悲しい日

2003年9月11日
2年前の今日、大切な友人を亡くした。


悲惨な映像が流れるたびに、胸が痛くて痛くて仕方がなかった。無事かどうかの確認が取りたくても、国際電話は繋がらず、何回も出したメールに、返信は一度もなかった。事件の前日、結婚するという彼女へのプレゼントを送ったばかりだったが、2日後、送り返されてきた。時間と距離というのは、なんともどかしいものなのだろう。

さらに1日が経ち、ようやく彼女の婚約者からメールが届いた。
…最悪な知らせだった。


――もしあの事件がなかったら?

彼女は結婚し、幸せな生活を送っていただろう。
たまに日本に帰ってくることがあれば、一緒に買い物に出かけ、喫茶店でお茶しながら、思い出話に花を咲かせたかもしれない。

「お互い年齢を重ね、人生の黄昏時となったとき…どんな話をするんだろうね〜…」

最後に会った際、ちょっとせつない表情をしながらそう語った彼女。あのとき…私はなんて答えたんだろう?




誰の血も流れない、平和な世界になりますように。

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