←まずは、字数制限で書ききれなかった「コンスタンティン」の感想の続きから。「コンスタンティン」の監督は、映画初挑戦だというフランシス・ローレンスさん。でも実はすでにミュージックビデオ界では数多くの受賞経験を持つ、たいへんな売れっ子かつ有名なビデオ監督さんです。ナルホドそう云われれば、「コンスタンティン」でもその片鱗がよく見えてたような感があります(手がけたアーティストリストにエアロスミスがあったとき、「『Jaded』のビデオでしょ!」とすぐピンときたし)。ちなみに「コンスタンティン」は、この手の映画にしては珍しく、あまり挿入曲のない作品。その数少ない中でもジョンがミッドナイトの店に入ったときに流れたA Perfect Circleの「Passive」は、ナイス選曲でした。昨年よく聴いた曲が流れて嬉しかったのもありますけど、やっぱ雰囲気にピッタリだったなと。さすがさすがの選曲ですね♪>監督

↓「コンスタンティン」感想
http://diarynote.jp/d/25683/20050417.html
(最初「コンスタンティン」は、「ザ・セル」のターセム・シンが監督、ニコラス・ケイジ主演で考えられてたとか。でもシンが「ケイジだと僕が作りたい映画にはできない」と云って断ったらしく…だったら続編はいかがですか?>シン監督)

というわけで、4月の当ブログ内「THE MOST ATTRACTIVE MAN」(ATTRACTIVE…誘引力のある)は、「コンスタンティン」に主演、いまだ日本では根強い人気を誇る俳優であると私に再度知らしめ、そしてビックリさせたキアヌ・リーブスさんに決定!…その根強さの功績を称えまして、極東の田舎より表彰したいと思います。オメデトゴザイマース♪

…と云いつつ、月イチで「キアヌ・ウォッチャー事務局便り」をやってるので、あんまり書くことがナイ…どうしょう?…う〜ん…とりあえず「俳優キアヌ・リーブスの魅力」について、語ってみるか。ダイアン・キートンやジャッキー・スワンソン、ピックアップ年下女子の話などのゴシップ系は、来月の事務局便りで書きます。

俳優としてのキアヌの評判と云えば、「演技ができない」だの「ヘタクソ」だの「ラジースター」だの「セリフ棒読み」だの「Worst Actor Forever」だのと、日米問わずどころかワールドワイドでさんざんなものばかり。それでも主演/出演作は、この10年間途切れたことがないため、チャーリー・シーンですら嫉妬する(…)、ハリウッドの摩訶不思議俳優として位置づけられております。

私めも高校生(…中学生?)の頃から――それこそロブ・ロウ主演映画「栄光のエンブレム」のチョイ役あたりから、彼とはスクリーン越しのお付き合いをさせて頂いてるのですが――いや〜(ほぼ)毎回「演技ヘタクソ」と云われながら、こんなに多種多様な役を演じてきた人って、あんまりいないんじゃないでしょうかね?

↓参考:「栄光のエンブレム」の感想
http://diarynote.jp/d/25683/20040620.html
(いまどきこんな80年代の映画を観る人はいないでしょう…いいもん、別に)

悪魔に惚れられること3回、世界を救うこと約4回(内1回はサッパリワケわかんないまま終了)、莫迦、釈迦、救世主、男娼、なんちゃってエクソシスト、マヌケな殺し屋、おフランス貴族、青二才FBI捜査官、短髪敏腕SWAT隊員、やさぐれ暴力夫、有能(らしい)エンジニア、野心慢心ワカゾー弁護士、情報運び屋、エリート(らしい)広告プランナー、代打アメフト選手、ジュリアン――などなど、ホントいろいろありましたよねえ…(思わず遠い目)。そうお思いになりませんか?>蛍風さん

…と、このようにさまざまな役にチャレンジ(しては、時々いろんな方面で見事に玉砕)している彼が、なぜ「ヘタクソ!」と云われるのか。

その所以は――彼の持つ、唯一無二である浮世離れした雰囲気と受身上等!能面演技によるためではないかと。

基本的に受動的能面演技俳優は誤解されがち。だって俳優がみなすべて、オーバーアクト権化系アルパチ、七変化系デ・ニーロにラッシー、バケモノ系メリル・ストリープのように上手い俳優ばかりだったらつまらないじゃない。かのヒッチコックだってそう云ってたぞー。…キアヌのような独特の雰囲気で受け流すタイプは必要だと思うんだけどなあ。しかもヤツは、40過ぎても(ちゃんとしてれば)いまだたいへん美しく絵になる奇跡の人なので、あの顔と体型を維持さえすれば、喜ぶ女子は(日本に限らず)多いはず。

↓キアヌ主演映画は海外でも女子支持率高し――「コンスタンティン」レイティング(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0360486/ratings
(ね?この手の映画にしては珍しく、すべての世代で女子の支持率が男子のそれより上でしょ?)

どちらかといえば雰囲気で流すタイプだから、あんまり演技は褒めらない――でもちゃんと演技はできるんですよ。たとえば「ディアボロス」あたりを観ると、「これがあのキアヌか!?」とみんなビックリするはず(「ギフト」は…頑張ってるけどやっぱり暴力夫には見えない)。ただ、ご本人は東洋がかったルックスで、プライベートはともかくどことなく無色透明感な雰囲気を漂わせているため、「西洋と東洋のボーダレス」「概念の自由さ」が根底に流れるサイバーパンクだとか、浮世離れした世界観だとかにドンピシャしちゃう。なので、生活臭漂う役や実話ベースな役だとか、いかにもアメリカ〜ンな役は似合わない。そんな似合わない役で無理して能動演技したり、あるいはいつものように流して能面演技したりするから、ヘタクソだと云われる。…ご本人はわかってるんだか、わかってないんだか。

↓参考:「陽だまりのグラウンド」の感想
http://diarynote.jp/d/25683/20040718.html
(こんな映画あったなあ…)

たぶん彼は、映画スターとしてナンバーワンにはなれないだろうけど、すでにオンリーワンになっている存在だと思う。演技派目指してるわけじゃないだろうから、誰にもマネできない路線で、このまま行って欲しいんだけどなあ。

以上、「4月の最も魅力的な人」でした♪

先月キアヌとオーリが来日し、先週デカプ主演「アビエイター」を鑑賞し、昨日「モーターサイクル・ダイアリーズ」のダイレクトメールを見、今日キアヌの話を書いてたら――あ〜あ…リバーのことを思い出しちゃって、うっかり切なくなってしまったナリよ…。はあ…。

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