「バレットモンク」

2004年1月18日
昨日から公開になった「バレットモンク」を観に行って参りました。

↓「バレットモンク」日本公式サイト
http://dangun-bozu.jp/dangun-bozu/index.html

ネタバレしない程度に感想をば。

「『そこの坊主、まるで弾丸!』って…なんだそりゃ?」と思いつつ、カンフーマスターで徳の高いチベット僧を演じる主役のチョウ・ユンファよりも、きっとバカ役を演じてるに違いない(…ヒドイ>私)、共演のショーン・W・スコットが目当てで(たぶん、そんなヤツは少なかろう)観に行ったのですが。

(公式サイトより)
「素手で弾丸の嵐に立ち向かい、悟りの力で宙を舞う不死身の坊主!」

…って…ちょっとちょっとちょっとちょっと〜〜〜〜〜!!

みんな「マトリックス」+「グリーン・デスティニー」とか云ってるけど、これって――以前この日記でも語った「デストロイヤーシリーズ」(「レモ/第一の挑戦」というタイトルで映画化したことアリ)やんか〜〜〜!!

(2003.8.23の日記で「レモ/第一の挑戦」について熱く語っております)

チョウ・ユンファ演じる名も無きお坊さんと、ショーン・W・スコット演じる若者カーとのやりとりも、チウン(映画ではチュン)とレモそのまんまやんか!!

チョウ・ユンファのお坊さんは、弾丸を避けることができるカンフー使いとなってますが、本当は韓国武術シナンジュ使いなのでは?…でもってメロドラマがお好きってことはないですかニャ??

…とまあ、「あ〜あ、デストロイヤーシリーズがマトモな脚本とキャストでリメイクされないかニャ〜…」と、昨年この日記でため息ついた私にとって、今作の設定にはなかなかそそられるものがありました……が、いかんせん映画自体の出来が……。とにかくヌルくてヌルくて、こんなに長く感じた103分って久しぶり。はあ〜…。

たしかに「レモ〜」だって相当ヌルかったし、観ていてシンドイところはあったけど、チウンがとても魅力的だったのでなんとか見れたもんです。でも今作のチョウ・ユンファは……。なんでこれの主役が彼なの??…あのアクションじゃあ、とってもカンフーマスターには見えないよ〜。魅力まったくナシ。え〜〜い!!チウンを呼んでこ〜〜〜〜〜い!!

そしてお約束とばかりに、二丁拳銃が出てきたものの――あの…かなりムリがあるんですけど…。

同じようなムリやっても、たとえばタランティーノだったら、愛情と思い入れ(思い込み?)、そしてオタク節がスクリーンからほとばしってる映画を作り込んでくるでしょうに…。

それにしても、いまどき「ナチの残党がでっかい秘密基地持ってて、ヘンテコな脳内検索装置(もしかしてこれの動力は水力だったの?)を使ってて、若く不老な肉体を求めてる」なんて悪役が出てくる映画を、よくまあ「そのまんま」(←ここ、赤太字になってると思って下さい)作ったもんだ〜。

どーしようもないバカ映画だったら、まだ楽しめたものを(いっそのことバカ映画にしてくれたほうが良かったよ〜)、作り手の思いがまったく感じられないわ、脚本がいいかげんでヌルいわ、主役に魅力はナイわ、つまんないワイヤーアクションを見させられるわ、ストーリーや画的にも鮮度がないわで、すべてにおいてガッカリ。

でもまあ、真面目に怒って観ちゃいけない作品なのかも。
(「悟りを持って観ろ」ってことでしょうか〜?)

>「心の友」蛍風さん
こんなこと云ってますが、ショーン・W・スコットは、カッコつけようと一生懸命頑張ってました。思わず母親のような気持ちで観てしまいましたよ〜。

ただショーンには申し訳ないのですが、彼のカンフーを見てると、いかにキアヌがスゴかったのかを再認識させられました。10年くらい前から「ハートブルー」や「スピード」などで、アクションが上手い俳優だとわかってはいましたが――あのバカ高校生役の大先輩も、すっかり指折りのアクションスターになっちゃったもんですよね〜…。

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