感覚
2003年10月22日最近はDVD化が早いですね〜。
もう「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ターミネーター 3」あたりが出るんですか?…早すぎ!
そんな中、私がさんざんわめいていたあの「リベリオン」が、ようやっと今週末に発売されます(…これはリリースまで長かったナリよ…)。海外や日本の批評家からはこっ酷く云われ、一部の映画ファンからは大絶賛されるという、実に温度差のある作品なのですが(往年の「ブレードランナー」みたいな状況だよニャ)、配給会社がほとんど宣伝しなかったためか、この作品を知る人はとても少ない状況です。
↓とても淋しかった「リベリオン」の話(5/27の日記)
http://diary.note.ne.jp/25683/20030527
「面白くなかった、つまらなかった」と思った人もいるでしょう。私も「オススメ!」なんて怖くて云えません。でもレンタルビデオ屋さんでは人気作になって欲しいのです(せめて「ブレイド2」くらい)。なんかもう母親みたいな気分だニャ…。
そして、今年の春頃公開されたパトリス・ルコントの「歓楽通り」も、今週末リリースのようです。
「歓楽通り」は、「すちゃらか!」でアキ・カウリスマキの「過去のない男」と一緒に取り上げるつもりでしたが、いろいろあって現在とても書ける状態ではないので、レビューはもうちょっと後に書くことになりそうです。
…ただこれだけは(レビュー前に)云っておこうかニャ?
「この映画を観てどうだった?」という質問に――「ちっとも感情移入できなかった」「主人公のオヤジが気持ち悪い」「ヒロインが全然魅力がない。どこがいいの?」と回答した人がとても多く、私はちょっとショックでした。
ショックだったのは、みなの評価が悪かったからではありません(実際、映画の出来もそれほどいいというわけでもなかったし)、なんつーかその…私と同じような見方でこの映画を語った人が全くいなかったからです。誰も「絵物語を眺める」という感覚で、この映画を観てた人はいなかったのか…と。
第二次世界大戦末期。娼館で生まれ、娼婦の世話役として生きてきたプチ・ルイ。彼の望みは「運命の女性と出会い、生涯をかけて彼女を幸せにすること」。そして出会った運命の女で新入りの娼婦・マリオン。彼女の恋のために、プチ・ルイはすべてをつくす――。
なんつーかその…私はこの映画を、たとえて云うなら…源氏物語絵巻を床に置いて眺めるような感覚で観てました。独特の雰囲気を持つ映画だけに対してのみ、生じる感覚です(なので、この感覚で映画を観ることは年に数えるほどだったりします)。
プチ・ルイは小太りでさえないおじさん。ヒロインのマリオンも(美人ですが)まったく魅力的ではありません。それでも私の目は…スクリーンに釘付けでした。
そこに感情移入というものは存在せず、完成された世界とストーリーをただ目で追い、スクリーンに映し出される「鏡の中の世界」に第三者として入り込み、遠くから見つめる――そんな感覚と空気を全身で楽しんでいたのです。
そういう感覚をお持ちの方ならたぶん…私の云わんとすることがおわかり頂けるでしょうし、また同じようにこの「歓楽通り」を楽しんでおられただろうと思います。
ただ誤解のないように云うと、それができるから良いと云いたいわけではナイんです。たまたまそんな感覚を持ち合わせ、たまたまそれに適した映画に出会っただけだということ(逆に、他の人が持ってても私には持ち合わせのない感覚だってあります)。ただそれだけのことなのですが――そういう感覚で映画を観る人はとても少ないみたいで、どうやらそれが私にはショックだったようです。
もし淀川先生が生きておられたら、私の云わんとするその感覚の話を、もっと丁寧にわかりやすくお話しなさったかも…。
あ〜…なんかよくわからない話ですみません。
では、また♪
追記:
27日のWOWOWで、待ちに待った「サウスパーク ラッセル・クロウの世界ケンカ紀行」が放送されます!やっほ〜〜〜い♪待ってたナリよ〜〜ん♪
もう「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ターミネーター 3」あたりが出るんですか?…早すぎ!
そんな中、私がさんざんわめいていたあの「リベリオン」が、ようやっと今週末に発売されます(…これはリリースまで長かったナリよ…)。海外や日本の批評家からはこっ酷く云われ、一部の映画ファンからは大絶賛されるという、実に温度差のある作品なのですが(往年の「ブレードランナー」みたいな状況だよニャ)、配給会社がほとんど宣伝しなかったためか、この作品を知る人はとても少ない状況です。
↓とても淋しかった「リベリオン」の話(5/27の日記)
http://diary.note.ne.jp/25683/20030527
「面白くなかった、つまらなかった」と思った人もいるでしょう。私も「オススメ!」なんて怖くて云えません。でもレンタルビデオ屋さんでは人気作になって欲しいのです(せめて「ブレイド2」くらい)。なんかもう母親みたいな気分だニャ…。
そして、今年の春頃公開されたパトリス・ルコントの「歓楽通り」も、今週末リリースのようです。
「歓楽通り」は、「すちゃらか!」でアキ・カウリスマキの「過去のない男」と一緒に取り上げるつもりでしたが、いろいろあって現在とても書ける状態ではないので、レビューはもうちょっと後に書くことになりそうです。
…ただこれだけは(レビュー前に)云っておこうかニャ?
「この映画を観てどうだった?」という質問に――「ちっとも感情移入できなかった」「主人公のオヤジが気持ち悪い」「ヒロインが全然魅力がない。どこがいいの?」と回答した人がとても多く、私はちょっとショックでした。
ショックだったのは、みなの評価が悪かったからではありません(実際、映画の出来もそれほどいいというわけでもなかったし)、なんつーかその…私と同じような見方でこの映画を語った人が全くいなかったからです。誰も「絵物語を眺める」という感覚で、この映画を観てた人はいなかったのか…と。
第二次世界大戦末期。娼館で生まれ、娼婦の世話役として生きてきたプチ・ルイ。彼の望みは「運命の女性と出会い、生涯をかけて彼女を幸せにすること」。そして出会った運命の女で新入りの娼婦・マリオン。彼女の恋のために、プチ・ルイはすべてをつくす――。
なんつーかその…私はこの映画を、たとえて云うなら…源氏物語絵巻を床に置いて眺めるような感覚で観てました。独特の雰囲気を持つ映画だけに対してのみ、生じる感覚です(なので、この感覚で映画を観ることは年に数えるほどだったりします)。
プチ・ルイは小太りでさえないおじさん。ヒロインのマリオンも(美人ですが)まったく魅力的ではありません。それでも私の目は…スクリーンに釘付けでした。
そこに感情移入というものは存在せず、完成された世界とストーリーをただ目で追い、スクリーンに映し出される「鏡の中の世界」に第三者として入り込み、遠くから見つめる――そんな感覚と空気を全身で楽しんでいたのです。
そういう感覚をお持ちの方ならたぶん…私の云わんとすることがおわかり頂けるでしょうし、また同じようにこの「歓楽通り」を楽しんでおられただろうと思います。
ただ誤解のないように云うと、それができるから良いと云いたいわけではナイんです。たまたまそんな感覚を持ち合わせ、たまたまそれに適した映画に出会っただけだということ(逆に、他の人が持ってても私には持ち合わせのない感覚だってあります)。ただそれだけのことなのですが――そういう感覚で映画を観る人はとても少ないみたいで、どうやらそれが私にはショックだったようです。
もし淀川先生が生きておられたら、私の云わんとするその感覚の話を、もっと丁寧にわかりやすくお話しなさったかも…。
あ〜…なんかよくわからない話ですみません。
では、また♪
追記:
27日のWOWOWで、待ちに待った「サウスパーク ラッセル・クロウの世界ケンカ紀行」が放送されます!やっほ〜〜〜い♪待ってたナリよ〜〜ん♪
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