←主演は、米国某誌セクシー番付にて、あのブラピから1位の座を堂々と奪った「カワイイ顔して肉体派・30代代表」のヒュー・ジャックマンさん(35)。そのご本人さん、インタビュー等で「インディ」シリーズが好きと公言しているためか、「『インディ4』で、彼の息子を演じて欲しい」という声が、一部のインディファンより上がっています。オヤジがジェイムズ・ボンドで息子がスナフキン系モンスターハンター……やっぱいくら人気シリーズとは云え、60過ぎのハリソン・フォードだけでは苦しいものがありますもんねえ。ちなみにそのハリソンさん、現在は裁判所通い中。トラブルではなく、なんでも陪審員に任命されたそうで、そのお役目全うのためだとか。がしかし。ニュースによると「ハリソン・フォードさ〜ん!」と呼ばれるまで、誰も彼だと気付かなかったそうで――う〜む……メイクがないと、インディもフツーのおじいちゃんってことなのかニャ…。

…というわけで、ヒュー子ちゃん初ピン主演作の感想です。

「ヴァン・ヘルシング」Van Helsing(2004・米)
日本公式サイト→http://www.vanhelsing.jp/index.html
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0338526/
監督:スティーブン・ソマーズ
脚本:スティーブン・ソマーズ
出演:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、リチャード・ロクスバーグ、デビッド・ウェンハム、ウィル・ケンプ、他

ストーリー:
19世紀のヨーロッパ。バチカン秘密組織の命により、数々のモンスターを倒してきたモンスター・ハンターのヴァン・ヘルシング(H・ジャックマン)は、ドラキュラ退治のためトランシルバニア地方を訪れる。そこで彼はヴァレリアス一族の末裔であるアナ王女(K・ベッキンセール)と出会い、さまざまな苦難に遭遇しながら、彼女と敵地に乗り込む。そして――

ぎゃははははははははははははは!
もう理屈完全抜きで楽しんじゃいましたよう!

終始破天荒なキャラクターたち!
時代考証完全無視!
無茶苦茶なモンスター関連付け!
破綻寸前・無理往生のストーリー!
緩急まったくナシ垂れ流しアクション!

なんつーかもう…そのまんまフィルムにボンっ!とスティーブン・ソマーズ印を押しちゃいたい、彼の映画以外の何者でもない、ソマーズ臭がプンプンする、そんな仕上がりになってましたよ。別口で観に行ったいもりん(妹。ウィル・スミス好き・B級アクション映画好き・ベスト映画は「ハムナプトラ」)なんて、大喜びしながら家に帰ってきたもん。

ヒュー子ちゃん初主演作ということで、当ブログでも昨年1月くらいからこの映画を追っかけてきましたが、とにかく私が心配していたのは、「監督がスティーブン・ソマーズである」ということでした。

↓「ヴァン・ヘルシング」トレイラーよもやま話(1/17の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20040117.html

いやだってさ…アクションの緩急なんてほとんどナイんだもん、この人の映画って。

つまりイコールそれはですね…アクション映画と云っても、アクションだけが大切ではなくて、「緩」にあたる部分で丁寧にストーリーやキャラたちの心情を描かなきゃなんないのに、彼の映画の場合、それらがとっても説明不足のおざなり状態で、そのまんま「急」がやってきて、これでもか!これでもか!と怒涛のアクションが続くもんだから、内容が実に薄っぺら〜いものなってしまうんだよニャ…。ま、楽しいといえば楽しいけど、愛するヒュー子ちゃんの初ピン主演映画がそれでいいのか?…となると、話は別で。なんだかもうどーしよーかと心配していたわけです。

がしかし。
今回、この「ヴァン・ヘルシング」を観て思ったのは――

「だってスティーブン・ソマーズなんだもん♪」という免罪符を、いいかげんここらあたりで彼の映画に与えてもいいんじゃないか?

…ってこと。つまり、ストーリーを破綻寸前にさせてまで、「緩急なしの垂れ流しアクション」を見せようとするその心意気(?)に、ここはひとつ敬意を払ってもいいんじゃないか、と思うようになっちまったんですよ。いつも「ストーリーが演出が」とうるさい、この私がですよ?…スゴイでしょ?…もうこうなったら、監督には永遠にサマームービーを作り続けて欲しいっス!

ただ、似たような破天荒アクション映画だった「リーグ・オブ・レジェンド」あたりとでっかい違いがあるとすれば、主演俳優による俺様映画にしてないということ、楽しませようという気持ちがどこかしら滲み出ていること、主なキャラを非常にキャラ立ちさせていること、続編を匂わせる雰囲気がそれほどベタに感じられないということ…でしょうか。

古典的なヴァン・ヘルシングを、オリジナルな設定にしつつ、キャラ立ちさせたあたりはさすがかな〜と。ファンはついてくるんじゃない?…関連商品、売れそうだもん。

日本ではよく「インディ・ジョーンズ」と比較されてるようですが、そんな「インディ」とじゃ比較になんないとゆーか、土俵にも上がれないとゆーか…どっちかと云えば、この破天荒ぶりは007シリーズのほうが近いかも。ちょっとお色気シーンは少ないけれど、まんまQな役割のカールもいるし、指令を受けて現地に飛ぶし、ヘンテコ武器はてんこ盛りだし、キャラ立ちしてるし。だから免罪符交付したくなったのかも。

俳優陣ですが――まずヒュー子ちゃん。もうピンでも大丈夫ですね。「X-MEN」のウルヴァリンと「過去と記憶を失くしたワイルド系スナフキン男」ってなあたりが、キャラ的にちょっとカブリますが、魅力的でしたよね♪…ただこの手のキャラの場合、どうしてもオーバーアクトになりがちなのですが、この人はごくフツーの引いた演技もできる人なので、ダイジョブかと。

ケイト・ベッキンセールも「アンダーワールド」でヴァンパイアを演じたわりには、あまりカブらず、とても美しかったです。なんつーかこの人って、角度によってはイマイチ綺麗に見えないんですが、ここ最近の作品やお写真では、綺麗に見える角度が完璧で溜息が出るほど。ただ、どんなに吹っ飛ばされて顔から落ちても、傷が見られないところはスゴ過ぎましたが。

怒涛のアクション、ツッコミ満載で無茶苦茶な展開でも、免罪符を渡してしまえばそれなりに楽しめる――これまた楽しんだもの勝ち映画…ってところかな?

ところで。ケイトの「ヒューの生おしりが見れたのに、CGでパンツ穿かされちゃったのよね」という発言に、「おのれソマーズ!R指定対策でも許せん!」と、たいっへん憤りを感じた私は、いったいそのシーンはどこじゃい!?と終始真剣な眼差しでスクリーンを見つめていたのですが――もしかして…とあるシーンで垣間見えた、あのデビルマンパンツがそうなんでしょうか?…だったらケイトさん……後ろじゃない、前が丸見えになってたのでは…。……。

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