輝く文章
2003年5月12日ちょっと前の話だけど、あるタウン雑誌を読んでいたら、元外交官で今は政治的活動(政治家だったかも)をしている高木文堂さんという人のコラムが目に入ってきた。
いったい外交官ってどんな仕事してるんだろう?…と、そのコラムを読んでみたところ、外交官は毎日、日本の外務省本部宛にレポートを送っていて、基本的にそれが彼らの仕事なんだとか。今はどういう手段を使っているのかは知らないけれど、その人がまだ外務省に在籍していた頃は、「電報」という形で日本に送ってたそうだ。その電報も、何百人という外交官が送ってくるため、数時間経つと本部のデスクの上に数センチの厚さの束ができるほど溜まってくるらしい。
厚さ数センチに及ぶ電報すべてに完璧に目を通すことなんて――ほとんど不可能だろう。
――ではどうしているのか?
「この人が書くレポートは絶対読まないといけない」という内容を書いてくる外交官が何人かいるそうで、まずその外交官が送ってきた電報をピックアップして読むのだとか。そんな選ばれた外交官の電報とは、大スクープが書かれているということもなく、その国の状況、そして今後どのような流れになっていくかという予測などが、端的に書かれているらしく、本部側はその外交官の電報を読むだけで状況が把握できるほどなんだそう。
――ニャるほど。
どこも一緒だってことか。
私ががむしゃらに仕事に打ち込んでいた頃、目指していたのは…まさにこんな外交官(の文章)。
5W1Hなんて当たり前。初歩の初歩。
現在自分がどういう状況下に置かれ、指揮するチームがどう動いているか。また今後の対策と、それを行った際に得られるだろう結果の予測――。何度も何度も書き直し、そして、できる限り客観的に自分の文章を読むようにした。「私!私!」と目立つのは絶対イヤだけど、自分よりも優秀な人が何人もいる中で、どうやったら自分の報告書や計画書に目を通してもらえるのか。人の目を引く端的でキラリとした文章とは。そして――どう書けば信頼してもらえるのか。……毎日そんなことばかり考えてたような気がする。
今の仕事にそういったプレッシャーはないけれど、「そんな時代があったからこそ、今の自分があるんだよな〜…」と、なんだか思いがけずスウィートな気持ちになってしまうあたり――ちょっとヤバイ。黄昏ているというより……実は私ってMなのかも??…ぐぐぐぐ…。
では、また♪
いったい外交官ってどんな仕事してるんだろう?…と、そのコラムを読んでみたところ、外交官は毎日、日本の外務省本部宛にレポートを送っていて、基本的にそれが彼らの仕事なんだとか。今はどういう手段を使っているのかは知らないけれど、その人がまだ外務省に在籍していた頃は、「電報」という形で日本に送ってたそうだ。その電報も、何百人という外交官が送ってくるため、数時間経つと本部のデスクの上に数センチの厚さの束ができるほど溜まってくるらしい。
厚さ数センチに及ぶ電報すべてに完璧に目を通すことなんて――ほとんど不可能だろう。
――ではどうしているのか?
「この人が書くレポートは絶対読まないといけない」という内容を書いてくる外交官が何人かいるそうで、まずその外交官が送ってきた電報をピックアップして読むのだとか。そんな選ばれた外交官の電報とは、大スクープが書かれているということもなく、その国の状況、そして今後どのような流れになっていくかという予測などが、端的に書かれているらしく、本部側はその外交官の電報を読むだけで状況が把握できるほどなんだそう。
――ニャるほど。
どこも一緒だってことか。
私ががむしゃらに仕事に打ち込んでいた頃、目指していたのは…まさにこんな外交官(の文章)。
5W1Hなんて当たり前。初歩の初歩。
現在自分がどういう状況下に置かれ、指揮するチームがどう動いているか。また今後の対策と、それを行った際に得られるだろう結果の予測――。何度も何度も書き直し、そして、できる限り客観的に自分の文章を読むようにした。「私!私!」と目立つのは絶対イヤだけど、自分よりも優秀な人が何人もいる中で、どうやったら自分の報告書や計画書に目を通してもらえるのか。人の目を引く端的でキラリとした文章とは。そして――どう書けば信頼してもらえるのか。……毎日そんなことばかり考えてたような気がする。
今の仕事にそういったプレッシャーはないけれど、「そんな時代があったからこそ、今の自分があるんだよな〜…」と、なんだか思いがけずスウィートな気持ちになってしまうあたり――ちょっとヤバイ。黄昏ているというより……実は私ってMなのかも??…ぐぐぐぐ…。
では、また♪
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