人生の黄昏時

2004年11月14日 TV
昨夜たまたまNHK放送のドラマを観ていたら、そのストーリーが映画「黄昏」(1981)にソックリ…いえ、そのまんまだったので、慌てて新聞のTV欄で確かめたところ――タイトルが「輝く湖にて」となってまして、即座に理解しました。なるほど…日本版リメイクってことね。

↓「輝く湖にて」(NHK公式サイト)
http://www3.nhk.or.jp/omoban/main1113.html#04

↓「黄昏」On Golden Pond(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0082846/

ノーマン(ヘンリー・フォンダ)→健蔵(杉浦直樹)
エセル(キャサリン・ヘップバーン)→静江(八千草薫)
チェルシー(ジェーン・フォンダ)→恵(真矢みき)

1時間15分にまとめるためか、健蔵とガキんちょの交流シーンなどかなり端折ってありましたが――全体通してみれば、頑張って雰囲気よく作られていたのではないでしょうか?…そりゃキャサリン・ヘップバーンと比べたら、日本のどんな大女優がエセルを演じたってかなわないでしょうけどね。

そして、杉浦直樹がヘンリー・フォンダが被ってたのと同じタイプの帽子を被っていたことに、「おお!」と注目してしまいましたよ。実は「黄昏」でヘンリー・ファンダが被っていた帽子――キャサリン・ヘップバーンがヘンリー・フォンダにプレゼントしたものだそうで、しかもスペンサー・トレイシーの遺品なんだとか。その話を知ったとき、かなりじ〜んときてしまったのでした。

そしてヘンリー・フォンダとジェーン・フォンダと云えば、長い間仲たがいをしていた親子でもあり――父と娘の和解というか、心の交流を描いた作品でもある「黄昏」を観たとき、これまた私の心の中にいろいろな思いが駆け巡ったのでした。

ふたりがプライベートでも和解に至り、ヘンリーにどうしてもオスカーを取ってもらいたいジェーンが映画を企画、キャサリン・ヘップバーンの共演を取り付け、そして実際にヘンリーが主演男優賞を受賞したとき――壇上のジョーンが病床のヘンリーに向かって云った言葉――「パパ!いまからオスカーと孫を連れて行くわよ!」。またもやじ〜んときてしまったのでした(このエピソードは後日知りました)。

ただやっぱり「黄昏」を観て思うのは、キャサリン・ヘップバーンがいかに素晴らしい女優だったか、ということ。何度観ても唸ってしまうんですよね。実際、彼女は「黄昏」でヘンリーと一緒に4度目の主演女優賞を得ていて、これまた当然至極な受賞なわけですが、彼女自身はあまり「黄昏」を気に入ってないのだとか。なんでも、彼女が1番のお気に入りだった湖でのシーンが、編集の時点でカットされたからだそうで(と、当時の「ロードショー」に書いてあった)、快活かつ奔放だけどかなり手厳しかった彼女らしいエピソードだなと思ったものです。

というわけで、「黄昏」を早くDVD化して下さいっ!←この前、リクエストは控えるって云ったくせに!

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