「キャットウーマン」
2004年11月21日
←主演はハリ・ベリーさん(38)。溜息が出るくらいキレイな女優さんなのに、どーして彼女ってば男運がナイんでしょねえ?…ビッグなお世話か。そして、悪役演じるはシャロン・ストーン。主演作である「クイック&デッド」が昨年ようやくDVD化され、観てみたところ――ラッシーと演じたラブシーンが見事にカットされてるじゃありませんかっ!…で、その理由というのが、シャロン・ストーンの「(もう)肉体で売りたくない」という鶴の一声によるものだとかなんとか…。……。いまさらなに云っとるんやいねっ!?ダァラんねぇかっ!?(訳:「いまさらなに云ってんのよ!?バッカじゃないっ!?」)…怒ると金沢弁が出る私。
世の中が「ハウルの動く城を観よう!」と云ってる中、いそいそと本作を観に行って参りました。
「キャットウーマン」CATWOMAN(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0327554/
日本公式サイト→http://www.jp.warnerbros.com/movies/catwoman/
監督:ピトフ
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス、ジョン・ロジャース
出演:ハリ・ベリー、シャロン・ストーン、ベンジャミン・ブラット、ほか
ストーリー:
化粧品会社の広告デザイナーとして働くペイシェンス(H・ベリー)は、発売予定の若返り美顔クリームに重大な副作用があることを知ってしまい、そのまま殺されてしまう。だが不思議な猫の力によって、ペイシェンスはキャットウーマンとして蘇り、内気でダサイ女性から、猫の特殊能力を持つ大胆な女性へと変貌する。そして――。
たとえ世の評判が悪かろうと、ハリ・ベリーがドロンジョ様状態だろうとそれなりに期待をし、ティム・バートン版「バッドマン・リターンズ」を再見までして、復習はバッチリ準備オーライで観に行ったのですが。
え〜〜〜〜!?
ゴッサム・シティが舞台じゃないの〜〜〜!?
てっきりバットマンワールドにどっぷり浸かってるストーリーだと思ったら、な〜んのことはない、ただのパラレルなスピンオフ企画に過ぎなかったときたもんだ!…せっかくレンタルビデオ屋さんに行って、シューマカー版「バットマン」までも借りてシリーズを再見したのにぃ!時間(とお金)返してちょーだいっ!でも、出来の悪さをある程度予測しておきながら、「キャットウーマン」にこれだけ力入れてたヤツも珍しかろう…。
主人公の名前がペイシェンスなんて…そんな、よりにもよってヒゲオヤジ8年ぶりのアルバムと同じ名前じゃなくたっていいじゃん!(←かなり個人的な言い分)…でも日本名なら、さしずめ「忍さん」ってところでしょうかね?
で、そのずっと負け犬人生を送っていた忍さんが、本人の知らないそして思いがけない審査によって、キャットウーマンに抜擢、勝ち犬ならぬ勝ち猫(でも酒井さんの定義だと結局は負け猫か)人生を歩むことになる――ってなストーリーだと思うのですが、なんつーかその…けっして長いとは云えない約100分のランタイムが、あんなに長く感じたのは…コスチュームをまとったキャットウーマンが現れ、悪者をしばき倒すのにたいへん時間がかかったこと、そして彼女がいざ現れても、悪と戦う宿命を背負ったわけでもない、かと云って悪行三昧なダークさがあるわけでもない、実に中途半端な「いったいコイツ何者よ!?」な存在に終始してしまったから、でしょうか。
個人的な疑問としては――キャットウーマン時の忍さんは、ちゃんと「自分はペイシェンス・フィリップスである」ってことをわかってる(=ペイシェンスとしての理性が残ってる)んでしょうか?…そして、キャットウーマンになったことに対する苦悩なんてナイんでしょうか?…いつの間にかキャットウーマンになって、すんごい能力が身について、夜も安全に楽しく徘徊できて、ハデなコスプレでムチまで振れちゃって、もう嬉しくって仕方がない♪ってな感じなんですけど、本来の自分を失くしてまで、それって面白いことなんでしょうか?…そういった心理描写がほとんどナイだもんなあ。
内気でダサい女性だろうと、キャットウーマンになる前の忍さんのほうが私の目には魅力的に映ったんですけどねぇ。私…眼科行ったほうがいい?仕事ぶりはともかく、あんな可愛い忍さんなら(またハリ・ベリーが可愛いんだ、これが)、恋のチャンスはいっぱいありそうな気がするんだけどなあ…。「云いたいことが云えない」ってことが、そんなにでっかいマイナス要素なのでしょうか。忍さんみたいに云えない人は、いくらでも(私含めて)いっぱいいるのになあ…。
シャロン・ストーンは、ナルホドなキャスティングだと思いますが、私にとって正直どうでもいい話。それより気になったのは、キャットウーマンが相手だから敵が生身の人間のままではいくらなんでも分が悪かろうと、あのクリームにあんな副作用を追加したこと。なんというご都合主義よ!…ってか、そんなクリーム、いくらなんでも企業が売るわけないでしょーがっ!くわっ!
忍さんといい仲になる刑事役に、ベンジャミン・ブラット。彼もまたツッコミがいのあるキャラクターを演じてましたねえ…。相棒がいない、常に単独行動の(FBI捜査官でもなんでもない)刑事なんて、極東のギャルだっておかしいと思うナリ。ビバ!ご都合主義!
シャロンの手先役にバイロン・マン。予想通りの役柄でしたが、彼が好きな私にはそれでも嬉しかったです。
アクションに至っては――すみません、なにが起こってるのかよくわかりませんでした。カット割り多すぎ+ガチガチCGによる効果(…)で、なんだか対戦格闘ゲームみたい。それもヘタすりゃ、プレステ(2ではなく1)ゲーム「ソウルエッジ」のほうが滑らかも…よ?
ハンサムな刑事さんことベンジャミン・ブラット(私はまったく好みじゃない)と、キャットウーマンとして自由に生きることのどちらかを選ぶなら、なんだかベンジャミン・ブラットを選ぶ人が多いような気がする、久しぶりに力の入ったラジー候補まっしぐらな作品。
それにしてもこのトホホ感。以前経験したよな〜と思ったら、「スーパーガール」を観たときと同じものだと判明。「カワイイ女の子とおばさんによる男の取り合い映画」になってない分、本作はまだマシなのかもしんない…と思うことにするか。
世の中が「ハウルの動く城を観よう!」と云ってる中、いそいそと本作を観に行って参りました。
「キャットウーマン」CATWOMAN(2004・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0327554/
日本公式サイト→http://www.jp.warnerbros.com/movies/catwoman/
監督:ピトフ
脚本:ジョン・ブランカート、マイケル・フェリス、ジョン・ロジャース
出演:ハリ・ベリー、シャロン・ストーン、ベンジャミン・ブラット、ほか
ストーリー:
化粧品会社の広告デザイナーとして働くペイシェンス(H・ベリー)は、発売予定の若返り美顔クリームに重大な副作用があることを知ってしまい、そのまま殺されてしまう。だが不思議な猫の力によって、ペイシェンスはキャットウーマンとして蘇り、内気でダサイ女性から、猫の特殊能力を持つ大胆な女性へと変貌する。そして――。
たとえ世の評判が悪かろうと、ハリ・ベリーがドロンジョ様状態だろうとそれなりに期待をし、ティム・バートン版「バッドマン・リターンズ」を再見までして、復習はバッチリ準備オーライで観に行ったのですが。
え〜〜〜〜!?
ゴッサム・シティが舞台じゃないの〜〜〜!?
てっきりバットマンワールドにどっぷり浸かってるストーリーだと思ったら、な〜んのことはない、ただのパラレルなスピンオフ企画に過ぎなかったときたもんだ!…せっかくレンタルビデオ屋さんに行って、シューマカー版「バットマン」までも借りてシリーズを再見したのにぃ!時間(とお金)返してちょーだいっ!でも、出来の悪さをある程度予測しておきながら、「キャットウーマン」にこれだけ力入れてたヤツも珍しかろう…。
主人公の名前がペイシェンスなんて…そんな、よりにもよってヒゲオヤジ8年ぶりのアルバムと同じ名前じゃなくたっていいじゃん!(←かなり個人的な言い分)…でも日本名なら、さしずめ「忍さん」ってところでしょうかね?
で、そのずっと負け犬人生を送っていた忍さんが、本人の知らないそして思いがけない審査によって、キャットウーマンに抜擢、勝ち犬ならぬ勝ち猫(でも酒井さんの定義だと結局は負け猫か)人生を歩むことになる――ってなストーリーだと思うのですが、なんつーかその…けっして長いとは云えない約100分のランタイムが、あんなに長く感じたのは…コスチュームをまとったキャットウーマンが現れ、悪者をしばき倒すのにたいへん時間がかかったこと、そして彼女がいざ現れても、悪と戦う宿命を背負ったわけでもない、かと云って悪行三昧なダークさがあるわけでもない、実に中途半端な「いったいコイツ何者よ!?」な存在に終始してしまったから、でしょうか。
個人的な疑問としては――キャットウーマン時の忍さんは、ちゃんと「自分はペイシェンス・フィリップスである」ってことをわかってる(=ペイシェンスとしての理性が残ってる)んでしょうか?…そして、キャットウーマンになったことに対する苦悩なんてナイんでしょうか?…いつの間にかキャットウーマンになって、すんごい能力が身について、夜も安全に楽しく徘徊できて、ハデなコスプレでムチまで振れちゃって、もう嬉しくって仕方がない♪ってな感じなんですけど、本来の自分を失くしてまで、それって面白いことなんでしょうか?…そういった心理描写がほとんどナイだもんなあ。
内気でダサい女性だろうと、キャットウーマンになる前の忍さんのほうが私の目には魅力的に映ったんですけどねぇ。私…眼科行ったほうがいい?仕事ぶりはともかく、あんな可愛い忍さんなら(またハリ・ベリーが可愛いんだ、これが)、恋のチャンスはいっぱいありそうな気がするんだけどなあ…。「云いたいことが云えない」ってことが、そんなにでっかいマイナス要素なのでしょうか。忍さんみたいに云えない人は、いくらでも(私含めて)いっぱいいるのになあ…。
シャロン・ストーンは、ナルホドなキャスティングだと思いますが、私にとって正直どうでもいい話。それより気になったのは、キャットウーマンが相手だから敵が生身の人間のままではいくらなんでも分が悪かろうと、あのクリームにあんな副作用を追加したこと。なんというご都合主義よ!…ってか、そんなクリーム、いくらなんでも企業が売るわけないでしょーがっ!くわっ!
忍さんといい仲になる刑事役に、ベンジャミン・ブラット。彼もまたツッコミがいのあるキャラクターを演じてましたねえ…。相棒がいない、常に単独行動の(FBI捜査官でもなんでもない)刑事なんて、極東のギャルだっておかしいと思うナリ。ビバ!ご都合主義!
シャロンの手先役にバイロン・マン。予想通りの役柄でしたが、彼が好きな私にはそれでも嬉しかったです。
アクションに至っては――すみません、なにが起こってるのかよくわかりませんでした。カット割り多すぎ+ガチガチCGによる効果(…)で、なんだか対戦格闘ゲームみたい。それもヘタすりゃ、プレステ(2ではなく1)ゲーム「ソウルエッジ」のほうが滑らかも…よ?
ハンサムな刑事さんことベンジャミン・ブラット(私はまったく好みじゃない)と、キャットウーマンとして自由に生きることのどちらかを選ぶなら、なんだかベンジャミン・ブラットを選ぶ人が多いような気がする、久しぶりに力の入ったラジー候補まっしぐらな作品。
それにしてもこのトホホ感。以前経験したよな〜と思ったら、「スーパーガール」を観たときと同じものだと判明。「カワイイ女の子とおばさんによる男の取り合い映画」になってない分、本作はまだマシなのかもしんない…と思うことにするか。
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