すちゃらか映画レビュー!(その29・中編)
2002年12月29日え〜…まずは、007映画を観るのは初めてというかた向けに「007映画の特徴と見所」の話を少し。
1.ガン・バレル
テーマソングとともに白い球が出てきて、それが銃口のイメージとなり…その先に人が現れ…「バン!」と銃を撃ったとたんに画面が赤くなる――この有名なオープニングシーンを「ガン・バレル」と云います。007は、やっぱこれがないとね♪
2.主題歌とタイトル・バック
007映画の主題歌は、いつも有名な歌手の曲。アームストロングからデュランデュランまで…とにかく幅広いです(来年公開の新作はマドンナ)。そしてプロローグ後にタイトルが流れますが、これが独特。モーリス・ビンダーからずっとこの路線(でない作品もありますが)。スタイル抜群な女性たちのシルエット。官能的な動作。そして映画の内容をイメージされたカラフルな映像。観ていて飽きません。
3.ボンドガール
ボンドの仲間(あるいは敵)として、美女が登場します。作品の時代によって、彼女たちのイメージが違うところが面白いかニャ?…でも…スゴイ役名の人が多いんだよニャ〜…日本人には分かりにくいけど…。
4.お約束の数々
アクション、ボンド・カー、オープニング・アクション、秘密兵器、個性的な悪役、ケン・アダムの豪華なセット、美女とのねんごろ、ラスト・クレジットでの「James Bond will return in ****」という次作予告…などなど。
5.ジェイムズ・ボンドの魅力
…これは映画で満喫してみる方がいいかも。
そして、007は原作があります(原作のない作品もありますが)。作者のイアン・フレミング死後、他の作家が引き継いでいるようです。
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題も「007シリーズ大会〜あなたはどのボンドがお好き?〜」。
2代目ボンド映画を取り上げました。
「女王陛下の007」On Her Majesty’s Secret Service(1969・英)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0064757
監督:ピーター・R・ハント
脚本:リチャード・メイボウム
出演:ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、テリー・サバラス、他
ストーリー:
007シリーズ第6作。スペクターのボス・ブロフェルド(T・サバラス)を追って、スイスにやって来たジェイムズ・ボンド(G・レイゼンビー)。そこで偶然、大物マフィアの一人娘・トレーシー(D・リグ)に再会し、恋に落ちる。そんな中、ボンドはブロフェルドの細菌による大虐殺計画を察知し、アルプスの秘密基地に侵入するが――
ボンド役はオーストラリア出身のジョージ・レーゼンビー。2代目。でもこれ1作のみの出演。
で、内容なんですけど。
………うううううううう…。
…なんてなんて…いい作品なんだああああ〜!
私、シリーズ中――この作品が1番好き。
ちなみに原作に1番忠実な作品だそう。でもシリーズ異色作なんだよニャ〜…。だっていつもなら秘密兵器(って、なんかレトロな云い方だニャ〜)に頼るアクションも、この作品では生身。ケン・アダムスのハデなセットもナシ。人間味のあるストーリーで、ゴージャス感もほとんどナイ。
でもその代わり、それまでの作品にはない魅力がいっぱいある。スリリングなアクション。ボンドと悪役ブロフェルドとの壮絶なバトル。とても60年代の映画とは思えない迫力満点の映像。ラストシーンの演出の素晴らしさ…などなど。
ラストシーンはね…とても印象的だったニャ〜…。
若者が乗った車が追い越していくところとか(このシーンがさらに次のシーンを引き立たすんだニャ〜)。
あの………なところとか(ネタバレになるので中途半端な書き方です)。
それまで静かで優しげな音楽が流れてたのに、ラスト・クレジットが現れた瞬間、いつもの007のテーマに戻る――それはとても悲しく、そしてせつないんだけど…でも非情なスパイの世界が見えてくる。ボンドはやっぱ普通の人間とは違う世界で生きなきゃいけないんだ、と観ている側は思い知らされる。……素晴らしい演出。
前作があまりに珍作だっただけに、正直云ってこの映画もあまり期待していなかったんだけど…「007大会」でこれを観た全員が「面白かった〜!」って云ってたことをよく覚えている。
私が思うに――この作品、映画としての出来が非常にいいんだと思う。
でも公開当時は評価されなかった。前作までのゴージャスさ・エレガントさ、お約束さがほとんどないし、たとえ原作通りだとしても人間臭いボンドがヤだという人もいるだろうし…でもやっぱり――ジョージ・レーゼンビーが1番の問題なんだろうニャ〜。
なんつーか、私が見てもですね…レーゼンビーって…
演技がヘタクソ!!
ボンド・カット(髪型ね)が似合ってない!!
華がない!!
個性がない!!
セクシーじゃない!!
声が渋くない!!
身のこなしが…エレガントじゃな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!
どんなに映画の出来が良くたって(もっと評価されたっていいと思う)、ボンド自身に魅力がなければ、このシリーズはつらいってことだよニャ〜…。あ〜あ…この作品にコネリーが出演してくれてたらニャ〜…。たとえ人間臭いボンド像でも、スパイの非情さを出して上手く演じたろうニャ〜…。
ちなみにこの作品、映画では6作目ですが、原作では5作目「二度死ぬ」より前の作品となります。製作側の都合で「二度死ぬ」の方が先に作られたそうです。
しかし…3時間で3人の相手するなんて…スパイ業もタイヘンですニャ〜…。
♯こんな人にオススメ
「え?独身主義のボンドが結婚するの〜?マジ?観てみたい〜〜〜♪」「レーゼンビーのボンドってどんな感じ?」「スリリングなアクションのスパイ映画を観たい」「テリー・サバラスがボンド映画に出てるの〜?」
♯G・レーゼンビーのボンド(私的)星付け表
セクシー度 ★★☆☆☆
エレガント度 ★☆☆☆☆
ゴージャス度 ★★☆☆☆
タラシ度 ★★★★☆
アクション度 ★★★★★
真面目度 ★★★★☆
知的度 ★★★☆☆
胸毛度 ★★★☆☆
総括:お好きな人はどうぞ。でも他のボンドと違って若いから、アクションのキレは最高よ♪
とりあえず――続く!!
あ〜…明日で終わりたいよ〜!!
1.ガン・バレル
テーマソングとともに白い球が出てきて、それが銃口のイメージとなり…その先に人が現れ…「バン!」と銃を撃ったとたんに画面が赤くなる――この有名なオープニングシーンを「ガン・バレル」と云います。007は、やっぱこれがないとね♪
2.主題歌とタイトル・バック
007映画の主題歌は、いつも有名な歌手の曲。アームストロングからデュランデュランまで…とにかく幅広いです(来年公開の新作はマドンナ)。そしてプロローグ後にタイトルが流れますが、これが独特。モーリス・ビンダーからずっとこの路線(でない作品もありますが)。スタイル抜群な女性たちのシルエット。官能的な動作。そして映画の内容をイメージされたカラフルな映像。観ていて飽きません。
3.ボンドガール
ボンドの仲間(あるいは敵)として、美女が登場します。作品の時代によって、彼女たちのイメージが違うところが面白いかニャ?…でも…スゴイ役名の人が多いんだよニャ〜…日本人には分かりにくいけど…。
4.お約束の数々
アクション、ボンド・カー、オープニング・アクション、秘密兵器、個性的な悪役、ケン・アダムの豪華なセット、美女とのねんごろ、ラスト・クレジットでの「James Bond will return in ****」という次作予告…などなど。
5.ジェイムズ・ボンドの魅力
…これは映画で満喫してみる方がいいかも。
そして、007は原作があります(原作のない作品もありますが)。作者のイアン・フレミング死後、他の作家が引き継いでいるようです。
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題も「007シリーズ大会〜あなたはどのボンドがお好き?〜」。
2代目ボンド映画を取り上げました。
「女王陛下の007」On Her Majesty’s Secret Service(1969・英)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0064757
監督:ピーター・R・ハント
脚本:リチャード・メイボウム
出演:ジョージ・レーゼンビー、ダイアナ・リグ、テリー・サバラス、他
ストーリー:
007シリーズ第6作。スペクターのボス・ブロフェルド(T・サバラス)を追って、スイスにやって来たジェイムズ・ボンド(G・レイゼンビー)。そこで偶然、大物マフィアの一人娘・トレーシー(D・リグ)に再会し、恋に落ちる。そんな中、ボンドはブロフェルドの細菌による大虐殺計画を察知し、アルプスの秘密基地に侵入するが――
ボンド役はオーストラリア出身のジョージ・レーゼンビー。2代目。でもこれ1作のみの出演。
で、内容なんですけど。
………うううううううう…。
…なんてなんて…いい作品なんだああああ〜!
私、シリーズ中――この作品が1番好き。
ちなみに原作に1番忠実な作品だそう。でもシリーズ異色作なんだよニャ〜…。だっていつもなら秘密兵器(って、なんかレトロな云い方だニャ〜)に頼るアクションも、この作品では生身。ケン・アダムスのハデなセットもナシ。人間味のあるストーリーで、ゴージャス感もほとんどナイ。
でもその代わり、それまでの作品にはない魅力がいっぱいある。スリリングなアクション。ボンドと悪役ブロフェルドとの壮絶なバトル。とても60年代の映画とは思えない迫力満点の映像。ラストシーンの演出の素晴らしさ…などなど。
ラストシーンはね…とても印象的だったニャ〜…。
若者が乗った車が追い越していくところとか(このシーンがさらに次のシーンを引き立たすんだニャ〜)。
あの………なところとか(ネタバレになるので中途半端な書き方です)。
それまで静かで優しげな音楽が流れてたのに、ラスト・クレジットが現れた瞬間、いつもの007のテーマに戻る――それはとても悲しく、そしてせつないんだけど…でも非情なスパイの世界が見えてくる。ボンドはやっぱ普通の人間とは違う世界で生きなきゃいけないんだ、と観ている側は思い知らされる。……素晴らしい演出。
前作があまりに珍作だっただけに、正直云ってこの映画もあまり期待していなかったんだけど…「007大会」でこれを観た全員が「面白かった〜!」って云ってたことをよく覚えている。
私が思うに――この作品、映画としての出来が非常にいいんだと思う。
でも公開当時は評価されなかった。前作までのゴージャスさ・エレガントさ、お約束さがほとんどないし、たとえ原作通りだとしても人間臭いボンドがヤだという人もいるだろうし…でもやっぱり――ジョージ・レーゼンビーが1番の問題なんだろうニャ〜。
なんつーか、私が見てもですね…レーゼンビーって…
演技がヘタクソ!!
ボンド・カット(髪型ね)が似合ってない!!
華がない!!
個性がない!!
セクシーじゃない!!
声が渋くない!!
身のこなしが…エレガントじゃな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!
どんなに映画の出来が良くたって(もっと評価されたっていいと思う)、ボンド自身に魅力がなければ、このシリーズはつらいってことだよニャ〜…。あ〜あ…この作品にコネリーが出演してくれてたらニャ〜…。たとえ人間臭いボンド像でも、スパイの非情さを出して上手く演じたろうニャ〜…。
ちなみにこの作品、映画では6作目ですが、原作では5作目「二度死ぬ」より前の作品となります。製作側の都合で「二度死ぬ」の方が先に作られたそうです。
しかし…3時間で3人の相手するなんて…スパイ業もタイヘンですニャ〜…。
♯こんな人にオススメ
「え?独身主義のボンドが結婚するの〜?マジ?観てみたい〜〜〜♪」「レーゼンビーのボンドってどんな感じ?」「スリリングなアクションのスパイ映画を観たい」「テリー・サバラスがボンド映画に出てるの〜?」
♯G・レーゼンビーのボンド(私的)星付け表
セクシー度 ★★☆☆☆
エレガント度 ★☆☆☆☆
ゴージャス度 ★★☆☆☆
タラシ度 ★★★★☆
アクション度 ★★★★★
真面目度 ★★★★☆
知的度 ★★★☆☆
胸毛度 ★★★☆☆
総括:お好きな人はどうぞ。でも他のボンドと違って若いから、アクションのキレは最高よ♪
とりあえず――続く!!
あ〜…明日で終わりたいよ〜!!
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