「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」
2004年1月23日
♯えっと…お試し版なので、過去の日記で書いた内容そのまんまです。
新規に書いてデータなくなっちゃったらもったいないもん…。
!注意!
以下の文章は、それなりにネタバレしております。ネタバレしていてもダイジョブな作品だとは思うのですが、これからこの作品をご鑑賞予定の方で、ちょっとしたネタバレでもヤダ!という方はお読みにならないほうがいいかもしれません。
「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」The League of Extraordinary Gentlemen(2003・米/独)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0311429/
日本公式サイト→http://www.foxjapan.com/movies/league/
製作総指揮:マーク・ゴードン、ショーン・コネリー
監督:ステファン・ノリントン
脚本:ジェイムズ・デイル・ロビンソン
出演:ショーン・コネリー、スチュワート・タウンゼント、ペータ・ウィルソン、シェーン・ウェスト、トニー・カラン、ジェイソン・フレミング、ナサーラディン・シャー、他
ストーリー:
1899年、ヴィクトリア時代の英国。謎の人物ファントムによって英国銀行が襲われた。危機を感じた英国政府は、冒険家クォーターメイン(S・コネリー)に、チームを作ってファントムの野望を打ち砕くよう依頼。彼のもとに、ネモ船長(S・シャー)、透明人間のスキナー(T・カラン)、ヴァンパイアのミナ・ハーカー(P・ウィルソン)、スパイのトム・ソーヤー(S・ウェスト)、不死身の男ドリアン・グレイ(S・タウンゼント)、ジキル博士(J・フレミング)が集まった。そして――
ぎゃははははははははははははははははははは!!
なんつーかその…むか〜しTVでやってた「子供向けの特撮戦隊ヒーローもの」(しかもたまにやってた「歴代ヒーロー大集合」系)に、よく似てるんだよニャ〜♪
当時の私(小学生)は、それこそ真剣に見てたんだけどニャ〜…。セリフですべてがわかるような展開、「なんで?」と思っても「これはこーゆーもんなの!」と有無を云わせないゴーインさ、ジェットコースターなストーリー、しょーもない身内のゴタゴタ、でっかい野望のわりには小者な敵ボス、いかにもな敵アジトの雰囲気(科学者囚われで実験ゴボゴボ…など)、一生懸命だけど頭悪いヒーローたち(←バカにしてるのではありません)。…いやはや。この手の映画を、子供向けじゃなく大真面目に作って、しかも主演して不自然じゃない人なんて…もうハリウッドではショーン・コネリーだけじゃないの?…彼は昔っから浮世離れした役をよく演じてた人なので、私には「ま、ショーン・コネリーだしな…」と思えちゃうんだよニャ〜。ここまでくると、免罪符的存在かも。
今作もアメコミが原作なんだそう。ふ〜ん。アメコミ映画で超人的能力を持つヒーロー大集合映画というと、今年「X-MEN 2」という作品がありましたけど…なんとまあ出来の差の大きなことよ!…やっぱブライアン・シンガー(「X-MEN」シリーズの脚本・監督)って、スゴかったんだ〜。
ヒーローたちをそれぞれキャラ立ちさせ、アクションの緩急をつけ、いくつものエピソードをストーリーに適度に盛り込み、ファンが喜ぶツボはキッチリ押さえ、観てる側を引っ張っていく――「まずキャラありき」な映画は、それらをクリアしてないと、観てる側も乗り切れないし、ガッカリもする。今作はそれらができてないから(すべてダメとは云わないけれど)、ヌルくて大味に感じるんだろうな〜。いくらS・コネリーが出てても、その免罪符だけでは相殺しきれないナリよ…。
それにしても。「これは****のせいだ!」「***しましょう!」「それは***だから****だったのだ!」…などなど、ぜ〜んぶセリフでストーリーを展開していくとは。大人相手にいくらなんでもそりゃナイざんす。そして敵の正体に拍子抜け。もうちょっとなんとかならなかったものか。あれじゃあスケールのでっかい内輪モメだよニャ〜。
で。この手の映画ではやはり「どのキャラが好き?」という話題になると思うのですが、秋林姉妹(いもりんと観に行ったのです)のお気に入りは、ネモ船長!!…強い!強い!まるでタイガー・ジェットシン!(←単に剣を持ってるから)…カッコよかったニャ〜♪
ちなみにショックだったのは――ドリアン・グレイを演じたS・タウンゼント(最初「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役は彼だった)。別に彼が嫌いなわけではナイんです。ただ…その……あの絶世の退廃系美男こと、ヘルムート・バーガー様(←私が様付するなんて、滅多にナイです)もですね、若かりし頃、ドリアン・グレイを演じましてですね――その映画自体は大して面白くなかったのですが――それはそれはそれはもう信じられないくらい美しかったのですよ〜…。それを知ってる人間にとって、S・タウンゼントのドリアン・グレイはガッカリしちゃうんだよニャ〜…。…彼に非はナイんだけど…。
そしてミナ・ハーカー。なんだかモテモテな役だったのですが、たしかに演じるペータ・ウィルソンは美人だけど、男がそれほどまで欲しがるタイプかニャ〜?と思ってたら、この役、最初はモニカ・ベルッチだったんだそう(スケジュールが合わなくて降板したらしい)。もしそのまま彼女が演じてたら、すんごく納得させられたかも。
ジキル博士とハイド氏は――ジキル博士とハルク氏の間違いでは??…なんだかハイドが一番イメージからかけ離れていたよニャ〜。
透明人間のスキナーは――これまたしょーもない男だったな〜…。まあ戦隊モノにキレンジャー的存在は必要かもしれないけど、せっかく面白い特性なんだから、もっと笑わせてくれたってよかったのに。
トム・ソーヤは――知らなかった…彼ってスパイだったんだ…。ふ〜ん…。
そしてクォーターメイン。最初の「――M?」が個人的に大ヒット!(たぶん海の向こうでも大ウケだったのでは?)…S・コネリーだからこそ、いきてくるセリフだよニャ〜♪…ぎゃははははははは!
S・コネリーはボンドを演じて以来、「なにかやったあとに短いジョークを云う」というスタイルを確立してるだけに、やはり絵になります。味があるしキマってる(ご本人は、よくよくわかってるでしょうね〜)。そのせいか、トム・ソーヤとの関係をストーリーの中で描いても、結局クォーターメインが引立っちゃう。
ま、全体的にみれば…「おいしいところはすべてS・コネリーが持っていっちゃった感のある、大味で、頭わる〜い(←バカにしてるわけではありません)愛すべき映画」って感じかニャ?
それにしても、ビッグネーム俳優がS・コネリーひとりだけってのは、正直ツライな〜…。
♯こんな人にオススメ
「ヒーロー大集合系はとりあえず押さえておこう」
新規に書いてデータなくなっちゃったらもったいないもん…。
!注意!
以下の文章は、それなりにネタバレしております。ネタバレしていてもダイジョブな作品だとは思うのですが、これからこの作品をご鑑賞予定の方で、ちょっとしたネタバレでもヤダ!という方はお読みにならないほうがいいかもしれません。
「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」The League of Extraordinary Gentlemen(2003・米/独)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0311429/
日本公式サイト→http://www.foxjapan.com/movies/league/
製作総指揮:マーク・ゴードン、ショーン・コネリー
監督:ステファン・ノリントン
脚本:ジェイムズ・デイル・ロビンソン
出演:ショーン・コネリー、スチュワート・タウンゼント、ペータ・ウィルソン、シェーン・ウェスト、トニー・カラン、ジェイソン・フレミング、ナサーラディン・シャー、他
ストーリー:
1899年、ヴィクトリア時代の英国。謎の人物ファントムによって英国銀行が襲われた。危機を感じた英国政府は、冒険家クォーターメイン(S・コネリー)に、チームを作ってファントムの野望を打ち砕くよう依頼。彼のもとに、ネモ船長(S・シャー)、透明人間のスキナー(T・カラン)、ヴァンパイアのミナ・ハーカー(P・ウィルソン)、スパイのトム・ソーヤー(S・ウェスト)、不死身の男ドリアン・グレイ(S・タウンゼント)、ジキル博士(J・フレミング)が集まった。そして――
ぎゃははははははははははははははははははは!!
なんつーかその…むか〜しTVでやってた「子供向けの特撮戦隊ヒーローもの」(しかもたまにやってた「歴代ヒーロー大集合」系)に、よく似てるんだよニャ〜♪
当時の私(小学生)は、それこそ真剣に見てたんだけどニャ〜…。セリフですべてがわかるような展開、「なんで?」と思っても「これはこーゆーもんなの!」と有無を云わせないゴーインさ、ジェットコースターなストーリー、しょーもない身内のゴタゴタ、でっかい野望のわりには小者な敵ボス、いかにもな敵アジトの雰囲気(科学者囚われで実験ゴボゴボ…など)、一生懸命だけど頭悪いヒーローたち(←バカにしてるのではありません)。…いやはや。この手の映画を、子供向けじゃなく大真面目に作って、しかも主演して不自然じゃない人なんて…もうハリウッドではショーン・コネリーだけじゃないの?…彼は昔っから浮世離れした役をよく演じてた人なので、私には「ま、ショーン・コネリーだしな…」と思えちゃうんだよニャ〜。ここまでくると、免罪符的存在かも。
今作もアメコミが原作なんだそう。ふ〜ん。アメコミ映画で超人的能力を持つヒーロー大集合映画というと、今年「X-MEN 2」という作品がありましたけど…なんとまあ出来の差の大きなことよ!…やっぱブライアン・シンガー(「X-MEN」シリーズの脚本・監督)って、スゴかったんだ〜。
ヒーローたちをそれぞれキャラ立ちさせ、アクションの緩急をつけ、いくつものエピソードをストーリーに適度に盛り込み、ファンが喜ぶツボはキッチリ押さえ、観てる側を引っ張っていく――「まずキャラありき」な映画は、それらをクリアしてないと、観てる側も乗り切れないし、ガッカリもする。今作はそれらができてないから(すべてダメとは云わないけれど)、ヌルくて大味に感じるんだろうな〜。いくらS・コネリーが出てても、その免罪符だけでは相殺しきれないナリよ…。
それにしても。「これは****のせいだ!」「***しましょう!」「それは***だから****だったのだ!」…などなど、ぜ〜んぶセリフでストーリーを展開していくとは。大人相手にいくらなんでもそりゃナイざんす。そして敵の正体に拍子抜け。もうちょっとなんとかならなかったものか。あれじゃあスケールのでっかい内輪モメだよニャ〜。
で。この手の映画ではやはり「どのキャラが好き?」という話題になると思うのですが、秋林姉妹(いもりんと観に行ったのです)のお気に入りは、ネモ船長!!…強い!強い!まるでタイガー・ジェットシン!(←単に剣を持ってるから)…カッコよかったニャ〜♪
ちなみにショックだったのは――ドリアン・グレイを演じたS・タウンゼント(最初「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役は彼だった)。別に彼が嫌いなわけではナイんです。ただ…その……あの絶世の退廃系美男こと、ヘルムート・バーガー様(←私が様付するなんて、滅多にナイです)もですね、若かりし頃、ドリアン・グレイを演じましてですね――その映画自体は大して面白くなかったのですが――それはそれはそれはもう信じられないくらい美しかったのですよ〜…。それを知ってる人間にとって、S・タウンゼントのドリアン・グレイはガッカリしちゃうんだよニャ〜…。…彼に非はナイんだけど…。
そしてミナ・ハーカー。なんだかモテモテな役だったのですが、たしかに演じるペータ・ウィルソンは美人だけど、男がそれほどまで欲しがるタイプかニャ〜?と思ってたら、この役、最初はモニカ・ベルッチだったんだそう(スケジュールが合わなくて降板したらしい)。もしそのまま彼女が演じてたら、すんごく納得させられたかも。
ジキル博士とハイド氏は――ジキル博士とハルク氏の間違いでは??…なんだかハイドが一番イメージからかけ離れていたよニャ〜。
透明人間のスキナーは――これまたしょーもない男だったな〜…。まあ戦隊モノにキレンジャー的存在は必要かもしれないけど、せっかく面白い特性なんだから、もっと笑わせてくれたってよかったのに。
トム・ソーヤは――知らなかった…彼ってスパイだったんだ…。ふ〜ん…。
そしてクォーターメイン。最初の「――M?」が個人的に大ヒット!(たぶん海の向こうでも大ウケだったのでは?)…S・コネリーだからこそ、いきてくるセリフだよニャ〜♪…ぎゃははははははは!
S・コネリーはボンドを演じて以来、「なにかやったあとに短いジョークを云う」というスタイルを確立してるだけに、やはり絵になります。味があるしキマってる(ご本人は、よくよくわかってるでしょうね〜)。そのせいか、トム・ソーヤとの関係をストーリーの中で描いても、結局クォーターメインが引立っちゃう。
ま、全体的にみれば…「おいしいところはすべてS・コネリーが持っていっちゃった感のある、大味で、頭わる〜い(←バカにしてるわけではありません)愛すべき映画」って感じかニャ?
それにしても、ビッグネーム俳優がS・コネリーひとりだけってのは、正直ツライな〜…。
♯こんな人にオススメ
「ヒーロー大集合系はとりあえず押さえておこう」
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