「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」
2005年9月23日
←これは76年製作のオリジナル「がんばれ!ベアーズ」。その昔、TVで吹替版を観た覚えがあります。オリジナルでは、女の子ピッチャーのアマンダを、当時人気子役だったテイタム・オニールが演じていて、彼女の出演作の中では、これと「リトル・ダーリング」(DVD出してよ!>パラマウント)が大好きです。演技派子役といえば、ダコタ・ファニングちゃんの名前が真っ先に出てくる昨今ですけど、私の中ではいまだにテイタムが一番。でもマッケンローと結婚&離婚してから、表舞台には出てこなくなっちゃって…ちょっと淋しいよなあ。
↓「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」NYプレミアでのテイタム(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/granitz/3335/TatumONeal_Devan_5490234_400.jpg
(当たり前だけどウォルター・マッソーはいない…くすん)
あのリチャード・リンクレイターが、リメイク作品を手がけるなんて…と少々ビックリしたものの、彼が監督しているならば、そして、故ウォルター・マッソーが演じたやさぐれコーチ役を、あのビリー・ボブ・ソーントン(!)が演じていると知った以上は、こりゃ絶対観逃せぬっ!…というわけで、イソイソと観に行って参りました。
■「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」Bad News Bears(2005・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0408524/
日本公式サイト→http://www.bears-movie.jp/top.html
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:ビル・ランカスター、グレン・フィカーラ&ジョン・レクア
出演:ビリー・ボブ・ソーントン、グレッグ・キニア、マーシャ・ゲイ・ハーデン、サミー・ケイン・クラフト、ジェフリー・デイヴィス、他
上映時間:113分
ストーリー:
昔はメジャーリーガー、現在は害虫駆除の仕事に携わりながら、毎日飲んだくれ生活をしているバターメイカー(B・B・ソーントン)に、少年野球チーム「ベアーズ」のコーチの仕事が舞い込んでくる。だがチームはどうしようもなく弱小。ろくな指導もせず試合に出場したため、惨敗を喫してしまう。さすがにバツの悪さを感じたバターメイカーは、ようやく子供たちに指導を始め、まず野球の上手い子供をチームに入れようと、離れて暮らす娘アマンダ(S・K・クラフト)に声をかけるが――。
…あらま。
現代風にアレンジされてる設定はいくつかあるけど、ストーリーはビックリするぐらいオリジナル版に忠実じゃないの!
そして、「『スクール・オブ・ロック』のリチャード・リンクレイター監督が、『バッドサンタ』のビリー・ボブ・ソーントン主演で、『がんばれ!ベアーズ』をリメイクした」――という、一般向けキャプションも実に的を得ていて、つまり……
「人生負け犬オヤジが子供たちと触れあってるうちに、いつしか自分の情熱を取り戻す――でも主演がビリー・ボブだから、彼本人、および「バッドサンタ」のイメージよろしく、ブラックかつ下々なネタは満載だわ、おねーちゃんたちは常に横にはべらかし状態だわで、往年のファミリームービーがやたらと大人向け、気が付けばPG13ギリギリな仕上がりになっちゃった♪」
子供たちより、主演俳優の特性(…属性とゆーか)を活かす路線を狙ったためなのか、同じストーリーだけど、受ける印象はずいぶん変わってしまったもんだよなあ。
ビリー・ボブ版バターメイカーときたら、子供たちを連れてHootersで打ち上げするわ、チームのスポンサーにBo-Peep’s Gentlemen’s Club(どーゆークラブなのかはご察し下さい)を選んで、ユニフォームにバッチリロゴ入れたりとか(オリジナル版では保釈金融資のChico’s Bail Bonds)、すんごいコーチぶりを見せてくれるんだもん。今年5月に公開された「プライド/栄光への絆」でのシブいアメフトコーチが、まるでウソのよう。
↓実在するHootersって、こんなお店(公式サイト)…まさかリンク貼ることになるとは…。
http://www.hooters.com/
(友人Eは里帰りするたびに、パパから「こーゆー店は日本になかろう」と云われ、お店に連れて行かれるそうな)
↓Chico’s Bail Bonds(Chico’s Bail Bonds.com)
http://www.chicosbailbonds.com/
(映画にちなんだサイト。Tシャツマジで欲しい…)
オリジナル版が現在も愛され続けている作品なので、リメイク版のブラック&大人向けな仕上がりに対し、苦言を呈したい人はかなりいそう。
でも、挿入曲に「カルメン」をしっかり使ってるし、バターメイカーにそっけなくされて、涙目でマウンドへ上っていくアマンダの姿や、ピンボールしている問題児ケリー(ピンボールはリンクレイター作品のトレードマークでもあるので、彼のマニアは二ンマリでしょうね)、ヘナチョコルーパスの活躍など――押さえておくべきシーンはすべて丁寧に押さえてあるあたり、製作側のオリジナル版に対するリスペクトを感じるんですけど…そう思うのは、やっぱ人それぞれなんでしょうかねえ…。
かわいい子役たちは、「スクール・オブ・ロック」と同様、演技が上手い子が映画初出演の子を上手くカバーしているという印象。中でも気になったのは、不良少年ケリーを演じたジェフリー・デイビスくん。彼、コリー・フェルドマンに激似じゃありません??…おねーさん、ビックリしちゃいましたよう!
映画としてはちゃんと成り立っていて、たいへん手堅く作られてるし、観るとけっこう面白い――でも大人向けなテイストを受け入れられるかどうかで評価が分かれそう、子供よりお父さんのほうがニヤリ!な作品。
↓「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」NYプレミアでのテイタム(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/granitz/3335/TatumONeal_Devan_5490234_400.jpg
(当たり前だけどウォルター・マッソーはいない…くすん)
あのリチャード・リンクレイターが、リメイク作品を手がけるなんて…と少々ビックリしたものの、彼が監督しているならば、そして、故ウォルター・マッソーが演じたやさぐれコーチ役を、あのビリー・ボブ・ソーントン(!)が演じていると知った以上は、こりゃ絶対観逃せぬっ!…というわけで、イソイソと観に行って参りました。
■「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」Bad News Bears(2005・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0408524/
日本公式サイト→http://www.bears-movie.jp/top.html
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:ビル・ランカスター、グレン・フィカーラ&ジョン・レクア
出演:ビリー・ボブ・ソーントン、グレッグ・キニア、マーシャ・ゲイ・ハーデン、サミー・ケイン・クラフト、ジェフリー・デイヴィス、他
上映時間:113分
ストーリー:
昔はメジャーリーガー、現在は害虫駆除の仕事に携わりながら、毎日飲んだくれ生活をしているバターメイカー(B・B・ソーントン)に、少年野球チーム「ベアーズ」のコーチの仕事が舞い込んでくる。だがチームはどうしようもなく弱小。ろくな指導もせず試合に出場したため、惨敗を喫してしまう。さすがにバツの悪さを感じたバターメイカーは、ようやく子供たちに指導を始め、まず野球の上手い子供をチームに入れようと、離れて暮らす娘アマンダ(S・K・クラフト)に声をかけるが――。
…あらま。
現代風にアレンジされてる設定はいくつかあるけど、ストーリーはビックリするぐらいオリジナル版に忠実じゃないの!
そして、「『スクール・オブ・ロック』のリチャード・リンクレイター監督が、『バッドサンタ』のビリー・ボブ・ソーントン主演で、『がんばれ!ベアーズ』をリメイクした」――という、一般向けキャプションも実に的を得ていて、つまり……
「人生負け犬オヤジが子供たちと触れあってるうちに、いつしか自分の情熱を取り戻す――でも主演がビリー・ボブだから、彼本人、および「バッドサンタ」のイメージよろしく、ブラックかつ下々なネタは満載だわ、おねーちゃんたちは常に横にはべらかし状態だわで、往年のファミリームービーがやたらと大人向け、気が付けばPG13ギリギリな仕上がりになっちゃった♪」
子供たちより、主演俳優の特性(…属性とゆーか)を活かす路線を狙ったためなのか、同じストーリーだけど、受ける印象はずいぶん変わってしまったもんだよなあ。
ビリー・ボブ版バターメイカーときたら、子供たちを連れてHootersで打ち上げするわ、チームのスポンサーにBo-Peep’s Gentlemen’s Club(どーゆークラブなのかはご察し下さい)を選んで、ユニフォームにバッチリロゴ入れたりとか(オリジナル版では保釈金融資のChico’s Bail Bonds)、すんごいコーチぶりを見せてくれるんだもん。今年5月に公開された「プライド/栄光への絆」でのシブいアメフトコーチが、まるでウソのよう。
↓実在するHootersって、こんなお店(公式サイト)…まさかリンク貼ることになるとは…。
http://www.hooters.com/
(友人Eは里帰りするたびに、パパから「こーゆー店は日本になかろう」と云われ、お店に連れて行かれるそうな)
↓Chico’s Bail Bonds(Chico’s Bail Bonds.com)
http://www.chicosbailbonds.com/
(映画にちなんだサイト。Tシャツマジで欲しい…)
オリジナル版が現在も愛され続けている作品なので、リメイク版のブラック&大人向けな仕上がりに対し、苦言を呈したい人はかなりいそう。
でも、挿入曲に「カルメン」をしっかり使ってるし、バターメイカーにそっけなくされて、涙目でマウンドへ上っていくアマンダの姿や、ピンボールしている問題児ケリー(ピンボールはリンクレイター作品のトレードマークでもあるので、彼のマニアは二ンマリでしょうね)、ヘナチョコルーパスの活躍など――押さえておくべきシーンはすべて丁寧に押さえてあるあたり、製作側のオリジナル版に対するリスペクトを感じるんですけど…そう思うのは、やっぱ人それぞれなんでしょうかねえ…。
かわいい子役たちは、「スクール・オブ・ロック」と同様、演技が上手い子が映画初出演の子を上手くカバーしているという印象。中でも気になったのは、不良少年ケリーを演じたジェフリー・デイビスくん。彼、コリー・フェルドマンに激似じゃありません??…おねーさん、ビックリしちゃいましたよう!
映画としてはちゃんと成り立っていて、たいへん手堅く作られてるし、観るとけっこう面白い――でも大人向けなテイストを受け入れられるかどうかで評価が分かれそう、子供よりお父さんのほうがニヤリ!な作品。
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