♯お試し版なので、過去の「すちゃらか映画レビュー!」(2003.6.7付)そのまんま+追記です。

←う〜む…やっぱまだ慣れてないから、レイフ・ファインズがいつものアヤシイ人に見えなくもない…。

「メイド・イン・マンハッタン」Maid in Manhattan (2002・米)
DVD→ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2003/12/19 ¥3,800
IMDb→http://us.imdb.com/Title?0252076
監督:ウェイ・ワン
原案:エドモンド・ダンテス
脚本:ケビン・ウェイド
出演:ジェニファ・ロペス、レイフ・ファインズ、ナターシャ・リチャードソン、他

ストーリー:
NYの高級ホテルでメイドとして働くマリサ(J・ロペス)は、シングルマザー。裕福ではないけれど、息子のタイと幸せに仲良く暮らしている。そんなある日、内緒で宿泊客のブランド高級服を着たマリサは、同じホテルに宿泊中で未来の大統領候補とウワサされる、上院院議員候補のクリス(R・ファインズ)と出会う。そしてメイドとは知らずに、マリサに夢中になってしまうクリス。だがマリサは本当のことがなかなか云えない。そして――

映画の内容が内容なだけに、まずは「ジェニファ・ロペスの映画か〜…ま、ビデオで観ればいっかニャ?」と、普通ならビデオストレートになる作品を、なんでわざわざ映画館まで観に行ったのかという話から。

1.原案がジョン・ヒューズだったから
以前「フェリスはある朝突然に」のレビューをした際、その映画の監督で脚本も書いたジョン・ヒューズの最新作が気になり、IMDbで調べてみたら――この「メイド・イン・マンハッタン」に到達し、ビックリ仰天。J.LO映画にあのジョン・ヒューズが??…と、さらに調べてみたら――脚本も書き、なんと監督までする予定だったとか。なんで降りたの〜〜!?うわ〜〜ん!こんなおとぎ話なロマンティック・コメディ……お得意のはずなのに〜〜〜!!

ちなみにクレジットではエドモンド・ダンテスとなってますが、これはジョン・ヒューズの別ネーム。たとえクレジットだけでも、我が青春のジョン・ヒューズが原案――う〜む、これは見逃してはならん!…ってことで、鑑賞決定。

2.あのレイフ・ファインズがJ.LOの相手役だから
あのですね。レイフ・ファインズと云えば、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身で、オスカーにノミネートされたり、舞台ではトニー賞を受賞したりするほどの演技派俳優さんなのです。

出演作品はちょっと暗めでシリアスが多いため(「レッド・ドラゴン」での彼はイマイチだったけど、スッゴイものを――シルエットだけど――見せてくれたから許す!)、シリアス専科で深刻なイメージが漂っていて、あのヒュー・グラントいわく「シリアスはR・ファインズにまかせて僕はコメディに専念するよ」(それを聞いたファインズは笑ったとか)。私も「繊細でシリアスな演技させるなら彼」と思ってたんだけど…そんなファインズが…ベッタベタなロマンティック・コメディにご出演ですと〜〜〜!?

いったいどんな顔して演技するんじゃい!?…と溢れ出る好奇心が抑えきれず、また「とうとうあのレイフがロマンス映画に出るのね〜…これは記念に観ておかないと!」と、まるで初孫の七五三に同伴するおばーちゃんのような気持ちにもさせられ、思わず鑑賞決定。

で。そんなこんなで観に行ったのですが。

――え?
それなりに面白かったんですけど…この映画…やっぱダメなんですか〜!?

もうベッタベタな「身分違いの恋」をモチーフとしたおとぎ話なので、まともな評価は不可能。ラブシーンもリアルにせず、ちゃんと乙女ちっくにしてるあたり、大正解。そこんとこ「ニューヨークの恋人」(2001)に似てるかもしれない。

でもって、お約束の「応援する心優しい仲間たち」「ドレスアップしてダンス」「結ばれた次の朝、ベッドからそっと抜け出し、前夜を思い出にしようとする主人公」も描けてるし…おとぎ話としては、充分及第点はゲットしてるよニャ〜。

でもあえてモノ申すと…やっぱ相手が「未来の大統領候補の上院議員候補(現在は下院議員)」ってのがどうにも中途半端。どーせおとぎ話なら、どっかの国の王子様とか貴族とかにすればいいのに〜。だってたとえ未来の大統領候補でも、まだ下院議員でしょ〜?…そんな身分違いってこともないのでは?…マリサが「私はただのメイド。この恋はダメなのよ」と云っても、J.LOならガッツ出して下院議員をゲットしそうだよニャ〜。う〜む…。

ちなみに私がこの映画観ていて「おお!」と思ったのは、マリサの「訂正するのは失礼になるかと」という発言。お客はマリアと呼ぶ。でも「私はマリサです」と訂正しない。う〜む。ホテルウーマンだ!(客の服は着たけれど)…でもって、マネージャーを目指していてマジメに頑張ってる姿も描いている…けど、ラストのあれはちょっととんとん拍子過ぎるかも。ま、別にいっか。おとぎ話だし。

で。レイフ・ファインズですけど。
演技が上手だとか下手だとかより…なんかやっぱ観ていて不思議な気持ちになりました。
「彼女みたいな女性は初めてだ」「また会いたい」。……。こんな映画に出て、こんなセリフを話すアナタは――新鮮ですニャ♪>レイフさん

こういうベタなおとぎ話映画は、鮮度を落さないよう、相手役に新鮮な俳優持ってこないと本当にツライ。そう思えばファインズでよかったのかも。次はラッシーあたりがこんな役やってくれたら、観に行こうっと♪

♯こんな人にオススメ
「おとぎ話なラブストーリーが好き」

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