←とりあえずウィリアム・キャクストン版を。

先週、アーサー王伝説を元にした映画「キング・アーサー」(クライブ・オーウェン主演、キーラ・ナイトレイ共演)が、米国で公開となったのですが、どうやらかなりキビシイ幕開け&批評を食らってるようです。…う〜む…わからんでもない…。

だって日本版トレイラー(ショートバージョン)観る限りじゃ、グウィネヴィア(K・ナイトレイ)は自ら戦うすんごい強い姫君で、アーサーやランスロットを差し置き、まるで主人公のよう。見せ場をぜ〜んぶ持っていってるみたいなんだもん。たしかにクライブ・オーウェンって地味だし、米国ではそれほど知られてる俳優じゃないけどさ…アーサー王伝説を知ってる人、およびマニアやファンはビックリ仰天、「マジですか?」ってな感じでしょうねぇ。

以前も話したように、私は大学時代に近世ヨーロッパ史を専攻していたのですが、暗黒の中世も大好きだったので、いくつかその時代の講義を受講しておりました。その際、アーサー王伝説に関するお話を教授から聞きまして、とりあえず本を読んでみたのですが、アーサー王伝説って――一大不倫叙事詩やんか!

かなり小さい頃、NHKかどこかでアーサー王伝説をアニメ化した「燃えろアーサー」なる番組を見てた私は大ショック!まさかこんな話だったとは…。恋の三角…どころではなく、四角に五角。アーサーもグウィネヴィア、ランスロットみんな不倫三昧。う〜む…映画ではどこまで触れられてるのか――アーサーに「史上最大の王」なんて惹句がついてるあたり、やっぱメインはヒーローものなんだろうな〜。個人的には円卓の騎士が何人いるのかが気になる…。

なお、映画「キング・アーサー」では、アーサー王をクライブ・オーウェン(次期ボンド候補のひとり)、グウィネヴィア妃にキーラ・ナイトレイ、最強の騎士ランスロットを「ホーンブロワー」のヨアン・グリフィズ。私的注目はもちろんI・グリフィズ。だってアーサー王伝説なら、私はアーサーよりランスロット派なんだもん♪

監督は、マイケル・ベイが降り「ティアーズ・オブ・ザ・サン」「トレーニング・デイ」のアントワーン・フークア。でも日本では、製作のジェリー・ブラッカイマーのほうがウリになってます…って、そりゃ日本だけじゃないか。

ちなみにアーサー王伝説というのは、「伝説」とつくように、史実であるかどうかまだ確証されておりません。エクスキャリバーという剣が実在し、アーサーがそれを引っこ抜いて王に即位したかもわかってません。またよく誤解されるのですが、中世はエリザベス1世の時代ではなく、ルネッサンスより前、ロビンフッドやアーサー王の時代です。映画で云うなら「ブレイブハート」「ロビンフッド」「ロックユー!」あたり。

日本でもそろそろ公開が始まるし――「トロイ」のような大味歴史ものかもしんないと予想しつつ、中世好きな以上、必ず観に行こうと思ってます。……海外版のトレイラーのナレーションって、ローレンス・フィッシュバーンなんだ…ふ〜ん。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索