すちゃらか映画レビュー!(その38・前編)
2003年3月15日いや〜…今度は「七人の侍」がハリウッドでリメイクですか??
↓「米でリメーク版を製作へ 黒沢監督「七人の侍」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030315-00000071-kyodo-ent
菊千代は誰がやるのかニャ〜??
…レオ(ナルド・ディカプリオ)とか?
…オーランド・ブルームとか??
う…うう〜ん………。
「七人の侍」が海外で高い評価を得ていることはよく知られていますが、IMDbでも「アクション映画ベスト50」で第1位だったりします(総合では8位)。
↓Top 50 Action movies
http://us.imdb.com/Charts/Votes/action
…スゴイですよね〜!さすが名作!
ただこの映画…観ていて正直「字幕欲しいニャ〜」と思ってしまいました。…すみません…どうにも聞き取りにくくて…>黒澤監督
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今回のお題は「だって好きなんだもん!放っておいて!」。
最近観た映画の中で自分のツボに大ハマリした映画を取り上げてみました(実に主観なお題…)。
ちなみに、今日と明日紹介する映画の内容にテーマ的な共通点はま〜〜たくありましぇん。あえて云うなら、「挿入曲の選択がナイス」ってことくらいかニャ??
!注意!
下記の映画を観るご予定の方は(ネタバレしている可能性がありますので)、お読みにならないほうがよいかと思います。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」Catch Me If You Can(2002・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0264464
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ジェフ・ナサンソン
出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファ・ウォーケン、他
ストーリー:
60年代のNY。16歳のフランク(L・ディカプリオ)は、幸せな家庭で不自由なく暮らしていたが、父(C・ウォーケン)の事業の失敗により、両親が離婚。ショックを受けたフランクは家出し、父からもらったわずかな小切手から小切手詐欺を始める。それに気付いたFBI捜査官ハンラティ(T・ハンクス)が捜査に乗り出す。だがフランクはパイロットや医者に次々となりすまし、追っ手を撒きながら犯罪を繰り返していく――
いや〜…公開前から直感で「びびび!」と感じてはいたけれど、やっぱホントに私的ツボな作品でした(…って、我ながらよくわかんない表現)。
私はこの映画のような「作品的には小粒だけど、セリフや挿入曲のセンスも抜群で、シリアスになりがちなテーマをコメディタッチで描きつつもどこかホロリとさせ、そして最後に必ず希望がある自分の居場所探しストーリー」ってのに弱いのです(「アバウト・ア・ボーイ」や「天国から来たチャンピオン」などもそう)。感動大作ばかりがフィーチャーされる中、こういう小粒だけど良質なポップコーン・ムービーがもうちょっと評価されたらいいのに…。
「この映画のテーマはこうなのよ」という風に語るのは、実はあまり得意じゃないけれど(なんか「そんなことアンタに云われなくてもわかるっつーの!」「興ざめする」とか思われそうで)、この作品は、フランクがどれだけ天才詐欺師だったかということをメインに伝えたいのではなくて、両親の離婚がどれだけ子供にショックを与えるものなのか、そして自分の居場所をなくしてしまった少年が、どうやって人生の方向転換をしていくのか…FBI捜査官との間に芽生えた友情を通して描かれている…と思う。その方向転換するまでの過程が「小切手詐欺師」としての活躍(?)だったんだよね、フランクって。面白いけど、実に個性的で波乱万丈な過程だよニャ〜!はははははは♪
いや〜それにしても…10代で世界を股にかける「天才詐欺師」ですか??スゴイスゴイ!!…でもやっぱりまだ子供だから、マンガ雑誌読んでたり、情報収集はTVドラマだったりするし、父や母が恋しかったりもする。そこらへんが実にほほ笑ましくて、なんだかほっとする。どんなに口八丁手八丁でもまだまだ少年、どうしようもない悪党じゃないところが――フランクの最大の魅力だよね〜♪
で。まず、L・ディカプリオなんですが。いや〜、やっぱこういう役の方が絶対あってるって!!…女の子はべらすシーンなんて、地じゃないの〜??ってなくらい。ぎゃははははは♪
私は彼のファンではないし、彼に対して別にときめきも感じないのですが、この作品で演じたフランクはとても魅力的だったし(私も映画の女の子たちのように騙されたかもね)、こういう繊細な演技もできるんだと、ちょっとばかり彼の株が上昇してしまいました(…次作で暴落しなきゃいいけど)。今までの作品の中でベストだと思うよ〜♪
T・ハンクスは…フツーに見えちゃったニャ〜…。可もなく不可もなくという感じ。ハンクスよりもよかったのは、やっぱC・ウォーケンか。なんで彼がこの作品でオスカーにノミネートされたのか――観ていてよくわかっちゃった。失敗した事業、離れていった妻、自分に嘘をつき犯罪を重ねていく息子…か。そんな人生を歩むとは思わなかっただろうニャ〜…。でも、たとえどんなに逆境でも息子には弱いところを見せられないんだよね、父として。そんな演技をウォーケンは印象的にしていたよニャ〜…。とても素晴らしかった。
あと音楽がよかったよニャ〜!「ルック・オブ・ラブ」とか「イパネマの娘」とか…もう絶妙!!60年代って…スピルバーグっていくつだっけ?…20代??…あ〜、だからこんなに上手い選曲なんだ!
実は私、中学〜高校時代、60年代の映画音楽にハマって、いつもラジオ聴いてた。「ボストン・ポップス」(J・ウィリアムズが主任指揮やってたオーケストラ。映画音楽をよく演奏してた)のCDも買ったりなんかしてた。だからこの年代の音楽が流れると「きゅーん」としちゃう。
でもって、「ゴールドフィンガー」の映像が流れるとは思ってなかった(だから「007の監督したかったんだよ」ってなインタビューがあったのか〜!)。なんで「ゴールドフィンガー」なのか、私にはよ〜〜〜〜くわかる!!(>スピルバーグ監督)…フランクがあのショーン・コネリーのグレー・スーツに憧れたのかも、よ〜〜〜〜〜くわかる!
タイトルバックもよかったニャ〜♪…60年代のTVみたい。ディック・ブルーナの「ブラックベア・シリーズ」を思い出しちゃったし…なんといっても私、こういう雰囲気が大好きなのよ〜〜〜!!
ちなみにこの作品、映画化されるされるとずいぶん前から云われ続けて、やっとこさ2002年に映画化されたんだけど、あのトム・クルーズもフランク役をやりたかったそう。年齢的にダメだから結局レオが演じたけど、トムトムが「やりたい!」と云ったのも頷ける(フランクはトムトムの十八番的役柄だし)。
ただ、トータル141分は…ちょっと長かったかな〜?
もう少しタイトに…100〜120分くらいで収めたほうがよかったかも。
ところで。エンド・クレジット観ていて気付いたんだけど、フランク・W・アバグネイル(ご本人)もこの映画にちょろっと出演してたんだ〜!!(フランスの警官役)…知ってたらチェックしてたのに〜!
♯こんな人にオススメ
「60年代の雰囲気が好きなんです」「天才詐欺師ってどれほどのもの?」「え?ディカプリオが痩せたって!?」
↓「米でリメーク版を製作へ 黒沢監督「七人の侍」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030315-00000071-kyodo-ent
菊千代は誰がやるのかニャ〜??
…レオ(ナルド・ディカプリオ)とか?
…オーランド・ブルームとか??
う…うう〜ん………。
「七人の侍」が海外で高い評価を得ていることはよく知られていますが、IMDbでも「アクション映画ベスト50」で第1位だったりします(総合では8位)。
↓Top 50 Action movies
http://us.imdb.com/Charts/Votes/action
…スゴイですよね〜!さすが名作!
ただこの映画…観ていて正直「字幕欲しいニャ〜」と思ってしまいました。…すみません…どうにも聞き取りにくくて…>黒澤監督
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今回のお題は「だって好きなんだもん!放っておいて!」。
最近観た映画の中で自分のツボに大ハマリした映画を取り上げてみました(実に主観なお題…)。
ちなみに、今日と明日紹介する映画の内容にテーマ的な共通点はま〜〜たくありましぇん。あえて云うなら、「挿入曲の選択がナイス」ってことくらいかニャ??
!注意!
下記の映画を観るご予定の方は(ネタバレしている可能性がありますので)、お読みにならないほうがよいかと思います。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」Catch Me If You Can(2002・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0264464
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ジェフ・ナサンソン
出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファ・ウォーケン、他
ストーリー:
60年代のNY。16歳のフランク(L・ディカプリオ)は、幸せな家庭で不自由なく暮らしていたが、父(C・ウォーケン)の事業の失敗により、両親が離婚。ショックを受けたフランクは家出し、父からもらったわずかな小切手から小切手詐欺を始める。それに気付いたFBI捜査官ハンラティ(T・ハンクス)が捜査に乗り出す。だがフランクはパイロットや医者に次々となりすまし、追っ手を撒きながら犯罪を繰り返していく――
いや〜…公開前から直感で「びびび!」と感じてはいたけれど、やっぱホントに私的ツボな作品でした(…って、我ながらよくわかんない表現)。
私はこの映画のような「作品的には小粒だけど、セリフや挿入曲のセンスも抜群で、シリアスになりがちなテーマをコメディタッチで描きつつもどこかホロリとさせ、そして最後に必ず希望がある自分の居場所探しストーリー」ってのに弱いのです(「アバウト・ア・ボーイ」や「天国から来たチャンピオン」などもそう)。感動大作ばかりがフィーチャーされる中、こういう小粒だけど良質なポップコーン・ムービーがもうちょっと評価されたらいいのに…。
「この映画のテーマはこうなのよ」という風に語るのは、実はあまり得意じゃないけれど(なんか「そんなことアンタに云われなくてもわかるっつーの!」「興ざめする」とか思われそうで)、この作品は、フランクがどれだけ天才詐欺師だったかということをメインに伝えたいのではなくて、両親の離婚がどれだけ子供にショックを与えるものなのか、そして自分の居場所をなくしてしまった少年が、どうやって人生の方向転換をしていくのか…FBI捜査官との間に芽生えた友情を通して描かれている…と思う。その方向転換するまでの過程が「小切手詐欺師」としての活躍(?)だったんだよね、フランクって。面白いけど、実に個性的で波乱万丈な過程だよニャ〜!はははははは♪
いや〜それにしても…10代で世界を股にかける「天才詐欺師」ですか??スゴイスゴイ!!…でもやっぱりまだ子供だから、マンガ雑誌読んでたり、情報収集はTVドラマだったりするし、父や母が恋しかったりもする。そこらへんが実にほほ笑ましくて、なんだかほっとする。どんなに口八丁手八丁でもまだまだ少年、どうしようもない悪党じゃないところが――フランクの最大の魅力だよね〜♪
で。まず、L・ディカプリオなんですが。いや〜、やっぱこういう役の方が絶対あってるって!!…女の子はべらすシーンなんて、地じゃないの〜??ってなくらい。ぎゃははははは♪
私は彼のファンではないし、彼に対して別にときめきも感じないのですが、この作品で演じたフランクはとても魅力的だったし(私も映画の女の子たちのように騙されたかもね)、こういう繊細な演技もできるんだと、ちょっとばかり彼の株が上昇してしまいました(…次作で暴落しなきゃいいけど)。今までの作品の中でベストだと思うよ〜♪
T・ハンクスは…フツーに見えちゃったニャ〜…。可もなく不可もなくという感じ。ハンクスよりもよかったのは、やっぱC・ウォーケンか。なんで彼がこの作品でオスカーにノミネートされたのか――観ていてよくわかっちゃった。失敗した事業、離れていった妻、自分に嘘をつき犯罪を重ねていく息子…か。そんな人生を歩むとは思わなかっただろうニャ〜…。でも、たとえどんなに逆境でも息子には弱いところを見せられないんだよね、父として。そんな演技をウォーケンは印象的にしていたよニャ〜…。とても素晴らしかった。
あと音楽がよかったよニャ〜!「ルック・オブ・ラブ」とか「イパネマの娘」とか…もう絶妙!!60年代って…スピルバーグっていくつだっけ?…20代??…あ〜、だからこんなに上手い選曲なんだ!
実は私、中学〜高校時代、60年代の映画音楽にハマって、いつもラジオ聴いてた。「ボストン・ポップス」(J・ウィリアムズが主任指揮やってたオーケストラ。映画音楽をよく演奏してた)のCDも買ったりなんかしてた。だからこの年代の音楽が流れると「きゅーん」としちゃう。
でもって、「ゴールドフィンガー」の映像が流れるとは思ってなかった(だから「007の監督したかったんだよ」ってなインタビューがあったのか〜!)。なんで「ゴールドフィンガー」なのか、私にはよ〜〜〜〜くわかる!!(>スピルバーグ監督)…フランクがあのショーン・コネリーのグレー・スーツに憧れたのかも、よ〜〜〜〜〜くわかる!
タイトルバックもよかったニャ〜♪…60年代のTVみたい。ディック・ブルーナの「ブラックベア・シリーズ」を思い出しちゃったし…なんといっても私、こういう雰囲気が大好きなのよ〜〜〜!!
ちなみにこの作品、映画化されるされるとずいぶん前から云われ続けて、やっとこさ2002年に映画化されたんだけど、あのトム・クルーズもフランク役をやりたかったそう。年齢的にダメだから結局レオが演じたけど、トムトムが「やりたい!」と云ったのも頷ける(フランクはトムトムの十八番的役柄だし)。
ただ、トータル141分は…ちょっと長かったかな〜?
もう少しタイトに…100〜120分くらいで収めたほうがよかったかも。
ところで。エンド・クレジット観ていて気付いたんだけど、フランク・W・アバグネイル(ご本人)もこの映画にちょろっと出演してたんだ〜!!(フランスの警官役)…知ってたらチェックしてたのに〜!
♯こんな人にオススメ
「60年代の雰囲気が好きなんです」「天才詐欺師ってどれほどのもの?」「え?ディカプリオが痩せたって!?」
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