すちゃらか映画レビュー!(その50-8)
2003年11月9日いちおう続いている「すちゃらか映画レビュー!」どす!
お題は「2003年秋公開の映画」。
今日は、今年さんざんお勉強させられたシリーズの最終作を取り上げてみました。
!注意!
以下の文章は激しくネタバレしております。これからこの作品をご鑑賞予定の方は、ひっじょーに危険ですので、絶対にお読みにならないで下さい。
「マトリックス レボリューションズ」THE MATRIX REVOLUTIONS(2003・米)
IMDb→http://www.imdb.com/title/tt0242653/
日本公式サイト→http://whatisthematrix.warnerbros.com/japan/
監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
脚本:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス、他
ストーリー:
ザイオンにセンティネルズの大群が押し寄せ、人類は滅亡の危機に陥る。攻防戦が繰り広げられる中、救世主として目覚めたネオ(K・リーブス)は、その危機と人類解放のため、トリニティ(C・アン・モス)とともにマシン・シティを目指す。そして――
私……「マトリックス レボリューションズ」(以下「レボ」)と書いて、「ドラゴンボール」とルビが打たれた映画を…観に行っちゃったのかニャ?
前作で語られていたので、ザイオンが攻撃されるのはわかっていたけれど…ザイオン惨状は、これでもかこれでもかとウンザリさせられるほどのCG合戦。センティネルズらに攻撃されるところを、あれだけ長〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く観てるのは、正直しんどかったです。バッタバッタと人が殺されていっても、相手は機械でしょ?…迎え撃つザイオン軍だって、ロボットみたいのに乗っかってバババババン!だったし…なんかまるで録画されたゲーム映像を見てるみたいだったニャ〜。ガッカリ。
で、あれだけ(キルケゴールまで引っ張り出し、「リローデッド」を劇場で3回、「レボ」公開直前にDVDで2回観て)お勉強したのにも関わらず、ラストがよくわかりませんでした。
「マトリックス」って、人類解放が目的だったと思うんだけど…主に「レボ」で描かれていたのはザイオン救済。マトリックスポッドに漬かったまんまの人たちのことなんて、どーでもよかったの?(っていうか、脚本的に端折った?)…いくらザイオンが要だとしても…ちと淋しい。
結局、機械(人工知能)は「マトリックス存続の脅威となるスミスをネオが倒してくれたから、今回はそれに免じて人間どもを許してやろう」と判断したわけ?…人工知能どもは人間との共存の道を選んだってこと?(…ってことはネオってナウシカ?)…ザイオンのみなさんは「戦争が終わった」と喜んでいるけど、それって人間側の勝利になるの?(っていうか、勝ち負けの話ではナイ?>ウォシャウスキー監督×2)
人工知能って、人間にはどうにもならない存在だってこと?
結局、ネオがただの駒に見えちゃった…って、1作目の「マトリックス」よりも、壮大なスケールと世界観になっちゃったので、そう思えちゃったのかも。
それにしても――救世主であるネオよりオラクル…とゆーか、エグザイルたちがあれほどのキーパーソンになるとは思ってなかった。だーけーど!あのフランス人は、意味があるのかないのかよくわからない存在だったな〜(ご本人が力持ってても、部下はインパクトあるわりにみな弱いのね〜)。
パーセフォニー役のモニカ・ベルッチは…すんごい衣装を着ていたので、彼女がフレームに入ってくるたびに、どーにも目があの胸に吸い寄せられてですね…ごにょごにょ…。「リローデッド」でもピッチピチな衣装(あの場所にシワが寄るんだから、相当タイトなはず)を着ていたけど、なぜかあんまり美人に見えなかったのに、今回はとてもキレイに見えました。……キレイなだけだったけど。
そして――あのエージェントスミスとネオによる雨の中の対決ですが。
なんつーかその…最後はやっぱり肉弾戦なのね…。しかもなんだかスーパーサイヤ人対決みたいだったし…う〜む…。
「マトリックス」三部作を通して観てみれば。
映像は…あれだけ革新的で楽しませてくれたのに、だんだん質より量という感じになっちゃった。ウンザリしたし、最終作の長〜〜いCG三昧ロボット戦闘に至ってはガッカリ。
ストーリー展開は…映像と反比例するかのように、だんだん凡庸かつ単純になっちゃった。おかげでどんなに哲学的なことを云っても、セリフだけが浮いていく。あれだけいろんなキャラクター出したくせに、そしてもったいぶった展開をさせてたくせに、あれで終わり?(「マトリックス」だから、あっと云わせるラストだと思ってた私が悪いのでしょーか?)
ウォシャウスキー監督×2って……魅力的なキャラクターを作れても、それらに深みを出すことはヘタなのね…。
でもこれだけは云いたい。
キアヌ――ネオはやっぱりアナタで大正解です。「マトリックス」以来、ワイヤーアクションやマーシャルアーツをこなす欧米の俳優さんたちをいっぱい観ましたが、みなアナタほどのキレはありません。相当の努力だったと思います。かなり昔からアナタ(の作品)を観てきましたが、なんだか立派になっちゃって…私としてはちーと淋しい気もしますが、とにもかくにも本当にお疲れ様でした。…ヒュー子ちゃんを実力で押しのけて主役をゲットした、次々々回作の「Constantine」楽しみにしてます♪
♯こんな人にオススメ
とにかく「マトリックス」シリーズ完結を見届けたい人
お題は「2003年秋公開の映画」。
今日は、今年さんざんお勉強させられたシリーズの最終作を取り上げてみました。
!注意!
以下の文章は激しくネタバレしております。これからこの作品をご鑑賞予定の方は、ひっじょーに危険ですので、絶対にお読みにならないで下さい。
「マトリックス レボリューションズ」THE MATRIX REVOLUTIONS(2003・米)
IMDb→http://www.imdb.com/title/tt0242653/
日本公式サイト→http://whatisthematrix.warnerbros.com/japan/
監督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
脚本:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー・アン・モス、他
ストーリー:
ザイオンにセンティネルズの大群が押し寄せ、人類は滅亡の危機に陥る。攻防戦が繰り広げられる中、救世主として目覚めたネオ(K・リーブス)は、その危機と人類解放のため、トリニティ(C・アン・モス)とともにマシン・シティを目指す。そして――
私……「マトリックス レボリューションズ」(以下「レボ」)と書いて、「ドラゴンボール」とルビが打たれた映画を…観に行っちゃったのかニャ?
前作で語られていたので、ザイオンが攻撃されるのはわかっていたけれど…ザイオン惨状は、これでもかこれでもかとウンザリさせられるほどのCG合戦。センティネルズらに攻撃されるところを、あれだけ長〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く観てるのは、正直しんどかったです。バッタバッタと人が殺されていっても、相手は機械でしょ?…迎え撃つザイオン軍だって、ロボットみたいのに乗っかってバババババン!だったし…なんかまるで録画されたゲーム映像を見てるみたいだったニャ〜。ガッカリ。
で、あれだけ(キルケゴールまで引っ張り出し、「リローデッド」を劇場で3回、「レボ」公開直前にDVDで2回観て)お勉強したのにも関わらず、ラストがよくわかりませんでした。
「マトリックス」って、人類解放が目的だったと思うんだけど…主に「レボ」で描かれていたのはザイオン救済。マトリックスポッドに漬かったまんまの人たちのことなんて、どーでもよかったの?(っていうか、脚本的に端折った?)…いくらザイオンが要だとしても…ちと淋しい。
結局、機械(人工知能)は「マトリックス存続の脅威となるスミスをネオが倒してくれたから、今回はそれに免じて人間どもを許してやろう」と判断したわけ?…人工知能どもは人間との共存の道を選んだってこと?(…ってことはネオってナウシカ?)…ザイオンのみなさんは「戦争が終わった」と喜んでいるけど、それって人間側の勝利になるの?(っていうか、勝ち負けの話ではナイ?>ウォシャウスキー監督×2)
人工知能って、人間にはどうにもならない存在だってこと?
結局、ネオがただの駒に見えちゃった…って、1作目の「マトリックス」よりも、壮大なスケールと世界観になっちゃったので、そう思えちゃったのかも。
それにしても――救世主であるネオよりオラクル…とゆーか、エグザイルたちがあれほどのキーパーソンになるとは思ってなかった。だーけーど!あのフランス人は、意味があるのかないのかよくわからない存在だったな〜(ご本人が力持ってても、部下はインパクトあるわりにみな弱いのね〜)。
パーセフォニー役のモニカ・ベルッチは…すんごい衣装を着ていたので、彼女がフレームに入ってくるたびに、どーにも目があの胸に吸い寄せられてですね…ごにょごにょ…。「リローデッド」でもピッチピチな衣装(あの場所にシワが寄るんだから、相当タイトなはず)を着ていたけど、なぜかあんまり美人に見えなかったのに、今回はとてもキレイに見えました。……キレイなだけだったけど。
そして――あのエージェントスミスとネオによる雨の中の対決ですが。
なんつーかその…最後はやっぱり肉弾戦なのね…。しかもなんだかスーパーサイヤ人対決みたいだったし…う〜む…。
「マトリックス」三部作を通して観てみれば。
映像は…あれだけ革新的で楽しませてくれたのに、だんだん質より量という感じになっちゃった。ウンザリしたし、最終作の長〜〜いCG三昧ロボット戦闘に至ってはガッカリ。
ストーリー展開は…映像と反比例するかのように、だんだん凡庸かつ単純になっちゃった。おかげでどんなに哲学的なことを云っても、セリフだけが浮いていく。あれだけいろんなキャラクター出したくせに、そしてもったいぶった展開をさせてたくせに、あれで終わり?(「マトリックス」だから、あっと云わせるラストだと思ってた私が悪いのでしょーか?)
ウォシャウスキー監督×2って……魅力的なキャラクターを作れても、それらに深みを出すことはヘタなのね…。
でもこれだけは云いたい。
キアヌ――ネオはやっぱりアナタで大正解です。「マトリックス」以来、ワイヤーアクションやマーシャルアーツをこなす欧米の俳優さんたちをいっぱい観ましたが、みなアナタほどのキレはありません。相当の努力だったと思います。かなり昔からアナタ(の作品)を観てきましたが、なんだか立派になっちゃって…私としてはちーと淋しい気もしますが、とにもかくにも本当にお疲れ様でした。…ヒュー子ちゃんを実力で押しのけて主役をゲットした、次々々回作の「Constantine」楽しみにしてます♪
♯こんな人にオススメ
とにかく「マトリックス」シリーズ完結を見届けたい人
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