いや〜…また宣言しちゃいましたか〜…。

↓「D・デイ・ルイス、再び引退生活へ?」
http://www.flix.co.jp/news.jsp?nid=N0002838

この日記でも何回か登場している、英国の名優ダニエル・デイ・ルイスなんですが。またもや「(半)引退宣言」しちゃいました。…ぐぐぐぐ…なんて惜しい…。

なんつーかですね、この人の演技ってのはまさに神がかり的なものでして。役に対する理解とその表現力は…もう右に出るものがいないんじゃないかってなくらい、素晴らしい役者さんなのです。実際、私も彼の演技を観てると、いっつも鳥肌立っちゃうんだよニャ〜…。

よく「ロバート・デ・ニーロやショーン・ペンの役になりきる姿勢はすごい」と聞きますが、デイ・ルイスはそれ以上で、共演者に「あれだけ集中し、なりきっていたら疲れて当たり前だ」と云わしめるほど。…でもご本人は、演技に対する情熱は以前ほどないご様子(たぶん)。5年前にも引退宣言をしていて、家族とともにイタリアへ行って靴職人修行をしていたとかなんとか…。はあ…。

こんな私なんかでも映画を通してデイ・ルイスの凄さがわかるのですから、当然ハリウッドでは彼の引退を惜しむ人・止めたい人が、それはそれは大勢います。

↓Kidman Tries to Lure Day-Lewis Out of Retirement
http://us.imdb.com/PeopleNews/2002/20021231.html#7

上の記事を読む限り、ニコール・キッドマンもそのひとり。なんとか彼に自分の映画に出てもらおうと必死の様子。はてさて…どうなることやら…。


というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題は「2003年お正月映画」。
レディース・デイを狙って、こんな映画観てきました♪


「ギャング・オブ・ニューヨーク」Gangs of New York(2002・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0217505
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジェイ・コックス、ケネス・ロナーガン、スティーブン・ザイリアン、ホセイン・アミニ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ダニエル・デイ・ルイス、キャメロン・ディアス、他

ストーリー:
19世紀半ばのNYファイブ・ポインツ。アイルランド系移民の集団「デッド・ラビッツ」は、アメリカ生まれの住民の集団「ネイティブズ」と激しい対立をしていた。だが「デッド・ラビッツ」のボス・ヴァロン神父が、「ネイティブズ」のボス・ビル(D・デイ・ルイス)によって殺されてしまい、ヴァロン神父の息子・アムステルダム(L・ディカプリオ)は、少年院送りになってしまう。そして15年後、出所した彼はファイブ・ポインツに戻り、復讐のためビルに近づくが――


いや〜、素晴らしかった!やっぱりすごい!!もう引き込まれちゃったよ!!…ダニエル・デイ・ルイスに!!――と、まさにそのひとことに尽きる映画…って云ったら、スコセッシに怒られちゃうかニャ?

う〜ん…でもこの映画のいわんとすることって…なんだろう?

映画を観て、私なりに考えてみたんだけど――NYの歴史というか…そのルーツを、19世紀のNYで生きる人々の姿を通して描いた…のかな〜と。ギャング(の前身?)たちの抗争がフィーチャーされてはいるけど、メインはそれじゃないような…気がする。ただ、視点を一定にしないとまとまらないので、ギャングたちに焦点を当ててみた…まさにそんな感じ。でも、実際スコセッシ監督がどういうつもりでこの映画を作ったのかは…わかんニャい(記事も読んでないし)。…なので、違ってたらすみません>監督&みなさま

とりあえず、私はそんな風にこの映画を捉えてみたんだけど、人によってはバラバラでしょうね〜。アムステルダムの復讐がメインストーリーだと思った人は、最後の展開の**に「?」だったろうし、アムステルダムとジェニー(C・ディアス)との恋愛ものだと思った人は、恋愛どころか血みどろな映画だと感じたでしょう。

で。160分あるこの映画――スコセッシ監督にとって、これ以上短くはできない、ギリギリの長さなんだろうニャ〜…。まあストーリーを考えれば、私も長くも短くもないとは思うんだけど――でもなんか、エピソードに余計なところと不足なところがあるように感じちゃう。

たとえば。
もうちょっと、アムステルダムのビルに対する複雑な思いを描いても良かったんじゃないかニャ〜??…ビルは自分の父を殺した憎っくき相手なんだけど、なぜかどこかで惹かれてしまう…そんなアムステルダムの苦悩する姿を。
そして、もうちょっとアイルランド系移民の背景を描いてもいいんじゃないかニャ〜?…アムステルダムがアイルランド系だってこと、そのアイルランド系だったらいったいどうなのか…日本人にはわかりにくいし…って、欧米の人はわかるだろうからいいのか…。う〜ん…。
あと、ラストの**に至るまで経緯。…いきなりだと思った人は多いんじゃないかニャ?…まあ、これも人それぞれだろうけど。

余計…というか長いと思ったのは、ファイブ・ポインツの日常シーン。ひとつひとつのエピソードがちょっと長く感じちゃった。でも、気になるほどではないんだけどね。

それにしても…ダニエル・デイ・ルイスが素晴らしかったよニャ〜〜!彼を観るために、この映画を観に行ったようなものだったんだけど、今回もため息出ちゃった。
ビルがどういう人間なのか――彼は理解しきって演じてるような気がする。ひとつひとつのセリフが生きてる。オーバーにならない、まさに紙一重な演技。あのアムステルダムと会話するシーン。ホロリと見せるビルの心情。主人公の父親を殺し、冷酷な男なのに…どこか魅力的。本当にアムステルダムは復讐するの?…私なんかそう思っちゃったよ〜…。

アムステルダム役のディカプリオは…そうだニャ〜、いい演技してるんだけど…ちょっと損してるような感じがする。この映画が大作過ぎること、そしてダニエル・デイ・ルイスに食われちゃったことが、微妙に響いてる。う〜ん…次回作の「catch me if you can」に期待するか!

それからU2の主題歌。私的にこれが嬉しくって♪
(ちなみにU2はアイルランドのバンド)
映画が終わったあと、私の頭の中はボノだらけになってしまいました。はははははは♪


しかし…ヘンリー・トーマス…昔あんなに可愛かったのにニャ〜…可愛い子役の末路は、みな同じなのか…。


♯こんな人にオススメ
「とにかくNYが好きなんです」「やっぱアカデミー賞候補は押さえておかないと」「ダニエル・デイ・ルイスの出演を5年間、待ってました」


では、また明日♪

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