ヒュー・グラントについて語る
2004年2月17日 映画ヨタ話
この頃のヒューに騙された日本の腐女子は多かろう…(私もそーだ)。
…というわけで、ヒュー・グラントの話をば。
最初に彼のことを知ったのは――もうかなり昔、80年代の終わりごろでしょうか。「モーリス」という、20世紀初めの英国ケンブリッジ大を舞台とした、ちょっとアートな同性愛映画を観たときでした(監督は「日の名残り」のジェイムズ・アイボリー)。ヒューは、主人公モーリス(ジェイムズ・ウィルビー)とプラトニックな恋愛をする、同級生クライブを演じておりまして、そのときの私の印象は「なんとまあ、見事なタレ目の英国系俳優だな〜」。そんな彼も、登場する3人の若者のなかでは一番の美形だったため、当時の腐女子の間では大人気でございました。
ちなみに「モーリス」が公開された当時、腐女子の間では空前の耽美ブーム。そのおかげか映画は単館系ながらスマッシュヒットし、各地方でも次々と公開され、ロングヒット。いつの間にか「アナザー・カントリー」とともに、80年代におけるアート系ゲイ映画の代表…いえ、金字塔的作品となりました。
まだ10代のうら若きヲトメだった私めも、この「モーリス」には大変ドキドキし、ビデオがレンタルリリースされるや、いつも利用するビデオ屋さんではなく、ちょっと離れた町のビデオ屋さんまでダッシュして借りに行ったものです(…遠い目)。
この「モーリス」の影響力は数年におよび、私が大学生となったあとに公開されたJ・ウィルビー主演映画「サマーストーリー」、ヒュー主演映画「幻の城」は、ともに「あの『モーリス』の俳優たちの映画」というふれ込みで、またそれが一番の売りでした。なんでそんなことを覚えてるかというと、その2本とも学生協で前売りチケット買って観に行ったからです(まだ半券持ってるぞ〜朝日シネマまで観に行ったぞ〜)。つまり、「モーリス」は私にも相当な影響をおよぼしてたんですね〜。
で、そんな歴史もあって、90年代初め頃までのヒュー・グラントのイメージは、「お耽美ヒュー」。
今では信じられない話ですが、その当時日本で公開(あるいはビデオリリース)されたヒューの映画は、シリアスだったり、ファンタジー要素の強いものだったりと、コメディものなんて1本もありませんでした。
ところが。
そんなヒューのイメージを根底から覆すある映画が公開され、大評判となりました。
1994年に公開された「フォー・ウェディング」という映画です。
いやもうビックリ。あのお耽美ヒューが、基本的にはいい人だけどちょっと情けなくて、それでもなんとか自分の恋を実らせようとバタバタする男を演じ、ゴールデン・グローブ賞まで受賞するとは!
いきなりロマンティック・コメディ界の旬な俳優となった彼ですが、そこで思わぬ大スキャンダルが発生。
「ヒュー・グラント、L.Aで公衆わいせつ罪で逮捕」いわゆる「ヒュー・グラント ブロー***事件」。
普通ならイメージが悪くなって大打撃を受けるところですが、「ごめんなさい」と素直に謝ったため、これがウケてイメージアップ。同じ場所・同じ罪状でとっ捕まった英国人でも、どっかのヒゲ面アーティストとはえらい違い!
まあ、それでも数年前までのインタビューでは、必ずと云っていいほどこのときの話が出たため、ご本人は大変だったと思います。……身から出たサビだから仕方がないですけど。
それでも私は、ヒューがとくに好きな俳優というわけではありませんでした。そんなに上手いと思ったことがなかったからなのと、演じる役柄とご本人のイメージにかなりのギャップがかなりあったからです。
ヒューの得意な役といえば――
1.基本的にいい人だけど、恋にはオドオド
2.外見はいい男だけど、中身は腐った男
ちょっと前までヒューの役柄は1ばかり。その1の典型的作品「ノッティング・ヒルの恋人」は――ヒューがどうこうという前に、ジュリア・ロバーツがニガテなのでどうしてもピンとこず、おかげで彼の映画はあんまり観たいと思う気になれなくなってしまいました(でも今日調べたら、日本で公開された作品なんだかんだと全部観てた……)。
もっと2を演じてくれないかしら〜?と思ってたところ、「アバウト・ア・ボーイ」という映画が公開され、その演技の素晴らしさ、ナチュラルなサイテー男ぶりに心底感動。「この人、こんなに上手かったんだ!」と、すっかり彼の虜になってしまいました。インタビューも面白いし、もう大好きっス!
それにしても――お耽美ヒュー時代を知ってる人には、今のコメディ俳優としての活躍は信じられないものがあるでしょうね…。
あ〜あ。私、ジャッキーとキアヌだけでなくヒューのことも、いっくらでも語れそうです。
では、また♪
…というわけで、ヒュー・グラントの話をば。
最初に彼のことを知ったのは――もうかなり昔、80年代の終わりごろでしょうか。「モーリス」という、20世紀初めの英国ケンブリッジ大を舞台とした、ちょっとアートな同性愛映画を観たときでした(監督は「日の名残り」のジェイムズ・アイボリー)。ヒューは、主人公モーリス(ジェイムズ・ウィルビー)とプラトニックな恋愛をする、同級生クライブを演じておりまして、そのときの私の印象は「なんとまあ、見事なタレ目の英国系俳優だな〜」。そんな彼も、登場する3人の若者のなかでは一番の美形だったため、当時の腐女子の間では大人気でございました。
ちなみに「モーリス」が公開された当時、腐女子の間では空前の耽美ブーム。そのおかげか映画は単館系ながらスマッシュヒットし、各地方でも次々と公開され、ロングヒット。いつの間にか「アナザー・カントリー」とともに、80年代におけるアート系ゲイ映画の代表…いえ、金字塔的作品となりました。
まだ10代のうら若きヲトメだった私めも、この「モーリス」には大変ドキドキし、ビデオがレンタルリリースされるや、いつも利用するビデオ屋さんではなく、ちょっと離れた町のビデオ屋さんまでダッシュして借りに行ったものです(…遠い目)。
この「モーリス」の影響力は数年におよび、私が大学生となったあとに公開されたJ・ウィルビー主演映画「サマーストーリー」、ヒュー主演映画「幻の城」は、ともに「あの『モーリス』の俳優たちの映画」というふれ込みで、またそれが一番の売りでした。なんでそんなことを覚えてるかというと、その2本とも学生協で前売りチケット買って観に行ったからです(まだ半券持ってるぞ〜朝日シネマまで観に行ったぞ〜)。つまり、「モーリス」は私にも相当な影響をおよぼしてたんですね〜。
で、そんな歴史もあって、90年代初め頃までのヒュー・グラントのイメージは、「お耽美ヒュー」。
今では信じられない話ですが、その当時日本で公開(あるいはビデオリリース)されたヒューの映画は、シリアスだったり、ファンタジー要素の強いものだったりと、コメディものなんて1本もありませんでした。
ところが。
そんなヒューのイメージを根底から覆すある映画が公開され、大評判となりました。
1994年に公開された「フォー・ウェディング」という映画です。
いやもうビックリ。あのお耽美ヒューが、基本的にはいい人だけどちょっと情けなくて、それでもなんとか自分の恋を実らせようとバタバタする男を演じ、ゴールデン・グローブ賞まで受賞するとは!
いきなりロマンティック・コメディ界の旬な俳優となった彼ですが、そこで思わぬ大スキャンダルが発生。
「ヒュー・グラント、L.Aで公衆わいせつ罪で逮捕」いわゆる「ヒュー・グラント ブロー***事件」。
普通ならイメージが悪くなって大打撃を受けるところですが、「ごめんなさい」と素直に謝ったため、これがウケてイメージアップ。同じ場所・同じ罪状でとっ捕まった英国人でも、どっかのヒゲ面アーティストとはえらい違い!
まあ、それでも数年前までのインタビューでは、必ずと云っていいほどこのときの話が出たため、ご本人は大変だったと思います。……身から出たサビだから仕方がないですけど。
それでも私は、ヒューがとくに好きな俳優というわけではありませんでした。そんなに上手いと思ったことがなかったからなのと、演じる役柄とご本人のイメージにかなりのギャップがかなりあったからです。
ヒューの得意な役といえば――
1.基本的にいい人だけど、恋にはオドオド
2.外見はいい男だけど、中身は腐った男
ちょっと前までヒューの役柄は1ばかり。その1の典型的作品「ノッティング・ヒルの恋人」は――ヒューがどうこうという前に、ジュリア・ロバーツがニガテなのでどうしてもピンとこず、おかげで彼の映画はあんまり観たいと思う気になれなくなってしまいました(でも今日調べたら、日本で公開された作品なんだかんだと全部観てた……)。
もっと2を演じてくれないかしら〜?と思ってたところ、「アバウト・ア・ボーイ」という映画が公開され、その演技の素晴らしさ、ナチュラルなサイテー男ぶりに心底感動。「この人、こんなに上手かったんだ!」と、すっかり彼の虜になってしまいました。インタビューも面白いし、もう大好きっス!
それにしても――お耽美ヒュー時代を知ってる人には、今のコメディ俳優としての活躍は信じられないものがあるでしょうね…。
あ〜あ。私、ジャッキーとキアヌだけでなくヒューのことも、いっくらでも語れそうです。
では、また♪
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