…なんか淋しいお話聞いちゃった…。
京都の朝日シネマ、閉館だって…(バズさんより)。

私は大学4年間を京都で過ごしたけど、学校の生協で1000円チケット購入しては、よく映画館に行ったっけ。祇園会館(まだある?)で3本立てを観たり、朝日シネマでマイナーな映画(H・グラントの「幻の城」とか)を観たり。時間はあるけど、お金はなかった。でもそんなあまりないお金の中から、やりくりしていろいろ観たっけ…。ある程度のお金があれば、自分の欲する楽しみと自由が得られると知ったあの頃…。嗚呼!思い出走馬灯!!さらば!朝日シネマよ!(…って、まだちょっと先の話だってば!)

というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今回のお題は「愛に生きた女」。
恋愛映画ってのは、やはり男女の心情が描かれるものが多いのですが、今回は女性側の心情をフィーチャーした作品を取り上げてみました。相変わらずちょっと古めですが、ご存知の方もけっこういらっしゃる作品ではないでしょうか?


「アデルの恋の物語」L’histoire D’adele H.(1975・仏)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0073114
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:フランソワ・トリュフォー、ジャン・グリュオー、シュザンヌ・シフマン
出演:イザベル・アジャーニ、ブルース・ロビンソン、シルビア・マリオット、他

ストーリー:
19世紀フランスの大詩人で文豪、そして英雄でもあるヴィクトル・ユーゴーの次女・アデル(I・アジャーニ)は、ガーンジー島で出会った英国軍人ピンソン中尉(B・ロビンソン)に恋をし、彼を追ってカナダのハリファクスまでやってくる。だがピンソンとってアデルは疎ましい存在。それでも愛にひたむきなアデルはあきらめきれず、彼を追いまわす日々を送る。そしてその愛情は、日増しにすさまじい情念と変化していく――。

ヴィクトル・ユーゴーの次女・アデルの日記を基にした原作「アデル・ユーゴーの日記」を映画化。よってこれは実話を基にしてるんだけど…いや〜、ものすごい女の情念が描かれている作品なんだよニャ〜…。はっきり云ってコワイ。男性から観たら心理的ホラーかも。そしていまどきの云い方をすれば、「アデルのストーカー物語」という感じ。

振られ、つれなくされ、そして拒否されても…アデルはピンソン(これがまた顔だけの男なんだよニャ)しか見えない。どこまでもピンソンを追って行く。その姿がひたむきでいじらしいと思う人もいれば、コワイと思う人もいるだろう。私なんかはやっぱコワイと感じちゃったし、アデルもだんだん見えてる世界狭くなっていくし…う〜んパッショネイトってのは、ときに人を狂わせるものになるのね…。

そんな彼女に、どこまでもついて回るのが父・ヴィクトル・ユーゴーの娘であるということ。この映画観ると、ユーゴーがいかに世界的な著名人だったか、またその影響力ってのがわかる。そんな著名人(フランスでは英雄だし)を父に持つってのは、さぞかしプレッシャーなんだろうな〜…。アデルはアデルなんだけど、アデル・ユーゴーでもあるわけで。誰もが「あのユーゴーの娘」という目で見る。しかも愛に狂う「あのユーゴーの娘」。…なんだかつらいもんですニャ〜…。

そんなアデル、自分の心情を声を出して紙に書いていくんだけど、その姿は観てる側に強烈な印象を与える。日本人の私にはとてもとてもマネできましぇん。しかも当時19歳のアジャーニが体当たりで演技しているから、その強烈さ倍率ドン!さらに倍!!って感じ。

あと、邦題がいい感じだよニャ〜。原題は「アデルの物語」なんだけど、「アデルの『恋』の物語」と「恋」を追加するだけで、さらにアデルの愛の生き様が感じられる。お〜い!山田く〜〜〜ん!!邦題つけた人に座布団1枚〜〜〜〜!!!
そしてもう30年近く前の作品になるんだけど、個人的な意見として云わせてもらえば、安易にリメイクして欲しくないニャ〜。だっていまだとアデルの愛が、もっとコワイ解釈をされそうだもの…。

ところで主演のアジャーニですが。ものすごく美しい!!!…私がこの作品を観たのは、たしか小学生か中学生の頃だったんだけど、世の中にこんな綺麗な人がいるんだ〜と感動したもんです。画面に釘付けになっちゃったし。なので私にとって永遠の美人女優は、いまでもイザベル・アジャーニ。いや〜ホント、ため息が出る美しさ!…ちょっとピンソン中尉さん!!眼科行ったら!?…ってなくらい。ははははははは♪

でもアジャーニって、たしか生粋のフランス人じゃなかったはず(お母さんがドイツ系で、お父さんが…あれ?どこだっけ?…トルコだったっけ?)。私の記憶が確かならば、ちょっとイスラム系が入ってて、カトリックに改宗したとかなんとかって云ってたような〜??…とにかくフランス人より、エキゾチックな顔立ち。美の融合だよニャ〜♪…そしてダニエル・デイ・ルイスや、あのW・ベイティとも付き合ってたこともあって、ロマンスの絶えない女優さんだニャ〜と思ってた。…いま誰と付き合ってんのかニャ〜??って、いまさら別に興味はないけど。

で。映画の話に戻るけど、この映画は愛に生き、そして、愛に死んだ女性の話でもある。いや〜、これほど愛ひとすじになれるってのは(度合いはともかく)、ちょっとうらやましいかも。

しかし…綺麗な女性ってのは、いつの世もどうしてロクデナシ男に惹かれるものなのか…。

♯こんな人にオススメ
「恋する女の情念って?」「美しいI・アジャーニが見たい!」「昔、好きな男性を追っかけてました…」

続きは、また明日♪

追加:
↓H・グラントの「幻の城」ってこんな作品
http://us.imdb.com/Title?0093840
よく内容は覚えてないけど、つまんなかったことだけはしっかり覚えているニャ〜…。ちなみにビデオにもDVDにもなってません。あ!リズ・ハーレーの名前を発見!!(馴初め映画ニャ?)…この映画に出てんだ〜!!でもまったく覚えてない…。

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