「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」
2004年12月6日
←当ブログを昔から読んで下さってる方ならば、私がこの映画をいかに待ち望んでいたか、よくよくご存知でいらっしゃると思います。ええ、昨年の今ごろは出来上がったばかりのトレイラーを見ては、ぎゃいのぎゃいの云ってましたよ。ところが。日本版ポスターや前売りのデザイン、公式サイトときたら…なんであんなにすべてがダサイわけっ!?…もうガッカリ。オリジナル版のほうがいいよう!くすん…。まだ現時点(12/6)では、DVDのジャケットがどんなデザインになるかわかりませんが、日本版ポスターの構図(とってもダサイスリーショット)だけは、やめてちょーだいっ!くわっ!
…というわけで、「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」を観に行ってきました。
■「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」Sky Captain and the World of Tomorrow(2004・米/英/伊)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0346156/
日本公式サイト→http://www.skycaptain.jp/
監督:ケリー・コンラン
脚本:ケリー・コンラン
出演:ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリー、他
ストーリー:
1939年ニューヨーク。科学者が次々と行方不明となり、そして突如巨大ロボットが現れ、街は大混乱に陥る。なぜロボットたちに襲撃され、科学者たちは消えたのか。空の英雄スカイキャプテンことジョー(J・ロウ)は、元恋人で新聞記者のポリー(G・パルトロウ)とともに、その謎を追おうとするが――
♪きゅ〜んきゅ〜ん〜だぁけど〜彼ったら〜わたしよりぃ〜じぃぶんのヒコーキにぃ〜おネツなの〜 きゅ〜んきゅ〜んきゅ〜んきゅ〜ん〜わたぁしの彼はパイロット〜〜〜♪
…と、こんな歌(「私の彼はパイロット」飯島真理asリン・ミンメイ)がいまだに歌えてしまう私は…そう、ガンダムよりバルキリー派、パイロットは「セイラさ〜〜〜んっ!」のアムロ・レイより、飛行機アクロバット師出身で、くるくるとバトロイドバルキリーを操る一条輝のほうがタイプでした。小学生の頃、真剣に恋をしました。つまり、板野サーカスな戦闘機が出てくると「もうたまらんっ!」なわけです。
で、さらにジュードが初めてカッコイイ役を演じているということ、30〜40年代映画へのオマージュ的要素があるらしいということ、レトロな雰囲気を醸してる必殺ソフトフォーカスな映像にそそられたこと…など個人的にそそられる理由がほかにもあったので、大期待して観に行ってみれば。
うん、楽しかったですよ。
――胸はそれほど躍りませんでしたが。
主演のふたりが大変クラシカルな顔立ちで、こういうレトロな雰囲気の映画だと、そりゃもう映える映える。ジュードがメットを取ったとき、くるん♪と落ちてる前髪を見て萌えたし、ジョー・サリバンという名前がレトロなヒーローっぽくて、ナイスだし。もともと信じられないくらいハンサムなジュードさんですが、今までの出演作では笑顔をほとんど見せてくれませんでしたから、本作で何度も見せる人懐っこい笑顔には正直参りましたよ。極東ギャル、白旗、降参。
↓端正すぎて困っちゃうジュード・ロウのインタビュー(FLIX)
http://www.flix.co.jp/v2/article/A0000724/A0000724.shtml
…後光差してる?パーフェクト?グウィネスより美人?←当たり前!
で、そんなジュードさんが、「スカイキャプテン!応答せよ!」と呼び出され、ご自身の改造愛機に乗ってカッコよく登場、きゅーんきゅーんきゅーんきゅーん♪とアクロバット飛行をし、ばばばばばばばばばん!と攻撃、水の中でもへっちゃら、そのまま愛機ごとドボーン!と海に潜ったとき。私の胸のダンシングは最高潮に達したのですが――正直、それまでよ…。……。
いや、すんごく楽しかったんですよ。「好きな映画ですか?」と問われれば、「うん♪」と答えられるもん。ただねぇ…比較論はしたくないけど、私はスピルバーグの映画で育った世代なんです。リアルタイムで「インディ・ジョーンズ」を観てるってこと。
30〜40年代映画へのオマージュだらけなのはわかりますよ、監督が「好きなものを撮りたかった」って云ってたもの。彼がオマージュを捧げたとかいう映画のリストを見たら、ラッキーなことに過去に観た作品がちょろちょろあって(マニアじゃないから、全部は知らないし観てもいない)、見覚えのある場面が出てきたとき「あ、そっか〜これね〜」とスクリーンに向かって手をポンと打ったくらい。
結局、それが最大の問題になってしまったのかも。
お約束な展開、レトロを醸しだす映像、終始オマージュで繰り広げられるストーリー……それで終わってしまったという印象が強い。本作におけるオリジナリティってなんだろう?…タランティーノのようにキョーレツな個性を放つわけでもなく。
お膳立てやキャストは上々。でも…たとえば「インディ」では、文字や言葉では説明しきれないドキドキワクワクなサムシングがあったのに――本作にはそれが存在しない。
謎が解けた瞬間に「そうだったのか〜!」という驚きや感動はなく、ただ「ふ〜ん」。それは謎自体の問題というより、主人公たちと一緒に謎を追ってる楽しさがなかったから。ジュードやグウィネスが懸命にオマージュごっこしているのを、じ〜っと見ている自分がポツンとスクリーンの前にいる、とでも云うか。
ジョー&ポリーによる軽快なテンポの掛け合いは楽しい…でもグウィネスがミンメイすぎてイライラする。唯一の救いであるフランキー(アンジー)は、出番が短すぎて涙出る。「グウィネス削ってアンジー出せ!」と思った人は多かろうて。
さらにガッカリさせられたのが大ボスを演じた(というか、演じさせた)人。面白ければいいわけ?…プロデューサーでもあるジュードが、「どうしても彼と共演したい」と云ったら、そりゃ新人監督は断れないでしょうよ。でもねぇ…アーカイブ俳優に小細工を施して出演してもらうなんて、どうよ?…ベタな俳優がベッタベタに演じたほうが、よりレトロでよかったと思うんだけどなあ。それに私が彼だったら、こんな小細工された扱いはイヤ。
とは云っても、俳優たちが手に持つもの以外はすべてCGだという面白い映像、ジュード雰囲気最高、アンジー超クール、キュートなポンポン銃、改造ヒコーキの飛びっぷり……などなど、いろいろ楽しめたことは事実。たとえ脚本に問題があっても、ケリー・コンランはこれが初監督作でしょ?…勉強したと思うし、満足よりは後悔のほうが多いはず。よって、本格的なお手並み拝見は次回作まで持ち越ししたいと思います。
それにしても…男ってのは、いつの世だって不思議ちゃんやバカ女に心惹かれてしまう生き物なのね。
…というわけで、「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」を観に行ってきました。
■「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」Sky Captain and the World of Tomorrow(2004・米/英/伊)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0346156/
日本公式サイト→http://www.skycaptain.jp/
監督:ケリー・コンラン
脚本:ケリー・コンラン
出演:ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリー、他
ストーリー:
1939年ニューヨーク。科学者が次々と行方不明となり、そして突如巨大ロボットが現れ、街は大混乱に陥る。なぜロボットたちに襲撃され、科学者たちは消えたのか。空の英雄スカイキャプテンことジョー(J・ロウ)は、元恋人で新聞記者のポリー(G・パルトロウ)とともに、その謎を追おうとするが――
♪きゅ〜んきゅ〜ん〜だぁけど〜彼ったら〜わたしよりぃ〜じぃぶんのヒコーキにぃ〜おネツなの〜 きゅ〜んきゅ〜んきゅ〜んきゅ〜ん〜わたぁしの彼はパイロット〜〜〜♪
…と、こんな歌(「私の彼はパイロット」飯島真理asリン・ミンメイ)がいまだに歌えてしまう私は…そう、ガンダムよりバルキリー派、パイロットは「セイラさ〜〜〜んっ!」のアムロ・レイより、飛行機アクロバット師出身で、くるくるとバトロイドバルキリーを操る一条輝のほうがタイプでした。小学生の頃、真剣に恋をしました。つまり、板野サーカスな戦闘機が出てくると「もうたまらんっ!」なわけです。
で、さらにジュードが初めてカッコイイ役を演じているということ、30〜40年代映画へのオマージュ的要素があるらしいということ、レトロな雰囲気を醸してる必殺ソフトフォーカスな映像にそそられたこと…など個人的にそそられる理由がほかにもあったので、大期待して観に行ってみれば。
うん、楽しかったですよ。
――胸はそれほど躍りませんでしたが。
主演のふたりが大変クラシカルな顔立ちで、こういうレトロな雰囲気の映画だと、そりゃもう映える映える。ジュードがメットを取ったとき、くるん♪と落ちてる前髪を見て萌えたし、ジョー・サリバンという名前がレトロなヒーローっぽくて、ナイスだし。もともと信じられないくらいハンサムなジュードさんですが、今までの出演作では笑顔をほとんど見せてくれませんでしたから、本作で何度も見せる人懐っこい笑顔には正直参りましたよ。極東ギャル、白旗、降参。
↓端正すぎて困っちゃうジュード・ロウのインタビュー(FLIX)
http://www.flix.co.jp/v2/article/A0000724/A0000724.shtml
…後光差してる?パーフェクト?グウィネスより美人?←当たり前!
で、そんなジュードさんが、「スカイキャプテン!応答せよ!」と呼び出され、ご自身の改造愛機に乗ってカッコよく登場、きゅーんきゅーんきゅーんきゅーん♪とアクロバット飛行をし、ばばばばばばばばばん!と攻撃、水の中でもへっちゃら、そのまま愛機ごとドボーン!と海に潜ったとき。私の胸のダンシングは最高潮に達したのですが――正直、それまでよ…。……。
いや、すんごく楽しかったんですよ。「好きな映画ですか?」と問われれば、「うん♪」と答えられるもん。ただねぇ…比較論はしたくないけど、私はスピルバーグの映画で育った世代なんです。リアルタイムで「インディ・ジョーンズ」を観てるってこと。
30〜40年代映画へのオマージュだらけなのはわかりますよ、監督が「好きなものを撮りたかった」って云ってたもの。彼がオマージュを捧げたとかいう映画のリストを見たら、ラッキーなことに過去に観た作品がちょろちょろあって(マニアじゃないから、全部は知らないし観てもいない)、見覚えのある場面が出てきたとき「あ、そっか〜これね〜」とスクリーンに向かって手をポンと打ったくらい。
結局、それが最大の問題になってしまったのかも。
お約束な展開、レトロを醸しだす映像、終始オマージュで繰り広げられるストーリー……それで終わってしまったという印象が強い。本作におけるオリジナリティってなんだろう?…タランティーノのようにキョーレツな個性を放つわけでもなく。
お膳立てやキャストは上々。でも…たとえば「インディ」では、文字や言葉では説明しきれないドキドキワクワクなサムシングがあったのに――本作にはそれが存在しない。
謎が解けた瞬間に「そうだったのか〜!」という驚きや感動はなく、ただ「ふ〜ん」。それは謎自体の問題というより、主人公たちと一緒に謎を追ってる楽しさがなかったから。ジュードやグウィネスが懸命にオマージュごっこしているのを、じ〜っと見ている自分がポツンとスクリーンの前にいる、とでも云うか。
ジョー&ポリーによる軽快なテンポの掛け合いは楽しい…でもグウィネスがミンメイすぎてイライラする。唯一の救いであるフランキー(アンジー)は、出番が短すぎて涙出る。「グウィネス削ってアンジー出せ!」と思った人は多かろうて。
さらにガッカリさせられたのが大ボスを演じた(というか、演じさせた)人。面白ければいいわけ?…プロデューサーでもあるジュードが、「どうしても彼と共演したい」と云ったら、そりゃ新人監督は断れないでしょうよ。でもねぇ…アーカイブ俳優に小細工を施して出演してもらうなんて、どうよ?…ベタな俳優がベッタベタに演じたほうが、よりレトロでよかったと思うんだけどなあ。それに私が彼だったら、こんな小細工された扱いはイヤ。
とは云っても、俳優たちが手に持つもの以外はすべてCGだという面白い映像、ジュード雰囲気最高、アンジー超クール、キュートなポンポン銃、改造ヒコーキの飛びっぷり……などなど、いろいろ楽しめたことは事実。たとえ脚本に問題があっても、ケリー・コンランはこれが初監督作でしょ?…勉強したと思うし、満足よりは後悔のほうが多いはず。よって、本格的なお手並み拝見は次回作まで持ち越ししたいと思います。
それにしても…男ってのは、いつの世だって不思議ちゃんやバカ女に心惹かれてしまう生き物なのね。
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