←これもやっとのことで昨年DVD化、今年になって廉価版がリリースされた作品。ジャンルはブラックコメディになるかな?…左からリバー・フェニックス、トレイシー・ウルマン、ケビン・クライン、ジョーン・プロウライト、ウィリアム・ハート、キアヌ・リーブスで、当時ヒットはしなかったけれど、キャスティングはいま観てもゴーカですよね。で、リバーが演じたのは、トレイシー・ウルマンに惚れているピザ屋の店員ディーボ。出演を決めたのはシリアスなイメージ定着を嫌ったからだと云われています。そして、キアヌとはこれが初共演、マーサ・プリンプトンと弟リーフ(現ホアキン)に紹介され、本作で顔合わせをして仲良くなったという話は、ファンの間では有名かと。ちなみに本作で仲良くなったのはリバーとキアヌだけでなく、主演のケビン・クラインも、チョイ役で出演のフィービー・ケイツと結婚してしまいました〜。

■「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」I Love You to Death (1990・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0099819/
監督:ローレンス・カスダン
脚本:ジョン・コストメイヤー
出演:ケビン・クライン、トレイシー・ウルマン、ジョーン・プロウラウト、リバー・フェニックス、ウィリアム・ハート、キアヌ・リーブス、他
上映時間:96分

ストーリー:
街で人気のピザ屋を経営するロザリー(T・ウルマン)は、働き者の夫ジョーイ(K・クライン)が、実は女好きであり、何人もの女性と浮気していることを知ってしまう。愛するがゆえに夫を殺そうと考えたロザリーは、店員のディーボ(R・フェニックス)や、ホームレスのふたりハーロン&マーロン(W・ハート、K・リーブス)を使って、あの手この手と夫の殺害を試みるが――。

愛するがゆえに、妻が浮気性の夫を殺そうとしたという実話をベースに作られた作品。う〜ん、イタリア系はパショネイト!

殺そうとする妻にトレイシー・ウルマン、なかなか死なない夫にケビン・クライン。

オフビート・コメディ(笑いどころを意図的にずらしてあるコメディ)という本作は、SW旧三部作の脚本家としても有名なローレンンス・カスダンが監督を手がけています。ケビン・クラインが彼の映画によく出てたことは知っていましたが、こんな一風変わった映画も撮ってたんだ〜…ふ〜ん。

髪と肌を黒っぽく、さらに口周りにヒゲを施し、イタリア民謡を歌わせれば、あのケビン・クラインもちゃ〜んとイタリア男に見えちゃう。ホント芸達者な人だよなあ。彼はコメディだろうとシリアスだろうと、映画だろう舞台だろうと、なんでも演じることができるスゴイ俳優さんで、コメディと云っても、「ワンダとダイヤと優しい奴ら」のようなモンティ・パイソン風なものから、「デーヴ」のようなハートウォーミングコメディまでこなせるんだから、つくづく上手い人だと思うナリ。

トレイシー・ウルマン、ジョーン・プロウラウトの配役も、ハイテンションに演じるケビンを上手くうっちゃっていて◎。リバーは悪くない…けど、残念ながらさほど印象には残らない。ジャンキーでデュードな役を演じるキアヌ――彼の純粋なファンにはオススメしませんが――当時の彼には定番の役なので、個人的に云うことはナシ。

本作の場合、ケビン・クライン以外の登場人物は基本的にみなボケキャラなため、すったもんだのドタバタにはならないところが特徴。かと云って逆にハイブローになることもなく、どちらかと云えば…レイドバックした笑いが基調になるので、冗漫に感じる人もいるでしょう。そのあたりが評価の分かれ目になるんじゃないか、と思われる作品。

↓ケビン・クラインと息子オーウェン(IMDb)
http://us.imdb.com/gallery/granitz/2773/KevinKline_Fred4259930_400.jpg
(現在14歳。フィービーにも似てますね)

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