――他に見当たらないよ…。初めて観てからもう20年近く経ってるのにね。なんて云うか、観終わったあとに、ものすごい余韻が押し寄せてくるんだよニャ〜…。

映画としては、未熟なところが多いはずなんだけど…もうこの作品に関して、私は悪く云えない。もちろん「つまんない」って思う人はいるだろうけど、私にとっては思い出の映画。だからある意味、評価対象外的作品かな?

ちなみにこの映画、実は「幽霊紐育を歩く」(1941)という映画のリメイクだそうだけど、その際、主人公の設定をボクサーからフットボーラーに変えたとか。うん、確かにその方が正解かと♪

で、当時アカデミー賞にもノミネートされたんだけど(9部門も)、取れたのは「美術賞」だけ。確かに「ディア・ハンター」(ベトナム戦争がテーマ)も面白かったけど、戦争ものやヒューマン・ドラマでなく、こういう作品が賞を取ってもいいじゃんかよ〜〜!!

しかし…スーツを着てる天使ってのは、不思議な感じだよニャ〜…。

♯こんな人にオススメ
「ハートウォーミングで魅力的な映画が観たい!」

で、もしDVDで買うならどちらを選ぶか――
どちらも購入済み。でも「天国から〜」はネットで3800円出したのに、10月末から2500円(ネット価格では2000円)だって〜…。

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