「フライド・グリーン・トマト」
2004年10月10日
←祝!DVD化…待ってた人、絶対多いはず(私もだ!)。
主演は(代表して)キャシー・ベイツさん。本作では大変キュートなおばさん役で、ご本人も「『フライド・グリーン・トマト』大好きなの!ジェシカ・タンディと共演できたし、素晴らしい作品よね」とおっしゃってます。一般的にどすこいイメージを持たれてるキャシー・ベイツですが、ドレスアップした彼女はたいへんエレガントな雰囲気で…私も年を重ねたら、そんな風になりたいと思うのでした。
「フライド・グリーン・トマト」Fried Green Tomatoes(1991・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0101921/
監督:ジョン・アヴネット
脚本:ファニー・フラッグ、キャロル・ソビエスキー
出演:キャシー・ベイツ、ジェシカ・タンディ、メアリー・スチュアート・マスターソン、メアリー・ルイーズ・パーカー、他
ストーリー:
自分を見てくれない夫を振り向かせようと努力するも、すべて空回り、人生ちょっと疲れ気味な主婦エブリン(K・ベイツ)は、ある日、ひとりの老女ニニー(J・タンディ)と出会う。元気のない彼女を見て、ニニーは50年前に起きた話を語り出す。いつしかその昔話に夢中になるエブリン。その話とは、ふたりの女性、イジー(M・S・マスターソン)とルース(M・L・パーカー)の長きに亘る友情、そしてふたりをめぐる人々の物語だった――。
いい映画だよニャ〜…。
なんで当時、ゴールデン・グローブ賞を獲れなかったんだろう?
現代と30年代、ふたつの時代を行き来する構成――30年代はイジー&ルース、現代は主婦エブリン&おばーちゃんニニーの交流が描かれているわけですが、ニニーの話(つまりイジー&ルースの物語)が大変面白く、エブリンじゃなくても続きが聞きたくなってしまうでしょうねぇ。
イジー&ルースの物語において、なにを語り、なにを語らず想像に任せるか――その具合がまた絶妙で、私なんか最後まで「え?イジーはどうなったの?ルースは?」と気になっちゃったもん。
時代を超えることで時間軸が気になるところですが、本作はしっかりしているので、ふたつの交流物語で混乱することはない…とは云いつつ、ラストでそれらがふんわりと結びついてくるあたりが上手いよなあ。お見事です。
イジー&ルース、ニニー&エブリンはごく普通の女性たちであり、それぞれの人生はさほど波乱万丈なものではなく――たとえば「ハックルベリー・フィン」「トム・ソーヤ」のように、ごく一般的な日常の中で起きる、本人たちにとっての大事件を、なんとか自らの手で解決していったり、それによって芽生える友情や笑い話というものに、たいへん温かみがあるというか、等身大さとゆーか…なにかこう身近なものを感じてしまいました。ゆったりとした時間の流れに身を置いて、人生を過ごしたいという願望が――現実逃避ではなく――ついポロっと出てきちゃった。私も疲れてるのかな…。
テンポのよい展開、時折挿入されるブラックな笑い、男にゃわからぬ女の本音と意地、ベタというよりツボを押さえた泣かせどころ――う〜む!ザッツ・エンタテイメント!――私の好みのど真ん中ストレートっスね。
「負け犬ってどうしたらいいの?」と、酒井順子の云うことなんぞより(多少一理あったとしても)、よっぽど女の生きる道を教えてくれる…というか、すべての女を肯定してくれる作品。疲れてる女性へ、そっと出したいレモネード映画…かな?
♯左利きフェチ友の会より報告
左利きリスト追加…メアリー・スチュアート・マスターソン。
ボールを左で投げているところが確認できます。
主演は(代表して)キャシー・ベイツさん。本作では大変キュートなおばさん役で、ご本人も「『フライド・グリーン・トマト』大好きなの!ジェシカ・タンディと共演できたし、素晴らしい作品よね」とおっしゃってます。一般的にどすこいイメージを持たれてるキャシー・ベイツですが、ドレスアップした彼女はたいへんエレガントな雰囲気で…私も年を重ねたら、そんな風になりたいと思うのでした。
「フライド・グリーン・トマト」Fried Green Tomatoes(1991・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0101921/
監督:ジョン・アヴネット
脚本:ファニー・フラッグ、キャロル・ソビエスキー
出演:キャシー・ベイツ、ジェシカ・タンディ、メアリー・スチュアート・マスターソン、メアリー・ルイーズ・パーカー、他
ストーリー:
自分を見てくれない夫を振り向かせようと努力するも、すべて空回り、人生ちょっと疲れ気味な主婦エブリン(K・ベイツ)は、ある日、ひとりの老女ニニー(J・タンディ)と出会う。元気のない彼女を見て、ニニーは50年前に起きた話を語り出す。いつしかその昔話に夢中になるエブリン。その話とは、ふたりの女性、イジー(M・S・マスターソン)とルース(M・L・パーカー)の長きに亘る友情、そしてふたりをめぐる人々の物語だった――。
いい映画だよニャ〜…。
なんで当時、ゴールデン・グローブ賞を獲れなかったんだろう?
現代と30年代、ふたつの時代を行き来する構成――30年代はイジー&ルース、現代は主婦エブリン&おばーちゃんニニーの交流が描かれているわけですが、ニニーの話(つまりイジー&ルースの物語)が大変面白く、エブリンじゃなくても続きが聞きたくなってしまうでしょうねぇ。
イジー&ルースの物語において、なにを語り、なにを語らず想像に任せるか――その具合がまた絶妙で、私なんか最後まで「え?イジーはどうなったの?ルースは?」と気になっちゃったもん。
時代を超えることで時間軸が気になるところですが、本作はしっかりしているので、ふたつの交流物語で混乱することはない…とは云いつつ、ラストでそれらがふんわりと結びついてくるあたりが上手いよなあ。お見事です。
イジー&ルース、ニニー&エブリンはごく普通の女性たちであり、それぞれの人生はさほど波乱万丈なものではなく――たとえば「ハックルベリー・フィン」「トム・ソーヤ」のように、ごく一般的な日常の中で起きる、本人たちにとっての大事件を、なんとか自らの手で解決していったり、それによって芽生える友情や笑い話というものに、たいへん温かみがあるというか、等身大さとゆーか…なにかこう身近なものを感じてしまいました。ゆったりとした時間の流れに身を置いて、人生を過ごしたいという願望が――現実逃避ではなく――ついポロっと出てきちゃった。私も疲れてるのかな…。
テンポのよい展開、時折挿入されるブラックな笑い、男にゃわからぬ女の本音と意地、ベタというよりツボを押さえた泣かせどころ――う〜む!ザッツ・エンタテイメント!――私の好みのど真ん中ストレートっスね。
「負け犬ってどうしたらいいの?」と、酒井順子の云うことなんぞより(多少一理あったとしても)、よっぽど女の生きる道を教えてくれる…というか、すべての女を肯定してくれる作品。疲れてる女性へ、そっと出したいレモネード映画…かな?
♯左利きフェチ友の会より報告
左利きリスト追加…メアリー・スチュアート・マスターソン。
ボールを左で投げているところが確認できます。
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