←うわ!DVDがリリースされるんだ!
これって、監督が角川春樹だから、DVD化はムリかもしんないと思ってたのにぃ〜。

いまだ私の中で余韻を引きずっているTMGですが、松本孝弘先生のコメントにて――

「レコーディングでLA滞在中は、『KILL BILL』や『座頭市』のDVDがよく流れていてた。エリックは日本映画が大好きみたいで、黒澤映画とかとても詳しいんだよ。で、いつの間にか『ブラックレイン』の松田優作の話になって、字幕もついてないのに『蘇る金狼』を最後まで観ちゃってさ。その後『野獣死すべし』も観てさ、エリックが『これはクールムービーだ!』って云って、ずっと松田優作のDVDを観てたんだよ。そのせいで、最終日だったのに外へご飯を食べに行けなくなっちゃって――」

エリックが(カワイイ顔して)実はプチ・タランティーノだったと判明したのは、さておき――

「野獣死すべし」!
「蘇る金狼」!

おお!大藪春彦!
大藪春彦といえば、角川映画!

…というわけで、その昔――小学生〜高校生の頃、角川映画をよく観に行ったことを思い出してしまいました。あの時代(80年代)の角川は、実写からアニメまで、それはそれはそれはたいへん活気があったのです。

■映画感想ノートに記載があった角川映画たち
「スローなブギにしてくれ」「狙われた学園」「この子の七つのお祝に」「化石の荒野」「汚れた英雄」「魔界転生」「「蒲田行進曲」「セーラー服と機関銃」「時をかける少女」「幻魔大戦」「里見八犬伝」「天国に一番近い島」「いつか誰かが殺される」「二代目はクリスチャン」「少年ケニヤ」「愛情物語」「メイン・テーマ」「晴れ、ときどき殺人」「「ボビーに首ったけ」「キャバレー」「彼のオートバイ、彼女の島」「時空の旅人」「ぼくらの七日間戦争」…まだあるかも。

こ…こんなに観に行ってたのか(←タダだったから)。

たぶん、←でリンクしているはゆたさんは「おお!懐かしい!」と云って下さるはず。そして、これらの映画を観に行ったことがなくても、タイトルだけは覚えてるという人も多いはず。

理由は簡単。
当時の角川は、とっても宣伝が上手かったんだもん。

惹句(コピー)なんか新鮮だったよニャ〜…。

「0.1秒のエクスタシー」(汚れた英雄)
……上手い!

なのでいつも話題になってたし、薬師丸ひろ子といったアイドル的な女優を世に送り込んでたし(♪ひろこひろこひろこひろこ〜せんせ〜しょなる〜ひろこ〜♪)、私も小学生のときにブラスバンドで「セーラー服と機関銃」を演奏したくらいだし。

がしかし。あれだけ観に行ったとゆーのに、ほとんど内容を覚えていないってのは……どーゆーことナリよ?

覚えてるのは――そのほとんどの映画の出来に満足できず、原作本を読んでみたら、そっちのほうがとても面白かった、ということ。

大藪春彦の「汚れた英雄」(名作!)なんかとくにそうで――中学生になって原作読んだら、そのあまりのハードボイルドぶりにビックリしたもんニャ〜…。赤川次郎が原作の「晴れ、ときどき殺人」もひどかったけど、逆に「探偵物語」は映画のほうがよかったか。…ただ今となっては感覚でしか語れない。本当に覚えてないんだもん。洋画はけっこう覚えてるんだけどニャ…。

角川映画はとにかく原作つきが多かったので、映画が面白かろうとつまらなかろうと、「原作のマテリアルをとりあえずイタダキして、映画を作ってみました」というイメージがどうしても根強く――当時まだ10代だった私に、「原作つきの映画に対する見方と評価」というものを教えてくれたような気がします。

…というわけで、「汚れた英雄」がリリースされたら観てみようかニャ…。

追記:
私が昔の映画の話についてよく語るのは、別に過去を美化したいわけじゃなくて、単に昨今におけるDVDブームのせいです。昔見た映画がDVDでバシバシとリリースされたら、やっぱツボ押されちゃうよニャ……。

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