ヴィンセント・ギャロが、監督・製作・脚本・撮影・美術・編集・主演した「ブラウン・バニー」を観に行ってきました。

←これはサントラのジャケットです。やっぱヤバイかも…。

とりあえず差し障りのない程度(←?)の感想をば。

日本公式サイト→http://www.kinetique.co.jp/brownbunny/index.htm

ギャロ初監督作「バッファロー’66」がけっこう面白かったので、彼の新作が公開されるならば、カンヌでの評判と呪いの件はともかく、やっぱりチェックしておかないとな、日本の会社が全面出資してるから絶対公開してくれるだろうし…というわけで観に行ってきたのですが。

…………。
なんつーかその…ギャロの髪と一本道を走るワゴン車の映像ばかり観ていたとゆーか、本人にナル意識のないナル映画を観ていたとゆーか――そのどっちにしろ、鑑賞後に軽いギャロあたりを起こしてしまった作品。本編だけでなくエンドロールでも何度「Vincent Gallo」の文字を見たことか。

大昔に観た池田満寿夫の「エーゲ海に捧ぐ」を思い出しちゃたナリよ…。あ〜あ。

出てくる女性がみな花の名前だとか(リリー、デイジー、ローズ)、ブレっぱなしのレース映像だとか、長々と続いた移動する車からの映像も、最初はまったく音楽が付いてなかったのに、あるとき突然思い出したかのように歌詞付きの歌が流れたりとか――ギャロのセンスがよく理解できなかったニャ〜。というわけで、ムリして理解しようとすると失敗するので、とりあえず「ギャロってこんな人なんだ」と認識することにしました。

褒めることができる箇所を探してみるならば…そうだニャ、ランタイムを90分ほどにしてくれたこと(これで2時間あったら沈没してたニャ)、ギャロ本人および登場人物の髪がとても美しく撮れていたな〜という2点くらいでしょうか?

ギャロの髪型って、一見するとものすご〜くむさ苦しいくせに、なんでかこの映画では、その髪の乱れ具合がなかなか美しく、しかも妙に艶やか。ご本人が狙ってそんな風に撮ったのかはわかりませんが、この点はちょっと褒めたい。

↓いつもはむさ苦しいヴィンセント・ギャロってこんな人(IMDb)
http://us.imdb.com/name/nm0001252/

で。
観に来ている人の100%近くは知っていただろう、あの問題の――ラスト近くにある、ギャロのナニにクロエ・セヴィニーがアレをするシーンですが。

スクリーンいっぱいにギャロのナニが!?
あのまんまカンヌで流れたんですか〜!?

………。
日本では黒いボカシが入っていたけれど――そのあまりの生々しさ、アートと云ったもん勝ちのポルノなシーン観ていて…その…なんつーか…ひっじょーに居たたまれない気持ちになってしまひました……。あのシーンにいったいなんの意味が!?

それにしても…田舎のちっちゃいシアターなのに、思ったよりお客さんが入ってたよニャ〜…。いやビックリ…。

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