「スキャンダル」
2004年6月1日
←いつもとは違う(らしい)ペさんのヒゲに、抵抗を感じる人がけっこういらっしゃるのだとか。ふ〜ん。この手のヒゲなら、私はぜ〜んぜん平気です。なぜってそれは、ロベルト・バッジョのおかげだから♪…と云いたいところなのですが、残念ながら某ヒゲオヤジ系英国人歌手(40)のせいなんでしょうね〜…。…あ〜…。
なにかと話題の韓国俳優、ペ・ヨンジュン出演「スキャンダル」を観に行ってきました。
日本公式サイト→http://www.scandal-movie.com/
なお、「スキャンダル」に関して、以前にこんなことを語りました。
↓「5人目のヴァルモン」(5/19の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040519.html
5/19の日記に書いたとおり、原案が「危険な関係」だとわかってしまった以上、かなり出来上がった状態で観に行ったのですが――映画の出来うんぬんの前に、客層にビックリしました。それなりに長い(←つもり)映画鑑賞歴にして、こんな経験初めて。
あの…も…もしかして…アタシが1番年若なの…?
自分の座席の周りを、年齢層お高めな女性のみなさんによって完全包囲されてしまいました。……ペ・ヨンジュン人気、恐るべし!
映画の日の昼下がりということもあってか女性のお客さんが多く、比較的早めに映画館に行ったのにも関わらず、けっこうチケット売り場に並ばされまして、それでもなんとか良席をゲット、るんたったと席についてみれば――見渡す限り、おばさ…もとい、年齢層お高めな女性ばかり、その中で「今話題の韓国映画観たいから、連れて行ってよ」とくっついて来た友人E(米国人)の目立つことといったら!…ガイジンだからというより、男性は友人Eひとりだけ(しかも背が高い)だったんだよニャ〜…。
ちなみに「韓国映画だから使用言語はとーぜんハングルだし、字幕は漢字もちろんアリの日本語になるけどダイジョブなわけ?」と、心配してEに尋ねたところ、「ストーリーは『危険な関係』なんだろう?大丈夫だよ、知ってるから」とのお答え。…ま、言葉がわからなくても、誰がヴァルモンでトゥールベル夫人でメルトイユ侯爵夫人なのか、観てりゃわかるか。男女のやることだって古今東西同じだし。
で、感想なのですが。
(以下ネタバレの可能性がありますので、ご注意)
設定や舞台に多少の違いはあれども、ストーリーや登場人物のセリフなど――ま〜んま「危険な関係」。よく云えば上手く朝鮮化した、悪く云えばヒネリもなんにもない…という感じ。どっちにしろ、上手いトレースだとは思う。細かい点までよく行き届いてるもんだと、思わず感心しちゃったほど。
元は18世紀のフランスが舞台とはいえ、主人公が必死に落そうとする女の「帰ってくることはない夫に操を立て尽くす」という設定は、西洋より東洋、東洋でも中国や日本でなく、朝鮮が1番合ってるかなと。なのでキャラクター(言動など)に説得力があったし、舞台が朝鮮なほうが逆によくて――納得いくことがほかにもいろいろあったように思えた。
ただ、ここまでそのまんまなストーリーにされると、「危険な関係」を知ってるかどうかで完全に見方が変わってしまうことがちとツライ。知ってる人は――鮮度ゼロなストーリーでしかないので、「舞台が李王朝だとどういう雰囲気かな?」「ほかの『危険な関係』とどれくらい違うのかな?」と比較しながら観ちゃうだろうし、またどこか斬新さが欲しくなる。知らない人は――策略講座とゆーか、よくまあここまで口八丁手八丁でやってのけるわと感心しつつ、スクリーン(人によってはペ・ヨンジュン)を眺めることになるでしょうね。感情移入できるかどうかは人それぞれでしょうけど。
そのまんまのストーリーでありながら、主人公が真実の愛を知るあたりはとても丁寧。あとラストの「誰が1番ほくそ笑むことになるのか」というシーンの追加は、女の性(さが)が出ていてgood。なお、話題のラブシーンはかなり激しいのですが、あれくらいやって当然かも。情念が出ていてgood。…でも、隣のおばさん…あのね、ラブシーンのたびにお友達とペチャクチャ喋らないでナリよ、お願いプリーズ!
プレーボーイのチョ・ウォンを演じたペ・ヨンジュンは…なんつーかその…毛深いおみ足に多少驚きましたが、なかなかのヴァルモンぶり。立ち居振舞いに品があっていい雰囲気でした。チョ夫人を演じた若い頃の岩下志麻…じゃなくてイ・ミスクも、なかなかのメルトイユ夫人ぶりだったし、松たか子似のチョン・ドヨンも綺麗で――俳優陣は雰囲気もそのまんま出ててよかったかな〜と。
李王朝時代の美術や、チマチョゴリの下はなにを着てるか、女性が座るときは片ヒザ立てるんだ…などなど、文化的なお勉強も出来たし、それなりに楽しめた…けど、個人的には「ふ〜ん」と流して終わった1本。優等生な仕上がりだとは思う。でもやっぱ鮮度ゼロだったことが響いたか…。
すべて面白いとは云えないけれど、いまや韓国映画は邦画よりも状況が上だと、去年あたりからようやく韓国映画を観るようになった私ですら、そんなことをしみじみ思うようになっちゃったよ…。う〜む。
なにかと話題の韓国俳優、ペ・ヨンジュン出演「スキャンダル」を観に行ってきました。
日本公式サイト→http://www.scandal-movie.com/
なお、「スキャンダル」に関して、以前にこんなことを語りました。
↓「5人目のヴァルモン」(5/19の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040519.html
5/19の日記に書いたとおり、原案が「危険な関係」だとわかってしまった以上、かなり出来上がった状態で観に行ったのですが――映画の出来うんぬんの前に、客層にビックリしました。それなりに長い(←つもり)映画鑑賞歴にして、こんな経験初めて。
あの…も…もしかして…アタシが1番年若なの…?
自分の座席の周りを、年齢層お高めな女性のみなさんによって完全包囲されてしまいました。……ペ・ヨンジュン人気、恐るべし!
映画の日の昼下がりということもあってか女性のお客さんが多く、比較的早めに映画館に行ったのにも関わらず、けっこうチケット売り場に並ばされまして、それでもなんとか良席をゲット、るんたったと席についてみれば――見渡す限り、おばさ…もとい、年齢層お高めな女性ばかり、その中で「今話題の韓国映画観たいから、連れて行ってよ」とくっついて来た友人E(米国人)の目立つことといったら!…ガイジンだからというより、男性は友人Eひとりだけ(しかも背が高い)だったんだよニャ〜…。
ちなみに「韓国映画だから使用言語はとーぜんハングルだし、字幕は漢字もちろんアリの日本語になるけどダイジョブなわけ?」と、心配してEに尋ねたところ、「ストーリーは『危険な関係』なんだろう?大丈夫だよ、知ってるから」とのお答え。…ま、言葉がわからなくても、誰がヴァルモンでトゥールベル夫人でメルトイユ侯爵夫人なのか、観てりゃわかるか。男女のやることだって古今東西同じだし。
で、感想なのですが。
(以下ネタバレの可能性がありますので、ご注意)
設定や舞台に多少の違いはあれども、ストーリーや登場人物のセリフなど――ま〜んま「危険な関係」。よく云えば上手く朝鮮化した、悪く云えばヒネリもなんにもない…という感じ。どっちにしろ、上手いトレースだとは思う。細かい点までよく行き届いてるもんだと、思わず感心しちゃったほど。
元は18世紀のフランスが舞台とはいえ、主人公が必死に落そうとする女の「帰ってくることはない夫に操を立て尽くす」という設定は、西洋より東洋、東洋でも中国や日本でなく、朝鮮が1番合ってるかなと。なのでキャラクター(言動など)に説得力があったし、舞台が朝鮮なほうが逆によくて――納得いくことがほかにもいろいろあったように思えた。
ただ、ここまでそのまんまなストーリーにされると、「危険な関係」を知ってるかどうかで完全に見方が変わってしまうことがちとツライ。知ってる人は――鮮度ゼロなストーリーでしかないので、「舞台が李王朝だとどういう雰囲気かな?」「ほかの『危険な関係』とどれくらい違うのかな?」と比較しながら観ちゃうだろうし、またどこか斬新さが欲しくなる。知らない人は――策略講座とゆーか、よくまあここまで口八丁手八丁でやってのけるわと感心しつつ、スクリーン(人によってはペ・ヨンジュン)を眺めることになるでしょうね。感情移入できるかどうかは人それぞれでしょうけど。
そのまんまのストーリーでありながら、主人公が真実の愛を知るあたりはとても丁寧。あとラストの「誰が1番ほくそ笑むことになるのか」というシーンの追加は、女の性(さが)が出ていてgood。なお、話題のラブシーンはかなり激しいのですが、あれくらいやって当然かも。情念が出ていてgood。…でも、隣のおばさん…あのね、ラブシーンのたびにお友達とペチャクチャ喋らないでナリよ、お願いプリーズ!
プレーボーイのチョ・ウォンを演じたペ・ヨンジュンは…なんつーかその…毛深いおみ足に多少驚きましたが、なかなかのヴァルモンぶり。立ち居振舞いに品があっていい雰囲気でした。チョ夫人を演じた若い頃の岩下志麻…じゃなくてイ・ミスクも、なかなかのメルトイユ夫人ぶりだったし、松たか子似のチョン・ドヨンも綺麗で――俳優陣は雰囲気もそのまんま出ててよかったかな〜と。
李王朝時代の美術や、チマチョゴリの下はなにを着てるか、女性が座るときは片ヒザ立てるんだ…などなど、文化的なお勉強も出来たし、それなりに楽しめた…けど、個人的には「ふ〜ん」と流して終わった1本。優等生な仕上がりだとは思う。でもやっぱ鮮度ゼロだったことが響いたか…。
すべて面白いとは云えないけれど、いまや韓国映画は邦画よりも状況が上だと、去年あたりからようやく韓国映画を観るようになった私ですら、そんなことをしみじみ思うようになっちゃったよ…。う〜む。
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