新春ホラー・ショー!
2006年1月2日 映画ヨタ話
←イタリアンホラーの巨匠ことダリオ・アルジェント。彼の監督作の中では、これがもっとも有名ではないでしょうか?…私がまだ幼稚園児くらいだった頃、家のお風呂が壊れて近くの銭湯に行ったら、脱衣所にこの映画のポスターが貼られてあったことよく覚えています。なんて銭湯だ!…で、当時流行った本作の惹句――「けっしてひとりでは見ないで下さい」。幼心にとても怖く、「決して(ひとりでは)見ないでおこう…」と誓ったものです。実際にその誓いは守られ、鑑賞したのは最近のことでした。ウド・キアが出てたぞ。とりあえず私は「フェノミナ」世代なので、彼の作風はそれなりに知ってはいるんですけど、ダリオ・アルジェントって、ヒロインへの愛が屈折してるっていうか…つくづく「美少女いじめがお好きなしと」ですよねえ…。そう思いません?
今年の私はちょっと違うじょ!
だって新年早々、ホラーの話をするんだから!
というわけで、今年最初に観た作品はダリオ・アルジェントの新作「Jenifer」でした。「え?そんな映画ないよ?DVDも出てないじゃん?」とお思いの方もおられるでしょう。
実はクリスマスのちょっと前から帰省…じゃないや、帰国していた友人E(米国人)が、先日ようやく我が田舎に帰って来まして、その際に、米国産おみやげとして、米国ケーブルTV局SHOWTIMEで放送中の、ホラー・アンソロジー番組「MASTERS OF HORROR」を録画したテープを持ってきてくれたのです。それを昨夜、みんなで鑑賞したんですけどね、これ――全世界のホラーマニアがめちゃ喜ぶアンソロジーだったことが、私なんかでもわかります。
別に映画ファンでもホラーファンでもないEが、なんでこんなマニアな番組を持ってきたのか最初はフシギでしたが、聞けば、どうやら彼の日本の友人でこの番組を見たいというマニアがいて、その人のために録画したのだとか。で、観たらたしかに「さもありなん」なメンツでした。それくらい豪華です。
↓「MASTERS OF HORROR」(公式サイト)
http://www.mastersofhorror.net/
(アクセスするといろいろ見れます。まりゅうさん、どうっスか?)
↓IMDbデータ(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0448190/
(ジョージ・A・ロメオは、残念ながらお流れになったようです。彼は映画を2本撮ってたから仕方ないでしょうね)
↓超豪華!ホラー・アンソロジー『MASTERS OF HORROR』サントラ(CDジャーナル)
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=9689
(日本語サイト。サントラの話ですが、番組についても語られてます。)
■「MASTERS OF HORROR」TV-Series(2005・米)
弟1話:「Incident On and Off a Mountain Road」(監督ドン・コスカレリ)
第2話:「H.P. Lovecraft’s Dreams in the Witch-House」(監督スチュアート・ゴードン)
弟3話:「Dance of the Dead」(監督…トビー・フーパー)
弟4話:「Jenifer」(監督…ダリオ・アルジェント)
弟5話:「Chocolate」(監督…ミック・ギャリス)
弟6話:「Homecoming」(監督…ジョー・ダンテ)
弟7話:「Deer Woman」(監督…ジョン・ランディス)
弟8話:「Cigarette Burns」(監督…ジョン・カーペンター)
弟9話:「Pick Me Up」(監督…ラリー・コーエン)
弟10話:「Imprint」(監督…三池崇史)
弟11話:「Sick Girl」(監督…ラッキー・マッキー)
弟12話:「Fair Haired Child」(監督…ウィリアム・マローン)
弟13話:「Haeckel’s Tale」(監督…ジョン・マクノートン)
…すんごいでしょ??
B級ホラー/スリラー界の巨匠が勢ぞろい!
サム・ライミがいないのがちょい残念。「スパイダーマン」絡みで、それどころじゃないんだろうけど。
あんまり映画を観ない人、B級映画やホラー映画に興味がない人のために、A級ラインで活躍する、あるいはオスカー常連の監督でたとえて云うならば――スティーブン・スピルバーグ、ピーター・ジャクソン、リドリー・スコット、ロン・ハワード、ジェイムズ・キャメロン、マーティン・スコセッシ、クリント・イーストウッド、ピーター・ウィアー、マイケル・マン、アンソニー・ミンゲラあたりが揃ったようなものです!
形式・内容としては、それぞれの監督による「1話60分完結のオムニバス」を取っているホラー/サスペンスもの。「トワイライト・ゾーン」みたいな感じ。13話というあたりがいかにもホラー的な数で、ちょっとほくそ笑んでしまいました。昨年10月28日からのスタートだから、まだ13本終わってないはず。
個人的に注目したのは、やはり我が巨匠ジョー・ダンテが参加していることでしょうか。
んがしかし。私が観たのは、ダリオ・アルジェントの1本だけ。
コラ〜〜っ!
なんでダンテ巨匠の回を撮らなかったのよっ!?ばかもんっ!>友人E
それでも「Jenifer」は、アルジェントの近作の中では久しぶりに面白かったです。
襲われそうになっている金髪女性を助けた男。女は知恵遅れで歪んだ醜い顔を持っていたが、スタイルは抜群、非常に肉感的であった。つい情にほだされてしまった男は、ジェニファという名前らしいその女を連れて帰るが――というストーリー。
このジェニファの醜さってのが、またB級ホラーなメイクの仕上がり。冷蔵庫を開けた主人公、その中にあったものは……ってあたりも、実に「らしい」感じ。さらにジェニファと主人公の絡んでるシーンときたら、アルジェントの真骨頂、その屈折・倒錯っぷりが大炸裂してました。
そうだな…日本女子向けにたとえると、高階良子にスプラッタ風味を加えた感じ、でしょうかね?…う〜ん…ちょっとキレイ過ぎかなあ?…キレイ過ぎです!
日本では、ジュネオンかSPOあたりが絶対にDVD-BOXで出してくるでしょう。ホラーファン必見のDVDになると思います…ってか、米国では評判がいいらしいので、オススメ致します。
今年の私はちょっと違うじょ!
だって新年早々、ホラーの話をするんだから!
というわけで、今年最初に観た作品はダリオ・アルジェントの新作「Jenifer」でした。「え?そんな映画ないよ?DVDも出てないじゃん?」とお思いの方もおられるでしょう。
実はクリスマスのちょっと前から帰省…じゃないや、帰国していた友人E(米国人)が、先日ようやく我が田舎に帰って来まして、その際に、米国産おみやげとして、米国ケーブルTV局SHOWTIMEで放送中の、ホラー・アンソロジー番組「MASTERS OF HORROR」を録画したテープを持ってきてくれたのです。それを昨夜、みんなで鑑賞したんですけどね、これ――全世界のホラーマニアがめちゃ喜ぶアンソロジーだったことが、私なんかでもわかります。
別に映画ファンでもホラーファンでもないEが、なんでこんなマニアな番組を持ってきたのか最初はフシギでしたが、聞けば、どうやら彼の日本の友人でこの番組を見たいというマニアがいて、その人のために録画したのだとか。で、観たらたしかに「さもありなん」なメンツでした。それくらい豪華です。
↓「MASTERS OF HORROR」(公式サイト)
http://www.mastersofhorror.net/
(アクセスするといろいろ見れます。まりゅうさん、どうっスか?)
↓IMDbデータ(IMDb)
http://us.imdb.com/title/tt0448190/
(ジョージ・A・ロメオは、残念ながらお流れになったようです。彼は映画を2本撮ってたから仕方ないでしょうね)
↓超豪華!ホラー・アンソロジー『MASTERS OF HORROR』サントラ(CDジャーナル)
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=9689
(日本語サイト。サントラの話ですが、番組についても語られてます。)
■「MASTERS OF HORROR」TV-Series(2005・米)
弟1話:「Incident On and Off a Mountain Road」(監督ドン・コスカレリ)
第2話:「H.P. Lovecraft’s Dreams in the Witch-House」(監督スチュアート・ゴードン)
弟3話:「Dance of the Dead」(監督…トビー・フーパー)
弟4話:「Jenifer」(監督…ダリオ・アルジェント)
弟5話:「Chocolate」(監督…ミック・ギャリス)
弟6話:「Homecoming」(監督…ジョー・ダンテ)
弟7話:「Deer Woman」(監督…ジョン・ランディス)
弟8話:「Cigarette Burns」(監督…ジョン・カーペンター)
弟9話:「Pick Me Up」(監督…ラリー・コーエン)
弟10話:「Imprint」(監督…三池崇史)
弟11話:「Sick Girl」(監督…ラッキー・マッキー)
弟12話:「Fair Haired Child」(監督…ウィリアム・マローン)
弟13話:「Haeckel’s Tale」(監督…ジョン・マクノートン)
…すんごいでしょ??
B級ホラー/スリラー界の巨匠が勢ぞろい!
サム・ライミがいないのがちょい残念。「スパイダーマン」絡みで、それどころじゃないんだろうけど。
あんまり映画を観ない人、B級映画やホラー映画に興味がない人のために、A級ラインで活躍する、あるいはオスカー常連の監督でたとえて云うならば――スティーブン・スピルバーグ、ピーター・ジャクソン、リドリー・スコット、ロン・ハワード、ジェイムズ・キャメロン、マーティン・スコセッシ、クリント・イーストウッド、ピーター・ウィアー、マイケル・マン、アンソニー・ミンゲラあたりが揃ったようなものです!
形式・内容としては、それぞれの監督による「1話60分完結のオムニバス」を取っているホラー/サスペンスもの。「トワイライト・ゾーン」みたいな感じ。13話というあたりがいかにもホラー的な数で、ちょっとほくそ笑んでしまいました。昨年10月28日からのスタートだから、まだ13本終わってないはず。
個人的に注目したのは、やはり我が巨匠ジョー・ダンテが参加していることでしょうか。
んがしかし。私が観たのは、ダリオ・アルジェントの1本だけ。
コラ〜〜っ!
なんでダンテ巨匠の回を撮らなかったのよっ!?ばかもんっ!>友人E
それでも「Jenifer」は、アルジェントの近作の中では久しぶりに面白かったです。
襲われそうになっている金髪女性を助けた男。女は知恵遅れで歪んだ醜い顔を持っていたが、スタイルは抜群、非常に肉感的であった。つい情にほだされてしまった男は、ジェニファという名前らしいその女を連れて帰るが――というストーリー。
このジェニファの醜さってのが、またB級ホラーなメイクの仕上がり。冷蔵庫を開けた主人公、その中にあったものは……ってあたりも、実に「らしい」感じ。さらにジェニファと主人公の絡んでるシーンときたら、アルジェントの真骨頂、その屈折・倒錯っぷりが大炸裂してました。
そうだな…日本女子向けにたとえると、高階良子にスプラッタ風味を加えた感じ、でしょうかね?…う〜ん…ちょっとキレイ過ぎかなあ?…キレイ過ぎです!
日本では、ジュネオンかSPOあたりが絶対にDVD-BOXで出してくるでしょう。ホラーファン必見のDVDになると思います…ってか、米国では評判がいいらしいので、オススメ致します。
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