すちゃらか映画レビュー!(その17)
2002年10月6日あのですね。
土日に展開してるこの「すちゃらか映画レビュー!」なんですけど。
実は書いてUPするまで、すっごい時間かかっております。なので、せっかく書いたのに間違って消しちゃうと大ショック!…書き直す気力がしばらく出てこなくなったりするんだよニャ〜…。
じゃあ、いったいなんでそんなに時間がかかってるかと云うと――
1.映画の原題や公開年、監督や出演者などの名前をIMDbで検索、確認してるから。
2.どんな映画でも、レビューの前に再見してるから。
3.「ストーリー」を自分で書いているから(ビデオパッケージなどにある文章を引用してません)。
4.当時集めたその映画に関する情報を、自分の記憶中から引っ張り出してるから。
…などなど。
以下、補足。
1→それでもけっこう間違ってたりする私(「グレック・キニア」を「グレック・ギニア」にしたりとか)。
2→初見で見逃すところもありますからニャ〜…。感想も変わるし。10回くらい観た映画もあります。
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題は「刑事ドラマ?」。
まあ、刑事が主役なんて映画は腐るほどあるんですが、その中でもジャンルがひとつに収まりきらない(…って別に無理に分けなくてもいいんだけど)映画を選んでみました。
尚、今回は1作品のレビューとなっております。
「刑事ジョン・ブック/目撃者」Witness(1985・米)
監督:ピーター・ウィアー
脚本:ウィリアム・ケリー、アール・W・ウォレス
出演:ハリソン・フォード、ケリー・マクギリス、ルーカス・ハース、他
ストーリー:
アーミッシュであるレイチェル(K・マクギリス)の息子サミュエル(L・ハース)は、駅のトイレで殺人事件を目撃する。事件の担当になったジョン(H・フォード)は、危険にさらされた親子をコミュニティに無事送り届けるが、撃たれた傷により倒れ、しばらくアーミッシュ・コミュニティで暮らすことになる。そして――。
好きな俳優がふたりも出てて(H・フォードとK・マクギリス)、監督も大好きなピーター・ウィラー、さらに撮影がジョン・シールとくれば――…んなもん、面白いに決まってるやんか〜〜〜!!
私、いまだにH・フォードの映画ではこの作品がイチオシだもの!!
あ〜〜〜〜!!私も「君を抱いたら…ここから出て行かれなくなる」と云われてみたい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!(ただし当時のH・フォード希望)
…………。
――熱く語るその前に。
まず「アーミッシュって?まったくわかんニャい!!」という人のために、解説を少し(大学時代の講義ノートを参考にしております…いちおうちょこっとだけ習ったので)。
アーミッシュはプロテスタント系キリスト教の一宗派で、「従順」「謙虚」「服従」「倹約」「質素」を基本に、アメリカの各地でコミュニティを作り、独自の文化による生活を営んでいます(300年以上続いているとか)。
男性は黒い服に帽子、女性も黒い服にオーガンジーの帽子を被り、自給自足で電話やTVもなく、移動手段も黒い馬車。とてもかたい絆で結ばれたコミュニティでは「ペンシルベニア・ダッチ」と呼ばれる言語(英語とドイツ語が混ざったような感じらしい)を使用しているそうです。言語や生活にドイツ系らしさが残るのは、やはりドイツ系移民者が多いからです。
ペンシルベニア(彼らの最初の入植地がここだった)のランカスターが、アーミッシュの観光地としては最大で、道で彼らの馬車を見かけることができるそうです。
以上、歴史部分をかなりはっしょって書いてみました。
とりあえずこれくらいの知識があれば、映画を観る際の参考程度にはなるかニャ?
で、本題。
この作品、もう要素がてんこもりなんですわ。
サスペンス・ロマンス・ドラマ・スリラー…いったいどれがメインなの?…ってなくらい。
↓IMDb「Witness」…ご参考まで(英語サイトです)
http://us.imdb.com/Title?0090329
(ジャンル「Genre」にある「More」をクリック!)
以前レビューした「L.A.コンフィデンシャル」という作品も、かなりてんこもりな刑事系サスペンス(?)だったけど…この映画はそれと180度違う。
なぜかと云うと、ピーター・ウィラーは――刑事ものだろうと、青春もの(「いまを生きる」)だろうと、ドラマ(「フィアレス」)だろうと、ファンタジー(「トゥルーマン・ショー」)だろうと…かならず作品に彼独特のヒューマニズムが存在していて、それは映画を観ていれば自然に分かってくるよう親切に描写はされておらず(つまり、観る側にはとても不親切だったりする)、観る側自身に「どう?あなたはわかった?」と訊いてくるような作品を作る監督だから。
娯楽が少ないし、観る側にとってけっこうハードな作品が多いかもしれないけど…私は彼の作品がとても好きだニャ〜…。
そして観る側の感覚が研ぎ澄まされるよう、映像がとても美しいのも特長かニャ?…ジョン・シールが撮影してるんだけど(ウィラーとは最強コンビだよね)、彼が撮った画は、監督が変わっても損なわれない(当たり前か!)。美しさだけでなくアングルも大好き!…以前レビューした「いまを生きる」「アメリカン・プレジデント」「リプリー」も彼が撮影してる(最近だと「ハリー・ポッター」とか)。
…話を元に戻して…と。
この作品、けっこうロマンス要素が強いんだけど、ジョンとレイチェルのストイックな関係が展開していく。でもふたりの視線はとても正直。
そしてアーミッシュ・コミュニティ。映画で描かれていることがすべてではないけど、こういう感じなのね〜…とお勉強になった。
あ、でも。「英国人に気をつけろ」という字幕が出てきますが…これ、ちょっと違うような…。と云うのも、アーミッシュが彼ら以外の人間を「イングリッシャー」と呼んでいるだけで、「英国人」と訳していいものかどうか…(H・フォードもあるシーンで「イングリッシャーだ」なんて云ってたけど、字幕はやはり「英国人」になってた)。なので事情を知らない日本人は、「なんで英国人?」と思うかもね〜。
アーミッシュは暴力を好まない。そんなコミュニティの中、ジョンはどのように影響を受けていくのか…それも見所のひとつ…かニャ?
そして、とても静かなコミュニティの中…いきなり事態が変化する。静から動へ移動する瞬間が、淡々としているけど…ドキドキする。
ただ、全体的に静かな映画なので、ドンパチ好きな人には物足りないかも。また、サスペンスが全面に押し出されている映画でもないので要注意。
あと、サミュエルとジョンの交流がとてもほほ笑ましい。ふたりはそれほど会話してないけれど、目を見ればわかる――お互い信頼し合ってるんだろうニャ〜…。
そしてきっとサミュエルにとってジョンは――ヒーローなんだろうね…。
そう云えばH・フォードって、たしか「スターウォーズ」以降も、しばらくは売れなくて…大工さんしてたんじゃなかったっけ??…この映画で大工してる姿を拝めるんだけど、なんか手馴れてたよニャ〜!!
♯こんな人にオススメ
「P・ウィラー好き」「アーミッシュって?」「H・フォードってかっこいいよね♪」
↓今月末からDVDお安くなります。
http://www.uipjapan.com/phej/dvd/tit00560.htm
土日に展開してるこの「すちゃらか映画レビュー!」なんですけど。
実は書いてUPするまで、すっごい時間かかっております。なので、せっかく書いたのに間違って消しちゃうと大ショック!…書き直す気力がしばらく出てこなくなったりするんだよニャ〜…。
じゃあ、いったいなんでそんなに時間がかかってるかと云うと――
1.映画の原題や公開年、監督や出演者などの名前をIMDbで検索、確認してるから。
2.どんな映画でも、レビューの前に再見してるから。
3.「ストーリー」を自分で書いているから(ビデオパッケージなどにある文章を引用してません)。
4.当時集めたその映画に関する情報を、自分の記憶中から引っ張り出してるから。
…などなど。
以下、補足。
1→それでもけっこう間違ってたりする私(「グレック・キニア」を「グレック・ギニア」にしたりとか)。
2→初見で見逃すところもありますからニャ〜…。感想も変わるし。10回くらい観た映画もあります。
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題は「刑事ドラマ?」。
まあ、刑事が主役なんて映画は腐るほどあるんですが、その中でもジャンルがひとつに収まりきらない(…って別に無理に分けなくてもいいんだけど)映画を選んでみました。
尚、今回は1作品のレビューとなっております。
「刑事ジョン・ブック/目撃者」Witness(1985・米)
監督:ピーター・ウィアー
脚本:ウィリアム・ケリー、アール・W・ウォレス
出演:ハリソン・フォード、ケリー・マクギリス、ルーカス・ハース、他
ストーリー:
アーミッシュであるレイチェル(K・マクギリス)の息子サミュエル(L・ハース)は、駅のトイレで殺人事件を目撃する。事件の担当になったジョン(H・フォード)は、危険にさらされた親子をコミュニティに無事送り届けるが、撃たれた傷により倒れ、しばらくアーミッシュ・コミュニティで暮らすことになる。そして――。
好きな俳優がふたりも出てて(H・フォードとK・マクギリス)、監督も大好きなピーター・ウィラー、さらに撮影がジョン・シールとくれば――…んなもん、面白いに決まってるやんか〜〜〜!!
私、いまだにH・フォードの映画ではこの作品がイチオシだもの!!
あ〜〜〜〜!!私も「君を抱いたら…ここから出て行かれなくなる」と云われてみたい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!(ただし当時のH・フォード希望)
…………。
――熱く語るその前に。
まず「アーミッシュって?まったくわかんニャい!!」という人のために、解説を少し(大学時代の講義ノートを参考にしております…いちおうちょこっとだけ習ったので)。
アーミッシュはプロテスタント系キリスト教の一宗派で、「従順」「謙虚」「服従」「倹約」「質素」を基本に、アメリカの各地でコミュニティを作り、独自の文化による生活を営んでいます(300年以上続いているとか)。
男性は黒い服に帽子、女性も黒い服にオーガンジーの帽子を被り、自給自足で電話やTVもなく、移動手段も黒い馬車。とてもかたい絆で結ばれたコミュニティでは「ペンシルベニア・ダッチ」と呼ばれる言語(英語とドイツ語が混ざったような感じらしい)を使用しているそうです。言語や生活にドイツ系らしさが残るのは、やはりドイツ系移民者が多いからです。
ペンシルベニア(彼らの最初の入植地がここだった)のランカスターが、アーミッシュの観光地としては最大で、道で彼らの馬車を見かけることができるそうです。
以上、歴史部分をかなりはっしょって書いてみました。
とりあえずこれくらいの知識があれば、映画を観る際の参考程度にはなるかニャ?
で、本題。
この作品、もう要素がてんこもりなんですわ。
サスペンス・ロマンス・ドラマ・スリラー…いったいどれがメインなの?…ってなくらい。
↓IMDb「Witness」…ご参考まで(英語サイトです)
http://us.imdb.com/Title?0090329
(ジャンル「Genre」にある「More」をクリック!)
以前レビューした「L.A.コンフィデンシャル」という作品も、かなりてんこもりな刑事系サスペンス(?)だったけど…この映画はそれと180度違う。
なぜかと云うと、ピーター・ウィラーは――刑事ものだろうと、青春もの(「いまを生きる」)だろうと、ドラマ(「フィアレス」)だろうと、ファンタジー(「トゥルーマン・ショー」)だろうと…かならず作品に彼独特のヒューマニズムが存在していて、それは映画を観ていれば自然に分かってくるよう親切に描写はされておらず(つまり、観る側にはとても不親切だったりする)、観る側自身に「どう?あなたはわかった?」と訊いてくるような作品を作る監督だから。
娯楽が少ないし、観る側にとってけっこうハードな作品が多いかもしれないけど…私は彼の作品がとても好きだニャ〜…。
そして観る側の感覚が研ぎ澄まされるよう、映像がとても美しいのも特長かニャ?…ジョン・シールが撮影してるんだけど(ウィラーとは最強コンビだよね)、彼が撮った画は、監督が変わっても損なわれない(当たり前か!)。美しさだけでなくアングルも大好き!…以前レビューした「いまを生きる」「アメリカン・プレジデント」「リプリー」も彼が撮影してる(最近だと「ハリー・ポッター」とか)。
…話を元に戻して…と。
この作品、けっこうロマンス要素が強いんだけど、ジョンとレイチェルのストイックな関係が展開していく。でもふたりの視線はとても正直。
そしてアーミッシュ・コミュニティ。映画で描かれていることがすべてではないけど、こういう感じなのね〜…とお勉強になった。
あ、でも。「英国人に気をつけろ」という字幕が出てきますが…これ、ちょっと違うような…。と云うのも、アーミッシュが彼ら以外の人間を「イングリッシャー」と呼んでいるだけで、「英国人」と訳していいものかどうか…(H・フォードもあるシーンで「イングリッシャーだ」なんて云ってたけど、字幕はやはり「英国人」になってた)。なので事情を知らない日本人は、「なんで英国人?」と思うかもね〜。
アーミッシュは暴力を好まない。そんなコミュニティの中、ジョンはどのように影響を受けていくのか…それも見所のひとつ…かニャ?
そして、とても静かなコミュニティの中…いきなり事態が変化する。静から動へ移動する瞬間が、淡々としているけど…ドキドキする。
ただ、全体的に静かな映画なので、ドンパチ好きな人には物足りないかも。また、サスペンスが全面に押し出されている映画でもないので要注意。
あと、サミュエルとジョンの交流がとてもほほ笑ましい。ふたりはそれほど会話してないけれど、目を見ればわかる――お互い信頼し合ってるんだろうニャ〜…。
そしてきっとサミュエルにとってジョンは――ヒーローなんだろうね…。
そう云えばH・フォードって、たしか「スターウォーズ」以降も、しばらくは売れなくて…大工さんしてたんじゃなかったっけ??…この映画で大工してる姿を拝めるんだけど、なんか手馴れてたよニャ〜!!
♯こんな人にオススメ
「P・ウィラー好き」「アーミッシュって?」「H・フォードってかっこいいよね♪」
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http://www.uipjapan.com/phej/dvd/tit00560.htm
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