2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 9
2006年4月15日 年度別フェイバリット10映画
「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に映画ヨタ話を記したものです。ただし、観た映画すべてを書くことは絶対ムリなので、一部だけになっております。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
■「ロード・オブ・ウォー」
ごくフツーの営業サラリーマンのような、てんで極悪人には見えない武器商人をニコラス・ケイジが演じ、どこまでもソリッドな無臭空間系アイロニー派アンドリュー・ニコル(たぶん代表作は「ガタカ」)が監督した、「史上最強と呼ばれた武器商人」の話。うわ〜…。年の暮れにすんごい映画観ちゃった、あの美しかった「ガタカ」がウソだったかのよう。とんでもなく汚い――でもどうしようもない必要悪な武器商人の世界。それをあくまで「ビジネス」と割り切る主人公ユーリ――映画はそんなユーリ視点、かつブラックな皮肉てんこもりで展開するためか、重いはずの内容が妙に軽く感じてしまう。それなのに、鑑賞後ズシリときた重みは、いったいなに?…この映画って本格的なドキュメンタリーなわけ?…ドキュメンタリーじゃない、実在する武器商人をモデルにしたエンタテイメント作品だよね?…参っちゃったなあ、もう。
「(武器商人の仕事をしているのは)才能があるからだ」――本当にそんなことを云い出しそうな、ニコラス・ケイジの説得力ある武器商人ぶりに驚愕。ハマリ役過ぎて怖いくらい。彼、本当の仕事は俳優じゃなくて武器商人じゃないの?…ニックの演技は本作がベスト。今までオーバーアクト俳優のレッテルを貼っていてゴメンね。ヘタじゃないことはちゃんとわかってたよ、でもこれほどまで上手いとは思ってなかったの。本当にゴメン。
そしてタイトルバックの秀逸さ。一発の銃弾が製造され、世に出、そしてひとりの人間を標的に使われるまでを描いた「銃弾の一生」――頭に命中すると同時に私の心も撃ち抜かれた。2005年のタイトルバック賞は、これと「バッド・エデュケーション」かな…。
■「ドミノ」
トニー・スコットのチャカチャカ節、健在。当方、タイトルバックとクライマックスで目と頭が字幕に追いつかず。…ぐふっ!
■「ジョージ・マイケル 〜素顔の告白〜」
昨年12月、80年代を代表するメガポップスターであるマドンナとジョージ・マイケルがともにキャンペーンで来日、ふたりの対照的な姿に少々ショックを受けた。コンポーザー/シンガーとしてのミュージシャン能力ならば、(ポテンシャルを含め)断然ジョージが上なんだけれども、マドンナはこの20年で完全無欠(に近い)、唯一無二のアーティストとなった姿を見せつけた。彼女の強さ、己を「マドンナ」としてプロデュースし、20年も維持し続ける能力と努力――そのひとつだってジョージは持ってない。だけど彼にそれらが必要だったかと云われると…本作を観る限り、どうやら違うみたい。どちらが幸せなのかはわからない、でもともに後悔はなさそう――どちらにしろ、80年代が遠い昔になってしまったことは事実。思わずホロリ。
以上、「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」でした。やっと終わった〜♪
次は「2005年my映画10本」かな。
4月に昨年のフェイバリットを書き始めるなんざ、私ぐらいでしょうか。だって…書きたいことが多いから、こーゆー個人のベスト10ものが後回しになっちゃうんだもん…。いいわけ。
なお「ちょっとだけ感想とデキゴトロジー」は、マジメな感想とは違い、基本的にしょーもないことばかり書くようにしてます。
それでは以下、ちょっとだけ感想とデキゴトロジーです。
■「ロード・オブ・ウォー」
ごくフツーの営業サラリーマンのような、てんで極悪人には見えない武器商人をニコラス・ケイジが演じ、どこまでもソリッドな無臭空間系アイロニー派アンドリュー・ニコル(たぶん代表作は「ガタカ」)が監督した、「史上最強と呼ばれた武器商人」の話。うわ〜…。年の暮れにすんごい映画観ちゃった、あの美しかった「ガタカ」がウソだったかのよう。とんでもなく汚い――でもどうしようもない必要悪な武器商人の世界。それをあくまで「ビジネス」と割り切る主人公ユーリ――映画はそんなユーリ視点、かつブラックな皮肉てんこもりで展開するためか、重いはずの内容が妙に軽く感じてしまう。それなのに、鑑賞後ズシリときた重みは、いったいなに?…この映画って本格的なドキュメンタリーなわけ?…ドキュメンタリーじゃない、実在する武器商人をモデルにしたエンタテイメント作品だよね?…参っちゃったなあ、もう。
「(武器商人の仕事をしているのは)才能があるからだ」――本当にそんなことを云い出しそうな、ニコラス・ケイジの説得力ある武器商人ぶりに驚愕。ハマリ役過ぎて怖いくらい。彼、本当の仕事は俳優じゃなくて武器商人じゃないの?…ニックの演技は本作がベスト。今までオーバーアクト俳優のレッテルを貼っていてゴメンね。ヘタじゃないことはちゃんとわかってたよ、でもこれほどまで上手いとは思ってなかったの。本当にゴメン。
そしてタイトルバックの秀逸さ。一発の銃弾が製造され、世に出、そしてひとりの人間を標的に使われるまでを描いた「銃弾の一生」――頭に命中すると同時に私の心も撃ち抜かれた。2005年のタイトルバック賞は、これと「バッド・エデュケーション」かな…。
■「ドミノ」
トニー・スコットのチャカチャカ節、健在。当方、タイトルバックとクライマックスで目と頭が字幕に追いつかず。…ぐふっ!
■「ジョージ・マイケル 〜素顔の告白〜」
昨年12月、80年代を代表するメガポップスターであるマドンナとジョージ・マイケルがともにキャンペーンで来日、ふたりの対照的な姿に少々ショックを受けた。コンポーザー/シンガーとしてのミュージシャン能力ならば、(ポテンシャルを含め)断然ジョージが上なんだけれども、マドンナはこの20年で完全無欠(に近い)、唯一無二のアーティストとなった姿を見せつけた。彼女の強さ、己を「マドンナ」としてプロデュースし、20年も維持し続ける能力と努力――そのひとつだってジョージは持ってない。だけど彼にそれらが必要だったかと云われると…本作を観る限り、どうやら違うみたい。どちらが幸せなのかはわからない、でもともに後悔はなさそう――どちらにしろ、80年代が遠い昔になってしまったことは事実。思わずホロリ。
以上、「2005年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」でした。やっと終わった〜♪
次は「2005年my映画10本」かな。
4月に昨年のフェイバリットを書き始めるなんざ、私ぐらいでしょうか。だって…書きたいことが多いから、こーゆー個人のベスト10ものが後回しになっちゃうんだもん…。いいわけ。
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