すちゃらか映画レビュー!(その32・後編)
2003年1月13日今日、マイケル・J・フォックスの自伝『ラッキーマン』を買った。
↓マイケル・J・フォックス著『ラッキーマン』
http://www.sbpnet.jp/shop/art.asp?newsid=23
80年代の映画を愛する私にとって、彼の存在は特別。なんといっても彼は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「摩天楼はバラ色に」「ファミリー・タイズ(TVシリーズ)」などに出演した、80年代を代表する俳優。私も彼独特の「間」のあるコメディ演技が大好きだったし、実際、なんてファニーな俳優なんだろうと思っていた。
でも。数年前、彼はパーキンソン病と告白、TVシリーズの仕事にシフトしながら――第一線から退いてしまった。ものすごくショックだった。
そんな中、彼の自伝『ラッキーマン』がようやく日本語訳され、先日発売された。
どんなことが書かれているんだろう…。
80年代の彼について私が覚えているのは、タブロイドが相当ひどいことを書いていたということ。「傍若無人な俳優だ」――何回、その話を雑誌で見たことだろう。本当にそんなひどい人なんだろうか――。
どきどきしつつ…今日から読み始めようと思っている。
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題も「2003年お正月映画」。
こんな映画を観てきました♪
!!注意!!
今回はネタバレ満載となりますので、下記の映画を観るご予定の方は、お読みにならないほうがよいかと思います。
「マイノリティ・リポート」Minority Report(2002・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0181689
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ジョン・コーエン、スコット・フランク
出演:トム・クルーズ、マックス・フォン・シドー、コリン・ファレル、他
ストーリー:
西暦2054年のアメリカ・ワシントンD.C.。そこでは3人の「プリコグ」と呼ばれる未来予知能力者の予知により、犯人を「未来殺人」の罪で逮捕、未然に防ぐというシステムが確立されていた。そのシステムを運営する犯罪予防局でチーフとして働くジョン(T・クルーズ)は、ある日、未来殺人犯人として予知されてしまう。だが被害者に覚えのない彼は、自らの容疑を晴らすため逃走、真実を追うが――
いや〜…強引な映画ですニャ〜〜〜〜!!
スゴイスゴイ!さすがスピルバーグ!!
この映画――ツッコミの宝庫なのにも関わらず、それらを強引に蹴散らして展開していくんだもん!…なんて云うか、映像の凄さやアイデアの面白さなどで、観てる側を上手く黙らせてる感じとでも云うか…いや〜、久しぶりにスピルバーグらしい強引さが観られて、嬉しくなっちゃった私♪
でもやっぱりツッコミさせて頂きますね〜♪>スピルバーグ監督
1.今は若いプリコグだけど、死んじゃったりしたらどうするの?
2.未来殺人者の名前が球に書かれてるけど…あれって誰が書いてるの?それとも彫られてるの?
3.未来殺人犯罪者は、みんな拘束されて永久ポッド詰め?情状酌量の余地もナシ?
4.犯罪者の権利は?…逮捕するとき、トムトムだってミランダ告知してたよ?
5.プリコグだって、ヒドイ人権侵害受けてない?…自由が全くないよ?
6.これってワシントンD.C.だけのシステムなの?
7.トムトムの左眼は結局どうなったの?
とまあ、こんな感じで山ほどツッコミが出てくるんだけど、なんでか「ま、いっか〜」ってな気分でグイグイと観ちゃったよ、この私が!…いや〜、珍しい!
で。ちょっと真面目に感想を云うとですね――
ます最初に思ったのは、映像がやたらとブルーだってこと。もうかなりの青っぽさ。「A.I」のときも同じように感じたけど――ってことは、スピルバーグにとって「未来」のイメージって…青なのかニャ??
でも「A.I」と違ったのは、妙にガサついた画像処理だったという点。まるで、600万画素まで出るデジカメで、わざわざ200万画素まで落して撮った写真かのよう。そのガサつき加減で…もしかして犯罪サスペンス風にしたかったとか?…だからおとぎ話でもある『A.I』は、ガサつかせなかったとか?…これはあくまでも個人的な見解で、実際にスピルバーグがどう思ってるかはナゾですが。
で。もうひとつ――これが未来のアメリカを舞台にした作品であるのに関わらず、私はすっかりそれを忘れてました。トムトムがある場面でミランダ告知(「あなたは黙秘する権利があります〜」と、逮捕する際に被疑者の権利を警察側が読み上げること)するまで。
だってね〜…あれだけプライバシーとか権利とかにウルサイ国で、みんな眼紋登録とかするのかニャ〜??(義務になってるとか?)…でもって、それによって受けるウザイ広告やスパイダーによる捜査とか…思いっきり人権侵害してないかニャ?…でもトムトムがミランダ告知してるのを聞いて、こんな問答無用な逮捕しておきながら、まだこんな形式が残ってるんかい!…と思っちゃった。う〜ん…未来のアメリカは、プライバシー保護や権利より、犯罪防止のほうが重要であったのか――。まあ実際、そんな世の中になるかはわかんないし、あくまでもひとつの想像の世界にに過ぎない。だってこの映画――SF作品なんだもん。
ただね〜…トムトムなんだよニャ〜…問題は。
あのですね。仕事では「部下からの信頼も厚い、できる男」のジョンで通っていても、実は「ひとり息子を自分のミスで失ったショックから立ち直れない、やさぐれヤク中男」であるジョン。だけどね――トムトムじゃあ、そのリアル感がちっともない〜〜〜!!…ヤクが転がってても、それを飲んでるシーンがあっても…「なにかの間違いでは?」と思えてしまうのよ〜〜!!
トムトムに演技力がないわけではナイんだけど…なんでですかニャ?…作中ちっとも笑わないのに、なんでかやっぱ「爽やか〜」なイメージが払拭できないんですけど。そのわりには、逃走する姿がどうにもダサイ。拘束服姿や水着姿だって、たくましい腹筋や胸板を強調させるつもりが、ナデ肩の方が目立ってしまう始末。おかげで「かっこいい〜♪」とも「ダサ〜〜!」とも云えない…実に中途半端なトムトムに。こりゃ困ったナリよ〜…。
あとコリン・ファレル。この人も「セクシー番付」で上位に入ってくる人気者。個人的にはナイス配役だと思ってます。なんか彼の役、最初はマット大西くんだったとか聞いたんだけど――もしそうなってたら、あの役は未来っぽくも洒落っ気もないものになってただろうニャ〜。
そしてマックス・フォン・シドー。彼が出てきた瞬間、「あ、コイツ……だろうニャ〜」と思っちゃった。あまりに「らし過ぎ」たので、私的にダメ出し。
で、感想を総括して云うと――
「ツッコミどころは満載だけどOK。とっても面白かった♪…でもトムトムもそろそろ……かニャ〜??」
ちなみにこの映画を私は2回観たんだけど、2回目にしてカメオを確認。最初「あれ?」と思って、それを確かめるためにもう1回観たんだけど…あれって…キャメロン・ディアスだよね〜??(違う?)
♯こんな人にオススメ
「トムとスピルバーグなら観ないとね!」「映画にツッコミ入れること、大好きなんです」
DVD買うならどっち?
「マイノリティ・リポート」。何回も観返したいし、やっぱ面白かったもん。特典も楽しみ〜♪
↓マイケル・J・フォックス著『ラッキーマン』
http://www.sbpnet.jp/shop/art.asp?newsid=23
80年代の映画を愛する私にとって、彼の存在は特別。なんといっても彼は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「摩天楼はバラ色に」「ファミリー・タイズ(TVシリーズ)」などに出演した、80年代を代表する俳優。私も彼独特の「間」のあるコメディ演技が大好きだったし、実際、なんてファニーな俳優なんだろうと思っていた。
でも。数年前、彼はパーキンソン病と告白、TVシリーズの仕事にシフトしながら――第一線から退いてしまった。ものすごくショックだった。
そんな中、彼の自伝『ラッキーマン』がようやく日本語訳され、先日発売された。
どんなことが書かれているんだろう…。
80年代の彼について私が覚えているのは、タブロイドが相当ひどいことを書いていたということ。「傍若無人な俳優だ」――何回、その話を雑誌で見たことだろう。本当にそんなひどい人なんだろうか――。
どきどきしつつ…今日から読み始めようと思っている。
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今日のお題も「2003年お正月映画」。
こんな映画を観てきました♪
!!注意!!
今回はネタバレ満載となりますので、下記の映画を観るご予定の方は、お読みにならないほうがよいかと思います。
「マイノリティ・リポート」Minority Report(2002・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0181689
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ジョン・コーエン、スコット・フランク
出演:トム・クルーズ、マックス・フォン・シドー、コリン・ファレル、他
ストーリー:
西暦2054年のアメリカ・ワシントンD.C.。そこでは3人の「プリコグ」と呼ばれる未来予知能力者の予知により、犯人を「未来殺人」の罪で逮捕、未然に防ぐというシステムが確立されていた。そのシステムを運営する犯罪予防局でチーフとして働くジョン(T・クルーズ)は、ある日、未来殺人犯人として予知されてしまう。だが被害者に覚えのない彼は、自らの容疑を晴らすため逃走、真実を追うが――
いや〜…強引な映画ですニャ〜〜〜〜!!
スゴイスゴイ!さすがスピルバーグ!!
この映画――ツッコミの宝庫なのにも関わらず、それらを強引に蹴散らして展開していくんだもん!…なんて云うか、映像の凄さやアイデアの面白さなどで、観てる側を上手く黙らせてる感じとでも云うか…いや〜、久しぶりにスピルバーグらしい強引さが観られて、嬉しくなっちゃった私♪
でもやっぱりツッコミさせて頂きますね〜♪>スピルバーグ監督
1.今は若いプリコグだけど、死んじゃったりしたらどうするの?
2.未来殺人者の名前が球に書かれてるけど…あれって誰が書いてるの?それとも彫られてるの?
3.未来殺人犯罪者は、みんな拘束されて永久ポッド詰め?情状酌量の余地もナシ?
4.犯罪者の権利は?…逮捕するとき、トムトムだってミランダ告知してたよ?
5.プリコグだって、ヒドイ人権侵害受けてない?…自由が全くないよ?
6.これってワシントンD.C.だけのシステムなの?
7.トムトムの左眼は結局どうなったの?
とまあ、こんな感じで山ほどツッコミが出てくるんだけど、なんでか「ま、いっか〜」ってな気分でグイグイと観ちゃったよ、この私が!…いや〜、珍しい!
で。ちょっと真面目に感想を云うとですね――
ます最初に思ったのは、映像がやたらとブルーだってこと。もうかなりの青っぽさ。「A.I」のときも同じように感じたけど――ってことは、スピルバーグにとって「未来」のイメージって…青なのかニャ??
でも「A.I」と違ったのは、妙にガサついた画像処理だったという点。まるで、600万画素まで出るデジカメで、わざわざ200万画素まで落して撮った写真かのよう。そのガサつき加減で…もしかして犯罪サスペンス風にしたかったとか?…だからおとぎ話でもある『A.I』は、ガサつかせなかったとか?…これはあくまでも個人的な見解で、実際にスピルバーグがどう思ってるかはナゾですが。
で。もうひとつ――これが未来のアメリカを舞台にした作品であるのに関わらず、私はすっかりそれを忘れてました。トムトムがある場面でミランダ告知(「あなたは黙秘する権利があります〜」と、逮捕する際に被疑者の権利を警察側が読み上げること)するまで。
だってね〜…あれだけプライバシーとか権利とかにウルサイ国で、みんな眼紋登録とかするのかニャ〜??(義務になってるとか?)…でもって、それによって受けるウザイ広告やスパイダーによる捜査とか…思いっきり人権侵害してないかニャ?…でもトムトムがミランダ告知してるのを聞いて、こんな問答無用な逮捕しておきながら、まだこんな形式が残ってるんかい!…と思っちゃった。う〜ん…未来のアメリカは、プライバシー保護や権利より、犯罪防止のほうが重要であったのか――。まあ実際、そんな世の中になるかはわかんないし、あくまでもひとつの想像の世界にに過ぎない。だってこの映画――SF作品なんだもん。
ただね〜…トムトムなんだよニャ〜…問題は。
あのですね。仕事では「部下からの信頼も厚い、できる男」のジョンで通っていても、実は「ひとり息子を自分のミスで失ったショックから立ち直れない、やさぐれヤク中男」であるジョン。だけどね――トムトムじゃあ、そのリアル感がちっともない〜〜〜!!…ヤクが転がってても、それを飲んでるシーンがあっても…「なにかの間違いでは?」と思えてしまうのよ〜〜!!
トムトムに演技力がないわけではナイんだけど…なんでですかニャ?…作中ちっとも笑わないのに、なんでかやっぱ「爽やか〜」なイメージが払拭できないんですけど。そのわりには、逃走する姿がどうにもダサイ。拘束服姿や水着姿だって、たくましい腹筋や胸板を強調させるつもりが、ナデ肩の方が目立ってしまう始末。おかげで「かっこいい〜♪」とも「ダサ〜〜!」とも云えない…実に中途半端なトムトムに。こりゃ困ったナリよ〜…。
あとコリン・ファレル。この人も「セクシー番付」で上位に入ってくる人気者。個人的にはナイス配役だと思ってます。なんか彼の役、最初はマット大西くんだったとか聞いたんだけど――もしそうなってたら、あの役は未来っぽくも洒落っ気もないものになってただろうニャ〜。
そしてマックス・フォン・シドー。彼が出てきた瞬間、「あ、コイツ……だろうニャ〜」と思っちゃった。あまりに「らし過ぎ」たので、私的にダメ出し。
で、感想を総括して云うと――
「ツッコミどころは満載だけどOK。とっても面白かった♪…でもトムトムもそろそろ……かニャ〜??」
ちなみにこの映画を私は2回観たんだけど、2回目にしてカメオを確認。最初「あれ?」と思って、それを確かめるためにもう1回観たんだけど…あれって…キャメロン・ディアスだよね〜??(違う?)
♯こんな人にオススメ
「トムとスピルバーグなら観ないとね!」「映画にツッコミ入れること、大好きなんです」
DVD買うならどっち?
「マイノリティ・リポート」。何回も観返したいし、やっぱ面白かったもん。特典も楽しみ〜♪
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