すちゃらか映画レビュー!(その45・前編)
2003年5月31日小学生の頃から映画を観続けていると、「『***』に出てた***が、まさかあんな大スターになるとはね〜…」と、ついつい遠い目になってしまうことがあります。
たとえばトム・ハンクス。
「スプラッシュ」(1985)を映画館で観たとき、人魚役を演じたダリル・ハンナの可愛さにクラクラしたものの、その相手役の彼がその後、まさかまさかオスカー連続受賞するほどの名優になるなんて――思ってもみませんでした。
トム・クルーズ。
80年代前半のYAスター(マット・ディロンがダントツ人気)の中ではイマイチの存在だったし、「卒業白書」(1983)では、バカみたいにパンツ姿で踊りまくってた彼。そんな彼が――「トップガン」で大ブレイクし、まさかまさかあんな大スターになるなんて!
ブルース・ウィリス。
TVシリーズ「こちらブルームーン探偵社」で、ファニーでキュートなデービッドを演じてた彼。そんな彼が――血だらけタンクトップ姿になり、テロリストを粉砕する刑事役で…まさかまさか大ブレイクするとは!
キアヌ・リーブス。
あのポーラ・アブドゥルのビデオに出演、「ビルとテッドの大冒険」(1989)や「ビルとテッドの地獄旅行」(1991)では、バカ以外の何者でもないロック好きの高校生(テッド役)を好演し、そのあまりの下らなさ、バカバカしさ、ノーテンキさに「おお〜!やっぱ青春バカムービーはこうでなくっちゃね!」と、80年代青春映画を愛する私を心底唸らせた彼。そんな彼が――精鋭SWAT隊員役や、映画史に残るようなSFアクション映画で救世主役を演じ、まさかまさか…行く先々でフラッシュを浴び、自家用ジェットを持てるまでの俳優になるとは!
いや〜…映画俳優って…本当にわかんニャいもんですね!!
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今回のお題は「本当の自分を取り戻せ!<SFアクション映画>」。
とりあえず今日は、今一番話題になってる映画を取り上げてみました。
!注意!
現在先行公開中(および公開待ち)である以下の作品を鑑賞予定の方は(エンドクレジット後に「レボリューションズ」のトレイラーが流れるので、客電がつくまで映画を観たほうが良いです)、ネタバレレビューとなっていますので、お読みにならないほうがよいです。個人的にネタバレは避けたかったのですが、この手のSF作品ばっかりは…どうにもムリっす!!…すみましぇん…。
「マトリックス リローデッド」The Matrix Reloaded(2003・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0234215
監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
脚本:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス、他
ストーリー:
自分が暮らしてきた世界が、実は「マトリックス」と呼ばれるコンピューターが作り出した仮想現実の世界であると知ったネオ(K・リーブス)は、モーフィアス(L・フィッシュバーン)やトリニティ(C・アン・モス)とともに人類解放を目指し、そしてついに救世主として目覚める。だが、地下にある人類最後の都市ザイオンの場所を、コンピューターに知られてしまう。その危機からザイオンを守るため、ネオたちは再び「マトリックス」に潜入するが――。
……わからん。
とくにソースのおじさんがなに云ってんだか、バカでマヌケな日本人の私には…サッパリわからん。でもって、みんなセリフで長々と説明するもんだから、そのサッパリわからん度が「倍率ドン!さらに倍!」。…もうわからん。助けて〜!
「マトリックス」と…この「リローデッド」に…そして「アニマトリックス」を何回も観ないと理解できないってこと?…って云うか、もっと「楽しく観るための努力」をしなさいってこと?…だったら、もうしばらくお勉強の時間を(私に)下さいまし!>ウォシャウスキー監督
ま、最終的に「レボリューションズ」まで観ないとわかんないよ〜ってことなんでしょうね。それならあまり「リローデッド」を責めることはできないニャ〜…。
でも、ですね〜…。
「ワケわかんないけど、面白い!」という感触が、前作「マトリックス」よりナイってのは…どゆこと??
まずアクションなんだけど――やっぱさすが本家本元、亜流とは一線を画した独特さと面白さ。「わはは!」と笑えたりできていいんだけど…やっぱ正直云って――
……飽きちゃったニャ〜…。
ネオやモーフィアス、トリニティはいい。でもあのツインズ――ルックス以上のインパクトがない。やってることが実にしょーもなくてつまんニャい。単調。もっとしつこく絡み付いてくれるかと思ったのに…。やっぱ増殖ワカメのエージェント・スミスに期待するしかないのニャ??
一番の私的(←「してき」と読んで下さい)不満は、モニカ・ベルッチ演じるパーセフォニー。実に安っぽい役でしたニャ〜…。キーメーカーと会わせる条件が、ネオに対して「私に彼女(トリニティね)に対してするような熱いキスをしてちょうだい」(そしてヒクつくトリニティ)。
こんなセリフを云わせる映画がまだあったんだ!…ビジュアルや世界観が素晴らしく、独特の突き抜け感がある作品なだけに、このセリフ(と展開)にはガッカリ(「モニカ・ベルッチに云わせたぞ〜」ってな満足感が監督にはあるかも)。そのギャップが演出的な狙いならいいんだけど、この作品にそんなものは求めてない私。…ま、人それぞれってことでご容赦下さいまし>熱狂的なファンのみなさま
ただ、キーメーカーのルックスが最高でしたニャ!…意外と云えば意外だし、ウォシャウスキーらしいと云えば、たしかに彼ららしい。この意外性は今後も持続して欲しいものです〜。
それにしても…この「リローデッド」。サブタイトルは「ネオとトリニティの蜜月旅行」ですか?…どこでもラブラブ。糸引くラブラブ。いったいどこまで続くんだラブラブ。もうええかげんにせんかい!!ラブラブラブ。……。その愛の力が、前作ではネオを、今作ではトリニティを救ったことを考えれば、ふたりの愛がこのシリーズにおけるキーポイントかつ伏線であるのはわかるんだけど…ベッドに絡んで寝ている裸のふたりに、綺麗さと純粋さを感じるよりも先に、笑いを感じてしまった私。だってさ〜、なんか「びっくり人間大会」みたいに絡まってるんだも〜ん!<ネオとトリニティ
で。結局、ザイオンって6回滅亡してるんでしたっけ?…で、そのザイオンが7.0バージョンになるためにはどうすべきか?…ってのが、「レボリューションズ」で描かれるわけですか?
――わからん!!!
しかし…キアヌ演じるネオが空を飛んでる姿…スーパーマンっていうより、「ドラゴンボール」のスーパーサイヤ人って感じだったよニャ〜…。
♯こんな人にオススメ
「ワケわかんなくても話題作は絶対観る!」「マトリックス、万歳!」「キアヌ・リーブスのおしりに3000点!」
たとえばトム・ハンクス。
「スプラッシュ」(1985)を映画館で観たとき、人魚役を演じたダリル・ハンナの可愛さにクラクラしたものの、その相手役の彼がその後、まさかまさかオスカー連続受賞するほどの名優になるなんて――思ってもみませんでした。
トム・クルーズ。
80年代前半のYAスター(マット・ディロンがダントツ人気)の中ではイマイチの存在だったし、「卒業白書」(1983)では、バカみたいにパンツ姿で踊りまくってた彼。そんな彼が――「トップガン」で大ブレイクし、まさかまさかあんな大スターになるなんて!
ブルース・ウィリス。
TVシリーズ「こちらブルームーン探偵社」で、ファニーでキュートなデービッドを演じてた彼。そんな彼が――血だらけタンクトップ姿になり、テロリストを粉砕する刑事役で…まさかまさか大ブレイクするとは!
キアヌ・リーブス。
あのポーラ・アブドゥルのビデオに出演、「ビルとテッドの大冒険」(1989)や「ビルとテッドの地獄旅行」(1991)では、バカ以外の何者でもないロック好きの高校生(テッド役)を好演し、そのあまりの下らなさ、バカバカしさ、ノーテンキさに「おお〜!やっぱ青春バカムービーはこうでなくっちゃね!」と、80年代青春映画を愛する私を心底唸らせた彼。そんな彼が――精鋭SWAT隊員役や、映画史に残るようなSFアクション映画で救世主役を演じ、まさかまさか…行く先々でフラッシュを浴び、自家用ジェットを持てるまでの俳優になるとは!
いや〜…映画俳優って…本当にわかんニャいもんですね!!
というわけで、「すちゃらか映画レビュー!」どす!
今回のお題は「本当の自分を取り戻せ!<SFアクション映画>」。
とりあえず今日は、今一番話題になってる映画を取り上げてみました。
!注意!
現在先行公開中(および公開待ち)である以下の作品を鑑賞予定の方は(エンドクレジット後に「レボリューションズ」のトレイラーが流れるので、客電がつくまで映画を観たほうが良いです)、ネタバレレビューとなっていますので、お読みにならないほうがよいです。個人的にネタバレは避けたかったのですが、この手のSF作品ばっかりは…どうにもムリっす!!…すみましぇん…。
「マトリックス リローデッド」The Matrix Reloaded(2003・米)
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0234215
監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
脚本:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス、他
ストーリー:
自分が暮らしてきた世界が、実は「マトリックス」と呼ばれるコンピューターが作り出した仮想現実の世界であると知ったネオ(K・リーブス)は、モーフィアス(L・フィッシュバーン)やトリニティ(C・アン・モス)とともに人類解放を目指し、そしてついに救世主として目覚める。だが、地下にある人類最後の都市ザイオンの場所を、コンピューターに知られてしまう。その危機からザイオンを守るため、ネオたちは再び「マトリックス」に潜入するが――。
……わからん。
とくにソースのおじさんがなに云ってんだか、バカでマヌケな日本人の私には…サッパリわからん。でもって、みんなセリフで長々と説明するもんだから、そのサッパリわからん度が「倍率ドン!さらに倍!」。…もうわからん。助けて〜!
「マトリックス」と…この「リローデッド」に…そして「アニマトリックス」を何回も観ないと理解できないってこと?…って云うか、もっと「楽しく観るための努力」をしなさいってこと?…だったら、もうしばらくお勉強の時間を(私に)下さいまし!>ウォシャウスキー監督
ま、最終的に「レボリューションズ」まで観ないとわかんないよ〜ってことなんでしょうね。それならあまり「リローデッド」を責めることはできないニャ〜…。
でも、ですね〜…。
「ワケわかんないけど、面白い!」という感触が、前作「マトリックス」よりナイってのは…どゆこと??
まずアクションなんだけど――やっぱさすが本家本元、亜流とは一線を画した独特さと面白さ。「わはは!」と笑えたりできていいんだけど…やっぱ正直云って――
……飽きちゃったニャ〜…。
ネオやモーフィアス、トリニティはいい。でもあのツインズ――ルックス以上のインパクトがない。やってることが実にしょーもなくてつまんニャい。単調。もっとしつこく絡み付いてくれるかと思ったのに…。やっぱ増殖ワカメのエージェント・スミスに期待するしかないのニャ??
一番の私的(←「してき」と読んで下さい)不満は、モニカ・ベルッチ演じるパーセフォニー。実に安っぽい役でしたニャ〜…。キーメーカーと会わせる条件が、ネオに対して「私に彼女(トリニティね)に対してするような熱いキスをしてちょうだい」(そしてヒクつくトリニティ)。
こんなセリフを云わせる映画がまだあったんだ!…ビジュアルや世界観が素晴らしく、独特の突き抜け感がある作品なだけに、このセリフ(と展開)にはガッカリ(「モニカ・ベルッチに云わせたぞ〜」ってな満足感が監督にはあるかも)。そのギャップが演出的な狙いならいいんだけど、この作品にそんなものは求めてない私。…ま、人それぞれってことでご容赦下さいまし>熱狂的なファンのみなさま
ただ、キーメーカーのルックスが最高でしたニャ!…意外と云えば意外だし、ウォシャウスキーらしいと云えば、たしかに彼ららしい。この意外性は今後も持続して欲しいものです〜。
それにしても…この「リローデッド」。サブタイトルは「ネオとトリニティの蜜月旅行」ですか?…どこでもラブラブ。糸引くラブラブ。いったいどこまで続くんだラブラブ。もうええかげんにせんかい!!ラブラブラブ。……。その愛の力が、前作ではネオを、今作ではトリニティを救ったことを考えれば、ふたりの愛がこのシリーズにおけるキーポイントかつ伏線であるのはわかるんだけど…ベッドに絡んで寝ている裸のふたりに、綺麗さと純粋さを感じるよりも先に、笑いを感じてしまった私。だってさ〜、なんか「びっくり人間大会」みたいに絡まってるんだも〜ん!<ネオとトリニティ
で。結局、ザイオンって6回滅亡してるんでしたっけ?…で、そのザイオンが7.0バージョンになるためにはどうすべきか?…ってのが、「レボリューションズ」で描かれるわけですか?
――わからん!!!
しかし…キアヌ演じるネオが空を飛んでる姿…スーパーマンっていうより、「ドラゴンボール」のスーパーサイヤ人って感じだったよニャ〜…。
♯こんな人にオススメ
「ワケわかんなくても話題作は絶対観る!」「マトリックス、万歳!」「キアヌ・リーブスのおしりに3000点!」
コメント