すちゃらか映画レビュー!(その22・前編)
2002年11月3日現在海外で公開中のマドンナ主演映画(監督はダンナさんのガイ・リッチー)「Swept Away」。ウワサには聞いていたんだけど、ホントに最悪な評価みたいだニャ〜…。
↓マドンナ主演作に、オリジナル版の監督が激怒!
http://www.eiga.com/buzz/021029/06.shtml
マドンナの映画を何作か観たことあるけど、やっぱたしかに演技は……。歌ってるだけのほうがいいと思うんだけどニャ〜…。彼女のインタビューや作品、ビデオ、一時期の筋肉モリモリの身体なんか見てると、ものすごい努力家だってことはよ〜〜くわかるんだけど…どんなに努力してもダメなものはダメみたい。…つらい話ですニャ〜…。ちなみにビクトリア(・ベッカム)もそう。あれだけ努力してるのに、やっぱ歌ヘタだもんね〜…。でもダンナとセットで好きよ♪
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今回のお題は「戦争映画:番外編」。
戦争映画と云うと、迫力のある映像に重いメッセージ性…そんなイメージがあると思うんですが、今回はその中でもちょっと変わった作品を選んでみました。ちなみに前編はベトナム戦争ものとなります。
「グッドモーニング・ベトナム」GOOD MORNING, VIETNAM(1987・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0093105
監督:バリー・レビンソン
脚本:ミッチ・マコウィッツ
出演:ロビン・ウィリアムズ、フォレスト・ウィッテカー、チンタラー・スカパット、他
ストーリー:
1965年、米陸軍放送の人気DJクロンナウア一等兵(R・ウィリアムズ)は、泥沼化したベトナム戦況の中、兵士たちの士気を鼓舞する目的のため、サイゴンに呼ばれる。強抱腹絶倒ジョーク、強烈なマシンガントーク…いままでとは違う破天荒なDJの出現に、兵士たちはいつしかクロンナウアの放送を心待ちにするようになる。そして――
いちおうベトナム戦争ものなんだけど、ジャンル的にはコメディになる…かニャ?…あと戦場視点ではないってのも、ベトナム戦争映画にしては異色だと思う。私はけっこう好き。
で、内容なんですけど。
とにかくR・ウィリアムズの魅力が溢れている作品。彼のひとことひとこと…そのすべてが大笑い♪…字幕でこれだけ笑えるんだから、英語を母国語としてる人にはもう大ウケなんだろうニャ〜♪
どうしてこんなに面白いこと云えるんだろう?…来日記者会見や、オスカー授賞式、インタビュー記事なんかでもそうで、いつも大笑いする私。
この映画は基本的にコメディなんだけど、じゃあまったくヒューマニズムが感じられないかと云うと…それは違う。
最初はただ「士気を鼓舞するため」にサイゴンにやって来た彼も、現状を知っていくうちに、どんどんやりきれない思いに駆られていく。そんな姿もちゃんと描かれている。
たとえば、最前線に向かう若い兵士たちにクロンナウアが語りかけるシーン。
生きて帰って来れるかわからない兵士たち。怖いだろうし不安だろう。少しでも気分が紛れるようにと、そんな彼らに楽しく語りかけるクロンナウア。彼にはその前につらいことがあったんだけど、それでも最前線に行く若者たちに楽しく語る姿には…かなりぐっとさせられる。未来があるはずの若者なのに、未来の見えない戦場に行く姿にもね…。ただあの兵士たちの笑いは、演技じゃないニャ〜!素で笑ってる。確かに面白いからね〜、ロビンの話は!…ははははははは♪
そして、戦闘シーンである曲が流れるんだけど…「なんでこの曲を流す?冒涜してる!」なんて云ってる日本人がいたけど――私はそうは思わなかったニャ〜…。あの選曲――私には皮肉に思えた。まあどう捉えるかは、人それぞれだけど。
人それぞれついでにもうひとつ云わせてもらうと…もしこの映画で「ベトナムをバカにしてる」「こんなものじゃないだろう」とか思うんだったら…それはちょっと違うんじゃないかニャ〜??…この作品は、たしかにそこまで重い表現はしていないけど、クロンナウアはつらかったと思うし、やりきれなかったと思うよ…。それに――暗くて泥沼なベトナム戦争の中で、それがたとえ一瞬だとしても…彼の楽しい語りによって、笑いが起こるような――そんな明るささえも…映画に求めちゃいけないのかニャ?
しかし…R・ウィリアムズのJ・ニコルソン、M・ブランドのマネって…本当にソックリだよニャ〜♪
♯こんな人にオススメ
「R・ウィリアムズのマシンガン・トークに、ナイスジョークを観たい!」
ちなみに、もし圧倒的な映像に重いメッセージ性のあるベトナム戦争映画を求めるなら、「地獄の黙示録」(1979)「ディア・ハンター」(1978)がオススメ…かニャ?
ほかのベトナム戦争映画と云うと、O・ストーンの「7月4日に生まれて」「プラトーン」あたりが有名だけど…ベトナム帰還兵ものなら個人的に「ディア・ハンター」がイチオシ(ベトナム戦場ものなら「地獄の黙示録」)。
もし、ベトナム帰還兵ものは「7月4日〜」しか知らなくて、なおかつそれが名作だと思ってる人がいたら――滅多に「観て欲しい」とはレビューに書かないこの私があえて書く。…最高傑作は「7月4日〜」じゃない。「ディア・ハンター」!!!…なぜそう云い切るのかは――観たらわかるので、気になる方には観て欲しいです(ただしちょっと長め…3時間あったりする)。
↓「ディア・ハンター」THE DEER HUNTER(1978・米)
http://us.imdb.com/Title?0077416
続きはまた明日♪
↓マドンナ主演作に、オリジナル版の監督が激怒!
http://www.eiga.com/buzz/021029/06.shtml
マドンナの映画を何作か観たことあるけど、やっぱたしかに演技は……。歌ってるだけのほうがいいと思うんだけどニャ〜…。彼女のインタビューや作品、ビデオ、一時期の筋肉モリモリの身体なんか見てると、ものすごい努力家だってことはよ〜〜くわかるんだけど…どんなに努力してもダメなものはダメみたい。…つらい話ですニャ〜…。ちなみにビクトリア(・ベッカム)もそう。あれだけ努力してるのに、やっぱ歌ヘタだもんね〜…。でもダンナとセットで好きよ♪
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今回のお題は「戦争映画:番外編」。
戦争映画と云うと、迫力のある映像に重いメッセージ性…そんなイメージがあると思うんですが、今回はその中でもちょっと変わった作品を選んでみました。ちなみに前編はベトナム戦争ものとなります。
「グッドモーニング・ベトナム」GOOD MORNING, VIETNAM(1987・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0093105
監督:バリー・レビンソン
脚本:ミッチ・マコウィッツ
出演:ロビン・ウィリアムズ、フォレスト・ウィッテカー、チンタラー・スカパット、他
ストーリー:
1965年、米陸軍放送の人気DJクロンナウア一等兵(R・ウィリアムズ)は、泥沼化したベトナム戦況の中、兵士たちの士気を鼓舞する目的のため、サイゴンに呼ばれる。強抱腹絶倒ジョーク、強烈なマシンガントーク…いままでとは違う破天荒なDJの出現に、兵士たちはいつしかクロンナウアの放送を心待ちにするようになる。そして――
いちおうベトナム戦争ものなんだけど、ジャンル的にはコメディになる…かニャ?…あと戦場視点ではないってのも、ベトナム戦争映画にしては異色だと思う。私はけっこう好き。
で、内容なんですけど。
とにかくR・ウィリアムズの魅力が溢れている作品。彼のひとことひとこと…そのすべてが大笑い♪…字幕でこれだけ笑えるんだから、英語を母国語としてる人にはもう大ウケなんだろうニャ〜♪
どうしてこんなに面白いこと云えるんだろう?…来日記者会見や、オスカー授賞式、インタビュー記事なんかでもそうで、いつも大笑いする私。
この映画は基本的にコメディなんだけど、じゃあまったくヒューマニズムが感じられないかと云うと…それは違う。
最初はただ「士気を鼓舞するため」にサイゴンにやって来た彼も、現状を知っていくうちに、どんどんやりきれない思いに駆られていく。そんな姿もちゃんと描かれている。
たとえば、最前線に向かう若い兵士たちにクロンナウアが語りかけるシーン。
生きて帰って来れるかわからない兵士たち。怖いだろうし不安だろう。少しでも気分が紛れるようにと、そんな彼らに楽しく語りかけるクロンナウア。彼にはその前につらいことがあったんだけど、それでも最前線に行く若者たちに楽しく語る姿には…かなりぐっとさせられる。未来があるはずの若者なのに、未来の見えない戦場に行く姿にもね…。ただあの兵士たちの笑いは、演技じゃないニャ〜!素で笑ってる。確かに面白いからね〜、ロビンの話は!…ははははははは♪
そして、戦闘シーンである曲が流れるんだけど…「なんでこの曲を流す?冒涜してる!」なんて云ってる日本人がいたけど――私はそうは思わなかったニャ〜…。あの選曲――私には皮肉に思えた。まあどう捉えるかは、人それぞれだけど。
人それぞれついでにもうひとつ云わせてもらうと…もしこの映画で「ベトナムをバカにしてる」「こんなものじゃないだろう」とか思うんだったら…それはちょっと違うんじゃないかニャ〜??…この作品は、たしかにそこまで重い表現はしていないけど、クロンナウアはつらかったと思うし、やりきれなかったと思うよ…。それに――暗くて泥沼なベトナム戦争の中で、それがたとえ一瞬だとしても…彼の楽しい語りによって、笑いが起こるような――そんな明るささえも…映画に求めちゃいけないのかニャ?
しかし…R・ウィリアムズのJ・ニコルソン、M・ブランドのマネって…本当にソックリだよニャ〜♪
♯こんな人にオススメ
「R・ウィリアムズのマシンガン・トークに、ナイスジョークを観たい!」
ちなみに、もし圧倒的な映像に重いメッセージ性のあるベトナム戦争映画を求めるなら、「地獄の黙示録」(1979)「ディア・ハンター」(1978)がオススメ…かニャ?
ほかのベトナム戦争映画と云うと、O・ストーンの「7月4日に生まれて」「プラトーン」あたりが有名だけど…ベトナム帰還兵ものなら個人的に「ディア・ハンター」がイチオシ(ベトナム戦場ものなら「地獄の黙示録」)。
もし、ベトナム帰還兵ものは「7月4日〜」しか知らなくて、なおかつそれが名作だと思ってる人がいたら――滅多に「観て欲しい」とはレビューに書かないこの私があえて書く。…最高傑作は「7月4日〜」じゃない。「ディア・ハンター」!!!…なぜそう云い切るのかは――観たらわかるので、気になる方には観て欲しいです(ただしちょっと長め…3時間あったりする)。
↓「ディア・ハンター」THE DEER HUNTER(1978・米)
http://us.imdb.com/Title?0077416
続きはまた明日♪
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