「ドラムライン」
2004年9月16日
←6月くらいだったかニャ?なんとか私が住む田舎でも公開になったので、やっほ〜♪と思いつつ観に行ってきました。で、いざ着席してみると、まわりは学校帰りの高校生ばかり。みんな部活でブラスバンドやってる子だったんだろうな〜…。ちなみに私もブラスバンド出身。フルート担当、マーチング経験アリ、です。
DVD化になったので、あらためてその感想をば。
「ドラムライン」Drumline(2002・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0303933/
日本公式サイト→http://www.foxjapan.com/movies/drumline/
監督:チャールズ・ストーン三世
脚本:ティナ・ゴードン・キスム、ショーン・シェップス
出演:ニック・キャノン、ゾーイ・サルダナ、オーランド・ジョーンズ、レナード・ロバーツ、他
ストーリー:
類まれなるドラムテクニックを持つデヴォン(N・キャノン)は、その才能を買われてマーチングバンドの名門、アトランタA&T大学に入学する。だが才能はあっても、その生意気な言動や勝手な行動で、デヴォンはリー監督(O・ジョーンズ)やリーダーのショーン(L・ロバーツ)と対立、次第にバンド内で孤立してしまう。そんな中、ライバル校モーリス・ブラウン大との決戦が近づいてきた――。
ストーリー・展開・出来…そのすべてが嬉しくなるほど青臭い映画だよニャ〜♪
こういうストレート真っ向勝負で王道な、青春スポ根映画(主人公が天才、まわりと大モメ、女の子の影あり、監督と衝突、家族の問題、シゴきシゴかれ部活動…など)が、21世紀のハリウッドで、しかもメインストリーム(配給:20世紀FOX)で作られるんだ〜。いや〜…昔よく観たスポ根映画を思い出して、思わず遠い目になっちまったい!
都合が良すぎるだの、そんな簡単に許すなんてヘンだの、ストーリーや演出がとても拙いだの――そんなの私だって百も承知。よ〜〜くわかってる。
以前も書いたように、私は「どんなに拙くても、どこかキラリと青く光る映画」がとても好き。この「ドラムライン」は、まさにそんな映画だったりする。
たとえば「8 Mile」。監督がエキスパートだったから、全体的にツボを押さえた映画に仕上がってはいたけれど、主演であるエミネムの青臭さが妙にリアルだったせいか、観終わったあと、青いはずの彼に感動させられてる自分がいた。「リベリオン」は、ストーリー・設定・演出などツッコミ満載、どう斬っても青くて仕方がない作品だったけど、逆に「監督が描きたかったもの」がストレートに伝わってきて、私はその青さが魅力的でたまらなかった。
「ドラムライン」は――ドラマ部分の未熟さ、ストレートな青春スポ根ぶり、徹底した「One Band, One Sound」の精神が、私を熱くさせた。
こうなると、前半のもたつくドラマや後半の長いマーチングバトルまでもが愛おしく感じてしまう。もう負け決定。
自信のあるものや徹底して見せたいものがあれば、それを長く見せたいのが監督の性(さが)かな、と。たとえば、いまの若いもんが、昔のジャッキー映画である「酔拳」や「蛇拳」などを観れば、ラストバトルの長さに辟易するかもしれない。そして突然の「終劇」にビックリするか。「マトリックス リローデッド」でのネオvs.100人スミスのバトルシークエンスがやたら長かったのも、ウォシャウスキー×2監督の脳裏に、それがあったからだろうし(実際、ユエン・ウーピンが絡んでるし)、また彼らだってやりたかったんだろう(と思う)。たとえ客に「長い〜〜…」と云われてもね。白状すると、私も「リローデッド」のあのバトルは長いと思った……ああ、昨今の展開が早い映画に慣れきってしまったか…。
話が脱線しちゃった…ので戻すと――え〜っと、主役を演じたニックくん。スレンダーかつ、いまどきの若者的なルックスがさらにデヴォンの生意気さを倍増させていてGood!…その反動で、後半急にしおらしくなる姿がとてもかわいく感じられた。
レナード・ロバーツ演じるリーダーのショーン。私が共感したのは彼でした。天才を前にしたら、誰だってあんな風になっちゃいそうだな、と。
監督を演じたオーランド・ジョーンズは、出てきた瞬間――「のわっ!?…こんなスポ根映画に出てるなんて!」と思いましたが、こういうベタな役も出来るんだ〜と感心。
そしてマーチングバトル!素晴らしい!
でっかいスクリーンで観れてよかったよう♪
私はマーチング経験があるのでよくわかるのですが、ドラムラインはバンドの要。日本では花形はペットだったりするのですが、バンドの屋台骨・大黒柱はドラムです。映画ではあまり触れてなかったけれど、ベルトでドラムを固定すると、肩にアザができます。すごく痛むし、激しい動きをしつつ、音を合わせるのは本当に大変なことで、演奏の実力だけでなく体力も要求されます。
「One Band, One Sound」――語られたその言葉に、深く深く深く頷いた作品。
(以下、ちょっとしたネタバレでもイヤな方はお読みにならないほうがベター)
劇中、デヴォンの仲間(アーネストだったかな?)が、とある集団の中に入っていくという場面がありました。あれ――なんの集団なのか、どういった意味があるのか、ご存知の方いらっしゃいませんでしょうか?
DVD化になったので、あらためてその感想をば。
「ドラムライン」Drumline(2002・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0303933/
日本公式サイト→http://www.foxjapan.com/movies/drumline/
監督:チャールズ・ストーン三世
脚本:ティナ・ゴードン・キスム、ショーン・シェップス
出演:ニック・キャノン、ゾーイ・サルダナ、オーランド・ジョーンズ、レナード・ロバーツ、他
ストーリー:
類まれなるドラムテクニックを持つデヴォン(N・キャノン)は、その才能を買われてマーチングバンドの名門、アトランタA&T大学に入学する。だが才能はあっても、その生意気な言動や勝手な行動で、デヴォンはリー監督(O・ジョーンズ)やリーダーのショーン(L・ロバーツ)と対立、次第にバンド内で孤立してしまう。そんな中、ライバル校モーリス・ブラウン大との決戦が近づいてきた――。
ストーリー・展開・出来…そのすべてが嬉しくなるほど青臭い映画だよニャ〜♪
こういうストレート真っ向勝負で王道な、青春スポ根映画(主人公が天才、まわりと大モメ、女の子の影あり、監督と衝突、家族の問題、シゴきシゴかれ部活動…など)が、21世紀のハリウッドで、しかもメインストリーム(配給:20世紀FOX)で作られるんだ〜。いや〜…昔よく観たスポ根映画を思い出して、思わず遠い目になっちまったい!
都合が良すぎるだの、そんな簡単に許すなんてヘンだの、ストーリーや演出がとても拙いだの――そんなの私だって百も承知。よ〜〜くわかってる。
以前も書いたように、私は「どんなに拙くても、どこかキラリと青く光る映画」がとても好き。この「ドラムライン」は、まさにそんな映画だったりする。
たとえば「8 Mile」。監督がエキスパートだったから、全体的にツボを押さえた映画に仕上がってはいたけれど、主演であるエミネムの青臭さが妙にリアルだったせいか、観終わったあと、青いはずの彼に感動させられてる自分がいた。「リベリオン」は、ストーリー・設定・演出などツッコミ満載、どう斬っても青くて仕方がない作品だったけど、逆に「監督が描きたかったもの」がストレートに伝わってきて、私はその青さが魅力的でたまらなかった。
「ドラムライン」は――ドラマ部分の未熟さ、ストレートな青春スポ根ぶり、徹底した「One Band, One Sound」の精神が、私を熱くさせた。
こうなると、前半のもたつくドラマや後半の長いマーチングバトルまでもが愛おしく感じてしまう。もう負け決定。
自信のあるものや徹底して見せたいものがあれば、それを長く見せたいのが監督の性(さが)かな、と。たとえば、いまの若いもんが、昔のジャッキー映画である「酔拳」や「蛇拳」などを観れば、ラストバトルの長さに辟易するかもしれない。そして突然の「終劇」にビックリするか。「マトリックス リローデッド」でのネオvs.100人スミスのバトルシークエンスがやたら長かったのも、ウォシャウスキー×2監督の脳裏に、それがあったからだろうし(実際、ユエン・ウーピンが絡んでるし)、また彼らだってやりたかったんだろう(と思う)。たとえ客に「長い〜〜…」と云われてもね。白状すると、私も「リローデッド」のあのバトルは長いと思った……ああ、昨今の展開が早い映画に慣れきってしまったか…。
話が脱線しちゃった…ので戻すと――え〜っと、主役を演じたニックくん。スレンダーかつ、いまどきの若者的なルックスがさらにデヴォンの生意気さを倍増させていてGood!…その反動で、後半急にしおらしくなる姿がとてもかわいく感じられた。
レナード・ロバーツ演じるリーダーのショーン。私が共感したのは彼でした。天才を前にしたら、誰だってあんな風になっちゃいそうだな、と。
監督を演じたオーランド・ジョーンズは、出てきた瞬間――「のわっ!?…こんなスポ根映画に出てるなんて!」と思いましたが、こういうベタな役も出来るんだ〜と感心。
そしてマーチングバトル!素晴らしい!
でっかいスクリーンで観れてよかったよう♪
私はマーチング経験があるのでよくわかるのですが、ドラムラインはバンドの要。日本では花形はペットだったりするのですが、バンドの屋台骨・大黒柱はドラムです。映画ではあまり触れてなかったけれど、ベルトでドラムを固定すると、肩にアザができます。すごく痛むし、激しい動きをしつつ、音を合わせるのは本当に大変なことで、演奏の実力だけでなく体力も要求されます。
「One Band, One Sound」――語られたその言葉に、深く深く深く頷いた作品。
(以下、ちょっとしたネタバレでもイヤな方はお読みにならないほうがベター)
劇中、デヴォンの仲間(アーネストだったかな?)が、とある集団の中に入っていくという場面がありました。あれ――なんの集団なのか、どういった意味があるのか、ご存知の方いらっしゃいませんでしょうか?
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