←今年の夏公開された映画「サンダーバード」。私はサンダーバードというよりプリンプリン(物語)世代なので、TV放送版は見たことがありません。それでも期待して観に行ったのですが、お子ちゃま向けな映画になっていてビックリ。そしてこれを製作したのが、英国のワーキング・タイトル・フィルムズ(以下、WT社)とわかり、さらにビックリ。慌ててWT社のオッシャレーな公式サイトへ行ってみれば、他のオッシャレーなロマコメ映画とともに、でかでかと「THUNDERBIRDS」の文字を発見し――あ〜あ、これがいつもなら「『ノッティング・ヒルの恋人』『ラブ・アクチュアリー』のワーキング・タイトル・フィルムズが贈る〜…」な〜んて、配給会社だって大々的に宣伝するだろうに、この映画じゃそれもムリだよな〜と思ったのでした。
英国のWT社という映画制作会社をご存知でしょうか?
(以下、メンドクサイので「サンダーバード」公式サイトより引用)
↓「サンダーバード」日本公式サイト
http://www.thunderbirds-movie.jp/index2.html
公式サイト→http://www.workingtitlefilms.com/
そんなWT社の一般的に思われているだろうイメージを挙げてみると、以下の通り。
1.英国を舞台とした愉快でおしゃれなラブコメを作ってる会社
2.看板俳優はヒュー・グラント、同じく看板脚本家はリチャード・カーティス
3.英国系製作会社としては、1番のヒットメイカーである
あともうひとつ挙げるなら――
4.原作付きの映画を丁寧に仕上げている
…といったところでしょうか?
そんなWT社も、実はコーエン兄弟の「ファーゴ」や、「ビッグ・リボウスキ」「エリザベス」「ジョニー・イングリッシュ」といったロマコメ以外の作品を数多く手がけてたりするのですが、意外とそれが知られていません。どうしても「英国のオッシャレーなロマコメ」のイメージが強いようで、それにウンザリしたWT社が、とうとう先日「もうラブコメは作らないもんね〜」と宣言してしまいました。
↓That’s enough, actually(Guardian Unlimited.co.uk)
http://film.guardian.co.uk/news/story/0%2C12589%2C1350919%2C00.html
いろいろ理由があるようで、WT社の言い分を私的に要約すると(内容だけ確認したい人はソースをご参照下さいまし)――
昨年から今年にかけて「ラブ・アクチュアリー」が世界的に大ヒットしたものの、「サンダーバード」は大失敗を通り越して、悲惨な結果となるわ、看板俳優であるヒュー・グラントが出ない代わりにポール・ベタニーが主演した「WIMBLEDON」は鳴かず飛ばずだわ、現在ヒット中で、英国産映画としては最大の成功を収めるだろう「ブリジット2」も、実は酷評の嵐だわ――と、差し引きするとなんだかショッパイ1年になりそうなんだよね…。で、リチャード・カーティスがまた「ラブ・アクリチュアリー」を作るような男とは思えないし、ヒュー・グラントは「もう引退したい」としょっちゅう云ってて、引っ張り出すのも困難だし…てか、ウチはロマコメ以外の映画も作れるし、今までだって頑張っていろいろ撮ってるんだよ。来年以降は「高慢と偏見」を始めとして、ニコール・キッドマンが出る映画だってあるし…「サンダーバード」はコケたけど、これも勉強のうちと思ってる。とにかくウチはロマコメ以外でも勝負できるし、これからはそんな映画会社にしていきたいわけ!…ってことで、ヨロシク!
…ってな感じでしょうか。
ラブコメ好きの私としましては…そうですね、基本的にヒューは好きでもカーティスは好きじゃないし(キライでもない…つまりどーでもいい)、WT社の傑作は「アバウト・ア・ボーイ」(実は2002年度私的No.1作品)だと思ってるクチだし、ロマコメは英国産より米国産のほうが好きだし、ただまあ…英国的なシニカルさがそれなりに感じられるロマコメがあんまり観られなくなるのは、それはそれでちょっと淋しいかな?程度です。
英国的なシニカルさがそれなりに感じられるロマコメ…と「それなり」を強調して書いたのは、特有のシニカルさを本気で出してるようには見えないから。あ〜んな階級社会な英国なのに。まあ、オシャレ専科がウリなのかもしれませんが。
脱ロマコメ路線をとりあえず打ち出してみたWT社が、はたしてこれからどうなっていくか――極東の田舎から興味深くウォッチしていきたいと思います。
英国のWT社という映画制作会社をご存知でしょうか?
(以下、メンドクサイので「サンダーバード」公式サイトより引用)
↓「サンダーバード」日本公式サイト
http://www.thunderbirds-movie.jp/index2.html
Working Title Filmsは1982年ティム・ビーバンとエリック・フェルナーによって創立され、70作品以上の映画を製作、4つのアカデミー賞、20の英国アカデミー賞、その他カンヌ映画祭やベルリン映画祭で数多くの映画を受賞。2004年に英国映画界における貢献を称えられてマイケル・バルコンBAFTA賞を受賞。…って、な〜んだ、WT社の公式サイトにあるプロフィールをまんま日本語訳しただけやんけ。
Working Title Films社作品に、ヒュー・グラント出演、リチャード・カーティス脚本の「フォー・ウェデイング」、「ノッティング・ヒルの恋人」、「ラブ・アクチュアリー」などがある。「ラブ・アクチュアリー」はリチャード・カーティスの監督デビュー作品でもある。
公式サイト→http://www.workingtitlefilms.com/
そんなWT社の一般的に思われているだろうイメージを挙げてみると、以下の通り。
1.英国を舞台とした愉快でおしゃれなラブコメを作ってる会社
2.看板俳優はヒュー・グラント、同じく看板脚本家はリチャード・カーティス
3.英国系製作会社としては、1番のヒットメイカーである
あともうひとつ挙げるなら――
4.原作付きの映画を丁寧に仕上げている
…といったところでしょうか?
そんなWT社も、実はコーエン兄弟の「ファーゴ」や、「ビッグ・リボウスキ」「エリザベス」「ジョニー・イングリッシュ」といったロマコメ以外の作品を数多く手がけてたりするのですが、意外とそれが知られていません。どうしても「英国のオッシャレーなロマコメ」のイメージが強いようで、それにウンザリしたWT社が、とうとう先日「もうラブコメは作らないもんね〜」と宣言してしまいました。
↓That’s enough, actually(Guardian Unlimited.co.uk)
http://film.guardian.co.uk/news/story/0%2C12589%2C1350919%2C00.html
いろいろ理由があるようで、WT社の言い分を私的に要約すると(内容だけ確認したい人はソースをご参照下さいまし)――
昨年から今年にかけて「ラブ・アクチュアリー」が世界的に大ヒットしたものの、「サンダーバード」は大失敗を通り越して、悲惨な結果となるわ、看板俳優であるヒュー・グラントが出ない代わりにポール・ベタニーが主演した「WIMBLEDON」は鳴かず飛ばずだわ、現在ヒット中で、英国産映画としては最大の成功を収めるだろう「ブリジット2」も、実は酷評の嵐だわ――と、差し引きするとなんだかショッパイ1年になりそうなんだよね…。で、リチャード・カーティスがまた「ラブ・アクリチュアリー」を作るような男とは思えないし、ヒュー・グラントは「もう引退したい」としょっちゅう云ってて、引っ張り出すのも困難だし…てか、ウチはロマコメ以外の映画も作れるし、今までだって頑張っていろいろ撮ってるんだよ。来年以降は「高慢と偏見」を始めとして、ニコール・キッドマンが出る映画だってあるし…「サンダーバード」はコケたけど、これも勉強のうちと思ってる。とにかくウチはロマコメ以外でも勝負できるし、これからはそんな映画会社にしていきたいわけ!…ってことで、ヨロシク!
…ってな感じでしょうか。
ラブコメ好きの私としましては…そうですね、基本的にヒューは好きでもカーティスは好きじゃないし(キライでもない…つまりどーでもいい)、WT社の傑作は「アバウト・ア・ボーイ」(実は2002年度私的No.1作品)だと思ってるクチだし、ロマコメは英国産より米国産のほうが好きだし、ただまあ…英国的なシニカルさがそれなりに感じられるロマコメがあんまり観られなくなるのは、それはそれでちょっと淋しいかな?程度です。
英国的なシニカルさがそれなりに感じられるロマコメ…と「それなり」を強調して書いたのは、特有のシニカルさを本気で出してるようには見えないから。あ〜んな階級社会な英国なのに。まあ、オシャレ専科がウリなのかもしれませんが。
脱ロマコメ路線をとりあえず打ち出してみたWT社が、はたしてこれからどうなっていくか――極東の田舎から興味深くウォッチしていきたいと思います。
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