英田サキが好きな人に木原音瀬の作品を薦めるのは、ムズかしい。だってこのふたり、対極に位置する作家なんだもん。

…というわけで、リクエストを頂いた「初心者Dさんにオススメの木原作品は?」を。

手っ取り早く知りたいなら、のっけからモラルを試され、かつ木原要素がだいたい詰まっている『WEED』『FLOWER』『POLLINATION』(三部作)。恋愛中はカッコいいことばかりじゃない、もがいてあがいて醜態晒す、それが当たり前なんだ、ということが書かれてあると思う…けど、それはどの木原作品でも同じか。夢見がちな腐女子に喝!

ポップなコメディなのに、受の***という設定が「やっぱり木原音瀬」と思ってしまう『脱がない男』。私はあまり好きじゃないけど、リブレ系なので読みやすい…というか、リブレ用に読みやすくしてみました、という感じがする。

そして、木原リズムに慣れたら――『箱の中』『檻の外』

…という感じでしょうか?

ちなみに、私が好きな木原作品は『牛泥棒』。依田沙江美の挿絵がドンピシャ。「2007年上半期ベスト3」のうちの1本で、何度も読み返した木原作品は(今のところ)これだけ。六尺と越中、どっちなのか気になる(…って、なんの話だ)。寓話っぽい時代モノにマジ弱い私は、この「牛泥棒」に娯楽性を感じるんだけどなー。Dさんも好きそうな気がする。そういえばこれが出たとき、榎田さんも別レーベルで明治あたりの時代物作品(例の遊郭モノ)を出していたので、重なって面白いなと思ったナリ。

『吸血鬼と愉快な仲間たち』は未読。でも私にヒットする作品だろうと思っているので、近いうちにポチる予定。

大学で助手をしている亮一郎は、年上の口のきけない使用人・徳馬に、密かに想いを寄せていた。幼い頃に母を亡くした亮一郎にとって、物心ついた頃から傍にいてくれた徳馬は、誰よりも欠け替えのない存在だった。自分の想いで関係を壊したくなくて、亮一郎は想いを告げぬまま、女との結婚を考えるが…。 口のきけない男の秘められた過去と思いとは?互いを想い合う、切ないラブストーリー。
『牛泥棒』 ISBN:4883863247 新書 依田 沙江美 蒼竜社 2007/06/29 ¥900

コメント

翠
2007年7月25日23:34

お好きかはわからないけど、
吸血鬼はおもしろいですー☆
脱がない男よりもDon’t worry Mamaのほうがとっつきやすいかもです。一冊だし♪

”D”
”D”
2007年7月26日22:00

ご紹介ありがとうございます♪
なんていうか、なんか楽しくなってきました(笑)、私はどうなるのだろう、と(笑)

秋林 瑞佳
秋林 瑞佳
2007年7月29日10:01

>翠さん
吸血鬼は到着待ちです♪
Don’t worry Mamaは…探してるんですけど、見つからない…。リブレ系ってすぐなくなるからなあ…。

>Dさん
どうなるんでしょ?(わははは!)私も楽しくなってきました♪

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