「シークレット・ウインドウ」
2004年10月30日
←主演は、日本では昔っから根強い人気なジョニー・デップさん(41歳)。昨年公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン」では、その魅力が最大限に爆発、彼がいなかったらどうなってたべ?と思うほどあの映画を救っていましたよねぇ。誰もがジャック・スパロウに目を奪われたし、もちろん演技も素晴らしかったわけで――なのでオスカーは彼が受賞して欲しかったな〜と。で、そのジョニーさん。歴代彼女および現奥さま(正式には結婚してない)を見てると、ロリ好き…女性の好みは昔から変わらないようで、しかもみな私と同世代――あ〜あ、これで私が細身のロリ顔だったらな〜!…ちっ!
同日公開だった「2046」を抜き、国内興行成績(10/26付)トップに躍り出たジョニデ主演最新作を観てきました。
■「シークレット・ウインドウ」Secret Window(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0363988/
日本公式サイト→http://www.sonypictures.jp/movies/secretwindow/
監督:デビッド・コープ
脚本:デビッド・コープ
出演:ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン、他
ストーリー:
妻とは離婚調停中で、現在湖畔の別荘に住んでいる人気ミステリー作家モート(J・デップ)のもとへ、ある日ジョン・シューターと名乗る男(J・タトゥーロ)が現れた。彼はモートが自分の小説を盗作していると詰め寄り、脅してきた。見に覚えのないモート。だが、渡された小説を読んでみると内容はそのままだった。そしてその日から、男は不気味に現れてはモートに付きまとうようになり――。
先が読めた?
いかにもスティーブン・キングな感じ?
でも、ありきたりで唸るようなヒネリがない?
……あのね。
そうこう云う前に、これは――ジョニー・デップを観て楽しむ映画なのっ!!
くわっ!
…と云うほど、出っ放しジョニー状態の映画でして、彼の演技ひとつひとつをじっくり楽しめるように作られてる…じゃないと、ジョニーを配した理由がナイじゃんっ!てな具合。まさにキャスティングひとり勝ち映画。←なんじゃそりゃ?
一緒に観に行ったEいわく――
「相変わらずジョニーはオーバーアクトだね。でも彼はトム・クルーズのようにあまり暑苦しく見えないから不思議だ。出演作の選び方が上手いからなんだろう。得してるね。高身長でもマッチョでもない、どことなく母性本能をくすぐられる、チャーミングで個性派なハンサム。ここらへんが日本女性にモテる理由なんだろうなあ」。
激しく同感。
劇中、ジョニー演じるモートに対し、「もうカワイイんだから〜♪どうしようかなっ♪」とかなんとか云っていた郵便局の女の子のセリフに、さらに激しく同感。
ボロボロのローブを羽織り、カウチで丸くなって寝ているジョニー。
ボサボサ頭を掻きながら、家の中をうろつくジョニー。
机の上のものをゴソゴソ動かしてるジョニー。
車の中でボソボソひとりごちるジョニー。
ヘタそうに料理しているジョニー。
不安でたまらなそうなジョニー。
ワンコと戯れるジョニー。
メガネっ子ジョニー。
なんでこんなカワイイ男より、ティモシー・ハットンのほうがよいのだ!?>奥さん
という映画。以上!
…もちっと書くか。
キング原作の映画だということで、宣伝でもそのあたりを(いつものように)強調してましたが――残念ながら私はその小説を読んでないため、実際のところよくわかりません。でも観た感じ、それなりにキングらしい仕上がりになってる、アベレージな出来だと思うのですが…どうでしょう?…なにげに出てくるとうもろこしに、キングを感じた私は…ヘンでしょうか?
なんつーか、この夏WOWOWで放送された「キングダム・ホスピタル」や昨年の「ドリーム・キャッチャー」あたりもそうだったように、ファンでないものから云わせてもらうと、キングは前半までならばどの作品も面白く、つかみは上々。そのまま引っ張っていってくれりゃいいのに、クライマックスやラストで肩透かしを食らわせることも多いというイメージです。その肩透かしがたまらない人もいれば、ガッカリする人もいるわけで――私の場合はその中間かな?
そんな目でこの「シークレット・ウインドウ」を観ていたため、ひとりパニック状態なジョニーと、ジョン・シューターのオチがわかった瞬間、「ああ、そっち系の作品ってことか」としみじみキング原作を実感。わかりにくい表現ですみません。ネタバレしたくないもので。…もしこれがジョニーでなく、トム・ハンクスだのブラッド・ピットだのヒュー子ちゃんだのという配役だったら、かなりガッカリしたかも。机の上に転がってるものを手に取ったところで、「この人、これで何やらかす気?」みたいなギリギリ狂気が、彼らには感じられないから。なので、ジョニー主演によってかなり救われてる作品だな〜と。自分ダイスキーな雰囲気もこれまたピッタシ。
さらに救ってる要因として、シューターを演じたジョン・タトゥーロ。のらりくらりで「むあ〜ん」な口調(いわゆる南部訛り…←でリンクしている蛍風さんがレビューなさってた「コールドマウンテン」のレネの話し方なんかもそうですね。「ニューオーリンズ」ではなく「ヌォリンズ」だとか、だびゅあだとか)と話しながら脅すさま、それほど特徴のないルックスが、逆につかみところがなく不気味な雰囲気を醸していて――いや〜、上手かったです。
それにしても本作でのオチ…これってキングに関わらず、年に1作くらいゴーカな俳優が出演している映画でも観られるため、そのあたりに「そうきたか〜」を強く感じる人が多かったのかもしれないと、つい思っちゃったナリ。
たとえキング原作の「そっち系の作品」だとしても、私に云わせりゃ、雰囲気バツグンの俳優たちによって救われてる、それなりによくできた作品。張ってる伏線も嫌味でないし、クドくもない。ただ「面白い作品」というより「悪くない作品」――その言い回しが、はたして褒め言葉になるかどうかは微妙ですが。
しっかしティモシー・ハットンかあ…ほーんとひっさしぶりに見たよなあ。
同日公開だった「2046」を抜き、国内興行成績(10/26付)トップに躍り出たジョニデ主演最新作を観てきました。
■「シークレット・ウインドウ」Secret Window(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0363988/
日本公式サイト→http://www.sonypictures.jp/movies/secretwindow/
監督:デビッド・コープ
脚本:デビッド・コープ
出演:ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、マリア・ベロ、ティモシー・ハットン、他
ストーリー:
妻とは離婚調停中で、現在湖畔の別荘に住んでいる人気ミステリー作家モート(J・デップ)のもとへ、ある日ジョン・シューターと名乗る男(J・タトゥーロ)が現れた。彼はモートが自分の小説を盗作していると詰め寄り、脅してきた。見に覚えのないモート。だが、渡された小説を読んでみると内容はそのままだった。そしてその日から、男は不気味に現れてはモートに付きまとうようになり――。
先が読めた?
いかにもスティーブン・キングな感じ?
でも、ありきたりで唸るようなヒネリがない?
……あのね。
そうこう云う前に、これは――ジョニー・デップを観て楽しむ映画なのっ!!
くわっ!
…と云うほど、出っ放しジョニー状態の映画でして、彼の演技ひとつひとつをじっくり楽しめるように作られてる…じゃないと、ジョニーを配した理由がナイじゃんっ!てな具合。まさにキャスティングひとり勝ち映画。←なんじゃそりゃ?
一緒に観に行ったEいわく――
「相変わらずジョニーはオーバーアクトだね。でも彼はトム・クルーズのようにあまり暑苦しく見えないから不思議だ。出演作の選び方が上手いからなんだろう。得してるね。高身長でもマッチョでもない、どことなく母性本能をくすぐられる、チャーミングで個性派なハンサム。ここらへんが日本女性にモテる理由なんだろうなあ」。
激しく同感。
劇中、ジョニー演じるモートに対し、「もうカワイイんだから〜♪どうしようかなっ♪」とかなんとか云っていた郵便局の女の子のセリフに、さらに激しく同感。
ボロボロのローブを羽織り、カウチで丸くなって寝ているジョニー。
ボサボサ頭を掻きながら、家の中をうろつくジョニー。
机の上のものをゴソゴソ動かしてるジョニー。
車の中でボソボソひとりごちるジョニー。
ヘタそうに料理しているジョニー。
不安でたまらなそうなジョニー。
ワンコと戯れるジョニー。
メガネっ子ジョニー。
なんでこんなカワイイ男より、ティモシー・ハットンのほうがよいのだ!?>奥さん
という映画。以上!
…もちっと書くか。
キング原作の映画だということで、宣伝でもそのあたりを(いつものように)強調してましたが――残念ながら私はその小説を読んでないため、実際のところよくわかりません。でも観た感じ、それなりにキングらしい仕上がりになってる、アベレージな出来だと思うのですが…どうでしょう?…なにげに出てくるとうもろこしに、キングを感じた私は…ヘンでしょうか?
なんつーか、この夏WOWOWで放送された「キングダム・ホスピタル」や昨年の「ドリーム・キャッチャー」あたりもそうだったように、ファンでないものから云わせてもらうと、キングは前半までならばどの作品も面白く、つかみは上々。そのまま引っ張っていってくれりゃいいのに、クライマックスやラストで肩透かしを食らわせることも多いというイメージです。その肩透かしがたまらない人もいれば、ガッカリする人もいるわけで――私の場合はその中間かな?
そんな目でこの「シークレット・ウインドウ」を観ていたため、ひとりパニック状態なジョニーと、ジョン・シューターのオチがわかった瞬間、「ああ、そっち系の作品ってことか」としみじみキング原作を実感。わかりにくい表現ですみません。ネタバレしたくないもので。…もしこれがジョニーでなく、トム・ハンクスだのブラッド・ピットだのヒュー子ちゃんだのという配役だったら、かなりガッカリしたかも。机の上に転がってるものを手に取ったところで、「この人、これで何やらかす気?」みたいなギリギリ狂気が、彼らには感じられないから。なので、ジョニー主演によってかなり救われてる作品だな〜と。自分ダイスキーな雰囲気もこれまたピッタシ。
さらに救ってる要因として、シューターを演じたジョン・タトゥーロ。のらりくらりで「むあ〜ん」な口調(いわゆる南部訛り…←でリンクしている蛍風さんがレビューなさってた「コールドマウンテン」のレネの話し方なんかもそうですね。「ニューオーリンズ」ではなく「ヌォリンズ」だとか、だびゅあだとか)と話しながら脅すさま、それほど特徴のないルックスが、逆につかみところがなく不気味な雰囲気を醸していて――いや〜、上手かったです。
それにしても本作でのオチ…これってキングに関わらず、年に1作くらいゴーカな俳優が出演している映画でも観られるため、そのあたりに「そうきたか〜」を強く感じる人が多かったのかもしれないと、つい思っちゃったナリ。
たとえキング原作の「そっち系の作品」だとしても、私に云わせりゃ、雰囲気バツグンの俳優たちによって救われてる、それなりによくできた作品。張ってる伏線も嫌味でないし、クドくもない。ただ「面白い作品」というより「悪くない作品」――その言い回しが、はたして褒め言葉になるかどうかは微妙ですが。
しっかしティモシー・ハットンかあ…ほーんとひっさしぶりに見たよなあ。
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