「ぼくを葬る」

2006年5月17日
「ぼくを葬る」
←フランソワ・オゾンの新作の公式ポスターは、上映国すべてこのデザインですね(クリックすると大きくなります。たいへん素敵です)。オゾンはフランスはパリ生まれの現在38歳、雰囲気というよりは空気で魅せる、だけどスノッブな印象は思ったより控え目で、ちょっと風変わりな大人のドラマ/サスペンスを得意とする、ほかに似た作風の人がいない個性的な監督です。とくに彼のファンというわけでない私ですが、新作が公開となるとイソイソ観に行ってしまいます。チェックしたくなるんですよね。どんな男性監督よりも、女性の自然な美しさ、正直さ、意地の悪さを上手く描けるのは彼がゲイだからなのかな…。そんなオゾンが久しぶりに男性を主人公に、しかもその主演が彼お気に入りのメルヴィル・プポーで、さらにお得意のテーマ「死」にまつわる作品を手がけたと聞き、(結局今回も)イソイソと観に行ってきました。

■「ぼくを葬る」Le temps qui reste(2005・仏)
IMDb→http://us.imdb.com/title/tt0417189/
日本公式サイト→http://www.bokuoku.jp/
監督:フランソワ・オゾン
脚本:フランソワ・オゾン
出演:メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モロー、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、クリスチャン・センゲワルト、他
上映時間:81分

ストーリー:
人気ファッションフォトグラファーのロマン(M・プポー)は、仕事中に倒れ、ガンで余命3ヶ月と告知される。だが残された時間を恋人のサシャ(C・センゲワルト)と過ごすことなく、逆に冷たく別れを切り出し、ひとりになってしまう。家族と疎遠な彼は、ある日祖母ローラ(J・モロー)を訪ね、彼女だけに真実を話す。その後、残された3ヶ月間で彼は死を待ちながら、ある思いに駆られていた――。

おのれの死、について。

私のオール・タイム・フェイバリッツの1本である「ビフォア・サンライズ」という映画の中で、ジュリー・デルピー演じるセリーヌが、死についてこんなことを語っていた。

「誰にも知られずに死ぬのって素敵じゃない?…家族にも友達にも知られずに死ぬってことは、つまり、生きてることと同じじゃないかなって思うの」

と、続きはまたのちほど…。

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