←誰だかわかります?…え〜っと、左からマコーレー・カルキン、クロエ・セヴィニー、セス・グリーンですね…って、みなさん、テンションあげなきゃできない格好してますねぇ。これでもし地が入ってるんだったら、マジ怖いんですが。

マコーレー・カルキンくん、9年ぶりの新作「パーティ★モンスター」を観に行ってきました。

「パーティ★モンスター」Party Monster(2003・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0320244/
公式サイト→http://www.partymonster.jp/
監督:フェントン・ベイリー、ランディ・バルバート
脚本:フェントン・ベイリー、ランディ・バルバート
出演:マコーレー・カルキン、セス・グリーン、クロエ・セヴィニー、マリリン・マンソン、ナターシャ・リオン、他

ストーリー:
80年代のNY。田舎から出てきたマイケル・アリグ(M・カルキン)は、ジェイムズ・セント・ジェイムズ(S・グリーン)と出会い、NYのクラブで次々と度肝を抜くパーティを開催。カリスマ「クラブキッズ」として、クラブシーン、時代の寵児となる。だが次第にマイケルはドラッグに溺れ、身を持ち崩していく。そして――

80年〜90年代に実在した伝説のクラブキッズ、マイケル・アリグの栄光と転落を描いた映画なわけですが。

そういえば昔、こんなヤツらがいるってのをTVで見たことあったよニャ〜と遠い目をしつつ、ちゃんとキャンペーン来日してたマコーレー・カルキンくんの成長した姿を確かめるべく、いそいそと観に行って参りましたよ。

で、そのマコーレーくん。ルックス的な成長はさほど見られず、まさにそのまま縦に伸びただけという感じ。演技に関しては――この映画のストーリーラインやキャラクターを思えば、彼以外のキャスティングなど考えられない、監督が執拗にマコーレーくんを狙ってオファーしたというのも、思わず納得してしまうような役を演じてたので、もはやウマヘタの問題ではなかったよニャ…。

つまり今回の彼は――演技力うんぬんはさほど問題ではなく、そこにいればいい、醸す雰囲気で充分イケてしまうというキャラクターを演じていて――オトナでコドモ、天使で悪魔、繊細で大胆…相反するキャラクターを、まるでそれが彼の地であるかのようにスクリーンで見せてくれた――とでも云ったら、ピッタリくるかもしれない。

その代わりと云ってはなんだけど、マイケルの親友でこれまた実在の人物であるジェイムズを演じたセス・グリーン…彼があんまりにも上手すぎたので、わたしゃ心底ビックリしてしまいました。どちらかと云えば、若手でも雰囲気俳優カテゴリに属するメンツ(C・セヴィニーやN・リオンなど)が多い中、彼はひとり、オーバーアクトのくせにそれがまったく気にならない、そして実にファビュラ〜ス☆な演技を見せてくれまして、スクリーンのどこにもセス・グリーンは映っていない…とゆーか、いたのはマイケルの親友ジェイムズ以外の何者でもない、というほどでした。まるでダニエル・デイ・ルイスのよう。…おそるべし。

ただ〜し。元クラブキッズなら懐かしんで楽しめるでしょうが、とりあえずマジメ&凡庸に生きてきた日本人の私にとっては、ドラッグ描写やクラブキッズたちの発言などモラル的に少々つらく、ストーリーも後半徐々にトーンダウンして、「ふ〜ん」と雑学メモに記する程度でしかないものとなり……結局終わってみれば、ストーリーよりドラッグクイーンな衣装、テクノやレイヴな音楽のほうが強烈な印象として残ってしまい、おかげで映画館出た後も、しばらく頭の中がテクノでレイヴな音楽によるカエルの輪唱状態になっちまったのでした。……あ〜…。

ところで。この作品にナターシャ・リオンが出てたのに、私ときたらクレジット見るまで彼女だとぜんぜん気付きませんでした。う〜む…まだまだ修行が足りん!

多少の設定の違いがあったとしても、マコーレー・カルキンくんに求められる役柄は、9年が経過して、ご本人が22歳になった現在も、さほど変わらないんだなと実感してしまった作品。たとえご本人が、納得かつ満足してたとしても、復帰後の初主演作が本作で良かったかどうかは――正直、微妙かと。

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