「スニーカーズ」

2005年10月26日
←日本で公開された最後のリバー出演作。公開当時は大作扱い、日本でも話題になり、私めもイソイソと観に行った覚えがあります。主演はロバート・レッドフォードで、役名がビショップ――約10年後、同じくレッドフォード主演の「スパイゲーム」を観に行ったら、今度はブラピが「ビショップ!」と呼ばれていて、「おおおお!」と思ってしまった私はマニアでしょうか?……。ちなみに、出演作の中でもっともお高いギャラをもらったというリバーですが、ご本人はあまり好きでない作品だったようです。それでもリバーは、この映画で共演者のダン・エイクロイドと仲良くなり、本編中、リバーのバンドであるAleka’s AtticのTシャツを着ているダンを見ることができます。……う〜む。思いがけずトリビアな前置きになっちまったい。

■「スニーカーズ」Sneakers(1992・米)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0105435/
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
脚本:フィル・アルデン・ロビンソン、ローレンス・ラスカー、ウォルター・F・パークス
出演:ロバート・レッドフォード、シドニー・ポワチエ、ダン・エイクロイド、リバー・フェニックス、メアリー・マクドネル、ベン・キングズレー、他
上映時間:126分

ストーリー:
メンバー全員スネに傷を持つハッカー兼ハイテク集団スニーカーズ。そのリーダーのビショップ(R・レッドフォード)は、ひょんなことから、国家安全保障局NSAの依頼で、天才数学者が作り出した最強の暗号解読ブラックボックスを盗み出す羽目になる。ビショップの指示のもと、マザー(D・エイクロイド)、クリース(S・ポワチエ)、カール(R・フェニックス)らメンバーは、計画を練り始めるが――。

最近の作品で云うならば、「オーシャンズ11」や「ミニミニ大作戦」と同じ、ハイテク駆使チーム+女子1名による、ピカレスク犯罪もの。軽い仕上がりでジョークを飛ばす…という点では、「オーシャンズ」に近い。ロバート・レッドフォードがジョージ・クルーニーで、ダン・エイクロイドがブラピ、リバー・フェニックスがマット大西くん(!)…ってな役どころになるんでしょうかね?

当時はそこそこ面白く観た記憶があるのですが、いま観ると、チームのみなさんご自慢のハイテクぶりにかなり古さを感じる…まあ、こればっかりはどうしても仕方がないか。ただ、アナグラムがキーワードになっているあたり、脚本家も頑張って考えたんだろうなあ。本編に出てくる話ではありませんが…タイトルの「SNEAKERS」を「NSA REEKS」と指摘した人!よく考えましたね!

チームのメンツは個性豊かで、みなスネに傷を持つという設定(CIA懲戒免職男だとか)が面白い。ただ、結局レッドフォードの映画でしかないような印象を受けるのは、他のメンバー(女子以外)のエピソードがたいして描かれず、彼らが添え物のようにしか見えないからでしょうか。もちっと活躍させたっていいんじゃないの?

それにしても、スニーカーズのみなさんによる、お気楽で緊張感がないドロボーぶりには閉口しちゃうなあ。

…云っていい?

コラ〜〜〜!
そんなわかりやすいところに、箱を置いておくな〜っ!


……。
つまりターゲットもターゲットだった、ということっスか。

軽く観るだけなら充分、レッドフォードにクールにキメようとする嫌味さはないし、キャラクターたちには親しみが持て、全体的に好感度は高い。でもそれだけな作品。ちょっと惜しいかな…。

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