「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。尚、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なため、一部だけになっております。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
■「インサイド・ディープ・スロート」
2005年に鑑賞したR-18指定映画2本のうちの1本(もう1本はユアン主演の「猟人日記」ちょっとだけ感想→http://diarynote.jp/d/25683/20050829.html)。70年代におけるハード**ポ**の金字塔的作品「ディープ・スロート」が、当時いかにして製作されたか、そして世に影響を与えたかを描いたドキュメンタリー。我ながらよく観に行ったなあと思うナリ。文字で「ディープ・スロート」と見たときはわからなかったけど、ポスター見たらすぐ意味が理解できました!
ナレーターがデニス・ホッパーだったことに驚き、内容もそれなりに興味深かったけれど、米国版ポスター(IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0418753/)より出来のいい日本版ポスター(公式サイトTOPと同じデザイン)が、どうしても頭から離れず――製作スタッフより、日本版ポスターデザイナーに座布団を1枚あげたいと思ってしまった作品。アゴが外れますって…。
■「メトロで恋して」
「売れない俳優の男が、地下鉄で美人に一目ぼれ。ふたりは恋に落ち、結婚の約束をする。幸せの絶頂と思われたが、彼女は不治の病だった――」って、そんなベタなラブストーリー、いまどき日本か韓国ぐらいかと思ってたら、これがなんとフランス産!…軽快なフレンチポップスが流れる中、手をつないでデートするラブラブなふたり、彼女の病気を受け入れられなくて悩む主人公、怒る彼女、ケンカして別れて仲直りして…と、ベタベタなラブストーリーが展開するくせ、観客を大泣きさせるほどのドラマティックな展開は一切ナシ、ヒロインが「愛とは決して後悔しないこと」などと格言を語ることもなく、淡々と話が進む。正味86分の短さで、あれだけ退屈させられた映画はここ近年なかったナリ。期待して大撃沈。これ、地元フランスでは超酷評だったんじゃ?
■「真夜中のピアニスト」
なんて素晴らしいっ!!…オリジナル(米国映画「マッド・フィンガーズ」)を越えたリメイク作というものが、ここに存在する!――ああ、これがあの「ルパン」でワカゾーなちょっと殿下似のルパンを演じたロマン・デュリスか!?圧倒された!…さすがセザール賞を始めとする各ヨーロッパ映画賞を次々とゲットした作品で…って、なんでこれがオスカーの外国語映画賞にノミネートされぬのだっ!?…リメイク作品だから?
↓「真夜中のピアニスト」ロマン・デュリス単独インタビュー(FLIX)
http://www.flix.co.jp/page/A0000908
悪徳不動産ブローカーとして裏社会で生きる男が、その昔に夢見たピアニストになるため、言葉の通じない女性ピアニストのレッスンを受け始める。嘘と暴力にまみれたブローカー世界、美しく心の静寂を求められる音楽の世界。その狭間で生きながら、あがき、葛藤する青年――果たして彼はピアニストになれたのか?…こういうスタイリッシュなくせに力強いフランス映画を観ると、嬉しくなる。やっぱり「2005年my映画10本」に入れておこうかな…。ただし、これはあくまでも私好みな映画なので、万人向けとは云えません。お気をつけ下さいまし。
■「ヒトラー 〜最期の12日間〜」
年齢層かなりお高めの中での鑑賞。どんなにヒトラーが歴史的に非人物であったとしても、ゲッペルスの妻やエヴァのように、ヒトラーを拠り所にすることで己を保っていた者もいれば、秘書ユンゲのように、ヒトラーに近すぎて状況に気付けない者もいた――そのどちらにしろ、(誤解を恐れずに云えば)ヒトラーが魅力的だったからこそ。実際、ブルーノ・ガンツ演じるヒトラーは、いままで観た中でもっとも人間らしく、魅力的に見えた(理解はできなかったけれど)。ユダヤ系虐殺を描いてないじゃないか、人間味のあるヒトラーなんておかしい、という批評を耳にしたけれど、本作はそんなよくあるヒトラー映画じゃない。ドイツがいかにして陥落していったか、ヒトラーを巡る人々――狂信的な者、気付かない者、冷静沈着だった者、利己的だった者――それぞれの思いが交錯する、狂気に満ちた12日間を描いていた。しかもエンタテイメントに徹して。すごい映画観ちゃったな…参りました、はい。
「6」に続きます。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
■「インサイド・ディープ・スロート」
2005年に鑑賞したR-18指定映画2本のうちの1本(もう1本はユアン主演の「猟人日記」ちょっとだけ感想→http://diarynote.jp/d/25683/20050829.html)。70年代におけるハード**ポ**の金字塔的作品「ディープ・スロート」が、当時いかにして製作されたか、そして世に影響を与えたかを描いたドキュメンタリー。我ながらよく観に行ったなあと思うナリ。文字で「ディープ・スロート」と見たときはわからなかったけど、ポスター見たらすぐ意味が理解できました!
ナレーターがデニス・ホッパーだったことに驚き、内容もそれなりに興味深かったけれど、米国版ポスター(IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0418753/)より出来のいい日本版ポスター(公式サイトTOPと同じデザイン)が、どうしても頭から離れず――製作スタッフより、日本版ポスターデザイナーに座布団を1枚あげたいと思ってしまった作品。アゴが外れますって…。
■「メトロで恋して」
「売れない俳優の男が、地下鉄で美人に一目ぼれ。ふたりは恋に落ち、結婚の約束をする。幸せの絶頂と思われたが、彼女は不治の病だった――」って、そんなベタなラブストーリー、いまどき日本か韓国ぐらいかと思ってたら、これがなんとフランス産!…軽快なフレンチポップスが流れる中、手をつないでデートするラブラブなふたり、彼女の病気を受け入れられなくて悩む主人公、怒る彼女、ケンカして別れて仲直りして…と、ベタベタなラブストーリーが展開するくせ、観客を大泣きさせるほどのドラマティックな展開は一切ナシ、ヒロインが「愛とは決して後悔しないこと」などと格言を語ることもなく、淡々と話が進む。正味86分の短さで、あれだけ退屈させられた映画はここ近年なかったナリ。期待して大撃沈。これ、地元フランスでは超酷評だったんじゃ?
■「真夜中のピアニスト」
なんて素晴らしいっ!!…オリジナル(米国映画「マッド・フィンガーズ」)を越えたリメイク作というものが、ここに存在する!――ああ、これがあの「ルパン」でワカゾーなちょっと殿下似のルパンを演じたロマン・デュリスか!?圧倒された!…さすがセザール賞を始めとする各ヨーロッパ映画賞を次々とゲットした作品で…って、なんでこれがオスカーの外国語映画賞にノミネートされぬのだっ!?…リメイク作品だから?
↓「真夜中のピアニスト」ロマン・デュリス単独インタビュー(FLIX)
http://www.flix.co.jp/page/A0000908
悪徳不動産ブローカーとして裏社会で生きる男が、その昔に夢見たピアニストになるため、言葉の通じない女性ピアニストのレッスンを受け始める。嘘と暴力にまみれたブローカー世界、美しく心の静寂を求められる音楽の世界。その狭間で生きながら、あがき、葛藤する青年――果たして彼はピアニストになれたのか?…こういうスタイリッシュなくせに力強いフランス映画を観ると、嬉しくなる。やっぱり「2005年my映画10本」に入れておこうかな…。ただし、これはあくまでも私好みな映画なので、万人向けとは云えません。お気をつけ下さいまし。
■「ヒトラー 〜最期の12日間〜」
年齢層かなりお高めの中での鑑賞。どんなにヒトラーが歴史的に非人物であったとしても、ゲッペルスの妻やエヴァのように、ヒトラーを拠り所にすることで己を保っていた者もいれば、秘書ユンゲのように、ヒトラーに近すぎて状況に気付けない者もいた――そのどちらにしろ、(誤解を恐れずに云えば)ヒトラーが魅力的だったからこそ。実際、ブルーノ・ガンツ演じるヒトラーは、いままで観た中でもっとも人間らしく、魅力的に見えた(理解はできなかったけれど)。ユダヤ系虐殺を描いてないじゃないか、人間味のあるヒトラーなんておかしい、という批評を耳にしたけれど、本作はそんなよくあるヒトラー映画じゃない。ドイツがいかにして陥落していったか、ヒトラーを巡る人々――狂信的な者、気付かない者、冷静沈着だった者、利己的だった者――それぞれの思いが交錯する、狂気に満ちた12日間を描いていた。しかもエンタテイメントに徹して。すごい映画観ちゃったな…参りました、はい。
「6」に続きます。
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