いったい何がきっかけだったのか。

自分でもよくわからないけれど、今年は例年以上にリバー・フェニックスの話を書いたような気がします。ついでにキアヌのことも。

彼が亡くなったのは1993年の今日ですから、あれからもう12年経ってしまったのですね。

…そっか。
12年か。

彼の映画を観ながら、その感想を書けるようになるまで、12年かかっちゃったか。

時の流れの早さに驚きながらも、もしいま感想を書くならば、彼の残した出演作13本すべてを書いておきたい、せっかくブログを持ってるんだし――そう思って、本当はとてもニガテな感想文を、1〜2週間かけてなんとか仕上げました。

今年再見した13作のうち、劇場公開時以来の鑑賞となったのは「エクスプロラーズ」「ジミー」「リトル・ニキータ」「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」「マイ・プライベート・アイダホ」です。

とくに「アイダホ」は――リバーのファンの方ならおわかりいただけるかと思いますが、その……内容はもちろん、作品にまつわる話が話なだけに、自分は果たしてフィルムに映るリバーを冷静に観ることができるのか、そして耐えられるのか――正直、とても不安でした。

それでも私はこの映画を観なければならない、リバーが生前、全身全霊をかけて演じたマイク・ウォーターズを――そう思いながら「アイダホ」を観始めたのですが、あの90年初頭特有のグランジな雰囲気に包まれたリバー、キアヌ、レッチリのフリー、ロドニー・ハーヴェイらが目の前に現れるや、不安は杞憂となってどこかに飛んでしまい、それどころか、初めて映画館で観たときよりもずっとずっとずっと…「アイダホ」の世界に深く入り込んでいる自分に気付きました。

声にならないマイクの叫びが、私には聞こえます。

映画の中の彼は色褪せることを知りません。
いつまでも当時のままです。

それなのに、観てるとつらくなるだろうからと、彼の映画をこの何年も封じ込め、避けてきた私は――なんてバカだったんでしょう。

映画の持つ力はもちろん、俳優としてのリバー・フェニックスを信じていなかったも同然です。

リバー……本当にごめんなさい。

感傷的なことは書きたくなかったのに――やっぱり今日は、忘れるなんてことできない、できるわけがない、そんな特別な日のようです。

↓「暁の人」(5/5の日記)
http://diarynote.jp/d/25683/20050505.html
(リバーとアッシュの話です)

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