第78回オスカー所感・雑感、そして得点
2006年3月6日 映画ヨタ話 コメント (4)山登りの前日、気になっていた「クラッシュ」を、日比谷シャンテシネまで観に行ってきました。
「クラッシュ」は、さほど私の好みではないのですが、人種差別うんぬんより、米国の…表裏一体もしくは紙一重となっている良い面・悪い面、そして現状を、あざとく(←ここポイント)、でも実は緻密に描いている群像劇だった上、米国人(というより米国在住者)には「こんな経験、私にもある」と胸をつかれる内容だったように思われました。さらにマット・ディロンがノミニーになっているけど、出演者全員ノミネートされてもおかしくないほど、俳優陣の演技は見事、同じ群像劇でも「マグノリア」のようにオーバーアクトでうんざりということはなく、一気に観ることができました。
比較で「マグノリア」を引っ張ってきたのは、同じ現代米国を舞台とした群像劇だということ、そしてラストで米国の現状の歪さ/異常性を象徴(あるいはメタファー)として出てきたもの――「マグノリア」では突然***が降ってくる、「クラッシュ」では舞台がL.Aなのに*が降ってくる――点が似ていたからでしょう。
そんなこんなで「クラッシュ」のアカデミー受賞は、「なんで〜?」というより「ああ、やっぱりね」という印象が強いです。米国人そしてアカデミー好みな映画だったと。逆にBAFTA Awards(英国アカデミー賞)では、作品賞が「クラッシュ」ではなく「ブロークバック・マウンテン」だったりするところが、「ああ、やっぱりね」です。
「ブロークバック・マウンテン」は――アカデミーが保守的だったほか、頂上に登る経過があまりに早すぎたのかも。そして「クラッシュ」に、受賞できる要因がなにげに揃っていたことが敗因でしょうか。スピルバーグは、「ギャング・オブ・ニューヨーク」でのスコセッシ並みに、今回は無視されるだろうと思ってました。
あとはそうだな…ホアキン・フェニックス、残念。ジョークにほとんど出てこなかったし、「ウォーク・ザ・ライン」が作品賞にノミネートされてないことが痛かったか。フィリップ・シーモア・ホフマン。ワンワンスピーチ、期待してたのに!…そして「SAYURI」は、賞を獲り過ぎだと思う。
授賞式自体はそうだな…「スピーチを短くせよ」をさんざん警告していたので、まるで映画を観る前の「携帯の電源をお切り下さい。他の方に迷惑です」な気分でした。
司会者のジョン・スチュワートは、可もなく不可もなく…彼の必死さは伝わってきたけど、私の好みではなかったなあ。来年は、ぜひともコナン・オブライアンを口説き落として、司会者にして欲しいナリ<アカデミーのみなさん
こんなところでしょうか。
…あ、忘れてた!私の得点は――28点♪でした。
「クラッシュ」は、さほど私の好みではないのですが、人種差別うんぬんより、米国の…表裏一体もしくは紙一重となっている良い面・悪い面、そして現状を、あざとく(←ここポイント)、でも実は緻密に描いている群像劇だった上、米国人(というより米国在住者)には「こんな経験、私にもある」と胸をつかれる内容だったように思われました。さらにマット・ディロンがノミニーになっているけど、出演者全員ノミネートされてもおかしくないほど、俳優陣の演技は見事、同じ群像劇でも「マグノリア」のようにオーバーアクトでうんざりということはなく、一気に観ることができました。
比較で「マグノリア」を引っ張ってきたのは、同じ現代米国を舞台とした群像劇だということ、そしてラストで米国の現状の歪さ/異常性を象徴(あるいはメタファー)として出てきたもの――「マグノリア」では突然***が降ってくる、「クラッシュ」では舞台がL.Aなのに*が降ってくる――点が似ていたからでしょう。
そんなこんなで「クラッシュ」のアカデミー受賞は、「なんで〜?」というより「ああ、やっぱりね」という印象が強いです。米国人そしてアカデミー好みな映画だったと。逆にBAFTA Awards(英国アカデミー賞)では、作品賞が「クラッシュ」ではなく「ブロークバック・マウンテン」だったりするところが、「ああ、やっぱりね」です。
「ブロークバック・マウンテン」は――アカデミーが保守的だったほか、頂上に登る経過があまりに早すぎたのかも。そして「クラッシュ」に、受賞できる要因がなにげに揃っていたことが敗因でしょうか。スピルバーグは、「ギャング・オブ・ニューヨーク」でのスコセッシ並みに、今回は無視されるだろうと思ってました。
あとはそうだな…ホアキン・フェニックス、残念。ジョークにほとんど出てこなかったし、「ウォーク・ザ・ライン」が作品賞にノミネートされてないことが痛かったか。フィリップ・シーモア・ホフマン。ワンワンスピーチ、期待してたのに!…そして「SAYURI」は、賞を獲り過ぎだと思う。
授賞式自体はそうだな…「スピーチを短くせよ」をさんざん警告していたので、まるで映画を観る前の「携帯の電源をお切り下さい。他の方に迷惑です」な気分でした。
司会者のジョン・スチュワートは、可もなく不可もなく…彼の必死さは伝わってきたけど、私の好みではなかったなあ。来年は、ぜひともコナン・オブライアンを口説き落として、司会者にして欲しいナリ<アカデミーのみなさん
こんなところでしょうか。
…あ、忘れてた!私の得点は――28点♪でした。
コメント
個人的には、やっぱり『M:i-3』が心配。あ、来年オスカーを取りたい人は、今年トムさんと共演するのがいいかもね(笑)。
オスカーを獲ったので、混雑しそうですね。ロングランするかもしれないけど<「クラッシュ」
「M:I-3」のトレイラーを初めて観たとき、最初にフィリップ・シーモア・ホフマンが出て「誰の映画?」と思ったのに、見覚えのある後頭部とナデ肩が出てきた瞬間、「トムトムだあああああ!」と心の中で叫びました(はは♪)。
初夏〜夏の大作映画としては、「M:I-3」→「X3」→「スーパーマンR」→「カリブの海賊2」の順番でしょうか。ちなみに私の心配は「X3」。ヒュー子ちゃん、頼むよっ!
ちなみにうちの奥さんはヒュー・ジャックマンのファンです。(^.^)
あと、トムさんの婚約者に似ているなどと言われている、今回の共演者ですが、いやー、こちらのほうがよっぽど美人。ていうか、トムさんの婚約者はちょっと…。「ナルニア?」(^.^)
私もヒュー子ちゃん、大好きです♪…トニー賞授賞式で見せてくれたラインダンスにはシビれたよなあ♪
スカーレットだったらどうなってたかなあ?<共演者
…興味あったのにぃ。