久しぶりに聴いたGO WESTの「INDIAN SUMMER」(1992)。
キモチがいいなあ――どこまでも、ずっと、このままで。

80年代の英国出身2人組代表と云えば、WHAM!。

がしかし、当時よく日本で云われた「ブルー・アイド・ソウルシンガー」(白人でソウルを歌う人)は、なにもWHAM!のジョージ・マイケルだけではありません。私に云わせれば、GO WESTのピーター・コックスもそのひとり。ただし両者の持つ特徴/長は、まったく違いました。

WHAM!は、中期の短パンお色気バカ路線(←ホメてます)、否応なく耳に残ってしまうキャッチーなメロディと、ジョージ・マイケルの高くて甘いどこまでもエロ(←ホメてます)な歌声が人気だったのに対し、同時期活躍した「英国ポップ2人組」でも、GO WESTが鳴らしたのは、シンセベースに乗っかったウェストコーストな音(リック・アストリーに近いかな?)。たいへん清々しいメロディラインなのに、ピーター・コックスの歌声は思いがけずハスキーで、男っぽい力強さがあるのに不思議とせつない――そんな嫌味のない音楽性を持っていました。

ピーター・コックスは、なに歌っても上手いです。

「INDIAN SUMMER」には、あの有名なボビー・コールドウェルの「What You Won’t Do For Love」(邦題「風のシルエット」)のカバーが入っていて、これがまた素晴らしい。「What You Won’t Do For Love」は、カバー曲の定番ナンバーであり、いままでも数多くの人が歌ってきましたが(日本では佐藤竹善とか)、ピーターが一番です。曲の持ち主よりいい。

…というわけで、GO WESTで一番のオススメアルバムである「INDIAN SUMMER」は、現在密林で1280円、お求めやすい価格で発売中です。このアルバムは大人っぽくて、80年代を感じさせない仕上がりなので(もともとリリース自体、90年代だし)、ドライブしながら聴かれることをオススメします。

なお、80年代を感じたいというならば、いまオススメなのが「ラブソングができるまで」のサントラ …ヒュー・グラントのアルバム「Music & Lyrics」。まさにPOP! GOES MY HEARTな出来、映画の中で歌い踊ったヒューに対し、頭が下がる思いです。ちなみに3曲目の「Meaningless Kiss」は、笑っちゃうくらい(コード進行まで)まんまジョージ・マイケルの「ケアレス・ウィスパー」なので必聴。腰を振りながらヒューの歌う姿は映画で必見のこと。映画のオープニングビデオ(…)では、a-haの「Take on Me」「A Flock of Seagulls」を思い出してしまいます。

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話は変わって。英国で行われた「80年代を代表する英国ミュージシャンはだれ?」というアンケートの結果に大爆笑。1位はジョージ・マイケルでもボーイ・ジョージでもサイモン・ル・ボンでもなく――なんとアンドリュー・リッジリー!…ぎゃっははははは♪アタシもアンディだと思う思う思う思う!

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