←この映画は劇場未公開作品なので、DVDにて鑑賞しました。それにしてもビデオスルー作品らしい邦題だよニャ…。

昨年書いた映画感想に追記・訂正してみました。
(以前から書き直したいと思っていたので)

ラストには触れていませんが、適度にネタバレしているので、本作をご鑑賞予定の方はお気をつけ下さい。

「アマンダ・ピートの ピンクな気持ち ワタシは、Hなオンナのコ」Whipped(2000・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0174336/
DVD→ハピネット・ピクチャーズ 2003/12/21 ¥3,990
監督:ピーター・M・コーエン
脚本:ピーター・M・コーエン
出演:アマンダ・ピート、ブライアン・ヴァン・ホルト、ジューダー・ドムケ、ジョナサン・エイブラハムズ、ゾリー・バーバー、他

ストーリー:
週に1度はダイナーに集まって、付き合った女性の話をし合うブラッド(B・ヴァン・ホルト)、ジーク(Z・バーバー)、ジョナサン(J・エイブラハムズ)、エリック(J・ドムケ)は、仲の良い男4人組。そんなある日、彼らの前にミア(A・ピート)という女性が現れた。ミアに心惹かれ、付き合いだすブラッド・ジーク・ジョナサンの3人。だが、全員がミアと付き合っていると分かると、その友情に影響が出始める。そして――

「アマンダ・ピートって、誰よ?」と思いながら観始めたんですが――あれ?私…最近、この顔を見たぞ?

なにに出てたっけ〜?としばし脳内検索の旅に出てたら、最近公開された「“アイデンティティー”」に出てた女優さんだとようやく気がつきました。さらに、先日紹介したジャック・ニコルソン&ダイアン・キートンの新作、「Something’s Gotta Give」のトレイラーにも出てたと気付き…ってことはなんですか?彼女の将来性を見込んで、この映画のDVD、およびレンタルビデオのリリースを決定したんですか??

「ひとりの魅力的な女性をめぐって、複数の男がすったもんだを繰り広げる、ちょっとえっちなストーリー」という、よくある設定とあらすじを持つ今作なのですが――いちおう見所は「4人の男がそれぞれカメラに向かい、男のホンネというものをしみじみと語る」といったあたり。

で、その独白系「男のホンネ」なんですが――意外や意外、女である私が「ああ!それ、よくわかるわ〜」と、納得してしまいましたよ。

■「用を足したあと、便座を下ろさないと女は怒るんだ」

そう!ちゃんと下ろすよーに!!
(ちなみに、ヒュー子ちゃんも年上の奥さまにそう怒られてるらしい)

■「ひとりでヤルとき、手を痺れさせてからヤル。そのほうが人にしてもらってるような感じがするからだ」

ゲイの友人Fは左手でヤルのだとか。理由は上と同じ…って、私が納得したところで、どーしよーもナイんですが。

■「『ナインハーフ』のミッキー・ロークは素晴らしかった。女に対して常に主導権を持っていた」

たしかに素晴らしかったっス!私も完全に騙されてたっス!
でも「主導権は男が持たねば」なんて考えてる男ほど、女に主導権を握られてると思うけど?

■「『セント・エルモス・ファイアー』(1985)でのアンドリュー・マッカーシーは損をしている。知的でクリエイティブな仕事をしてるとゲイだと思われがちだが、彼自身もそうだと思われてしまった。僕は、同じ仕事をしていても違うけどね」

A・マッカーシー演じるケビンは、たしかにあの映画でゲイだと勘違いされておりました。でも、実際にゲイなのは監督のジョエル・シューマカーなんですけど…。

などなど、つい唸りながら観てしまったナリ。それ以外となると…むむむむ…ちとツラい。結局、流し気味鑑賞になっちったい。なんつーかその…男性版「Sex and the City」といった感じを出しながらも、「Sex〜」と決定的に違うのは――どのキャラクターにも魅力がないということ。たとえば「アメパイ」シリーズもそうであるように、この手の映画は、まずキャラありきじゃないと面白くないんだよニャ…。

俳優陣にそれほど魅力があるとも思えないし、それなりに面白いエピソードはあっても、「…だから?」で終わってしまって続かない。そして、女の私ですらアマンダ・ピート演じるミアが魅力的に思えないってのはかなりツライよニャ…。「カワイイ顔して実はビッチ」だったとしても、その理由がとても弱いから、こっちとしてはミアに共感することもできない。じゃあ、男4人に同情・共感したかと云えば、「(この映画の)男ってバカね」と思うだけで終わっちまったい。

映画を観る上において、必ずしも同情や共感が必要であるとは思わないけど、こういうごく一般的な「友情と恋愛事情」を絡めた普遍的なストーリーってのは、やっぱ観る側に共感をさせ、キャラクターを魅力的に描かないと面白く観れないなと、しみじみ実感してしまった作品。女を魅力的に描けなかったのは、差し引きのできないでっかいマイナス点だと思うナリ。それでも男4人に対しては、「ああ、こんな男っているかもね」とそれなりに思えたので、ミアよりはリアル感があったか。

なお、男性がこの映画を観て「男のホンネを語ってる、友情ってこんな感じだ」と思えたかどうかは、女の私にはわかりましぇん。

ところで。男4人&ミアの年齢設定は、26〜27歳あたりだそうですが、そんな世代がピーター・ウィアー監督作「誓い」(「足は?」「鋼のバネ」「ヒョウのように」)や、「トッツィー」(「ジョージジョージジョージ!」)のセリフを引用したり、「セント・エルモス・ファイアー」、「ナインハーフ」の話なんてする?…30代以上じゃないとわかんないと思うけどな…。

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