2006年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に簡単な感想と、ヨタ話を記したものです。ただし、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なので、一部だけとなっております。

なんで今ごろ昨年の下半期を振り返ってるんだ?…って云われそうですが、その…いろいろありまして…ブログに書くのが遅れに遅れちゃったんです。タイムリーでなくてすみましぇん。

■「スーパーマン リターンズ」
上映時間に間に合いそうになかったので、映画館までタクシーを使うことに。

運転手さん:「映画!いいねえ!なにを観るの?」
私:「『スーパーマン リターンズ』です」
運転手さん:「今度の新しいスーパーマンは、公衆電話BOXで着替えないんだって?」
私:「え?そうなんですか?」(←知らなかった)
運転手さん:「そうだよ〜♪僕も観に行きたいんだよね、スーパーマン!…仕事しながら、ついあのテーマソングを歌っちゃうんだよ〜♪ちゃ〜ら〜ちゃら〜ちゃら〜…♪」

……運転手さん。
その…いま歌ってる曲って、「スター・ウォーズのテーマ」なんですけど。
………。気持ちはわかる。

■「X-MEN ファイナル ディシジョン」
興行成績・評価ではともに上から数えたほうが早い、成功したアメコミ映画と云っていい「X-MEN」シリーズの3作目。出演者が老けたのは仕方がないけど、監督(および脚本)のブライアン・シンガーが抜けただけで、こんなに変わっちゃうの?…繊細に「ミュータントへの偏見、哀しみ、人間との共存」を描き、アクションは小気味良く流れ、中だるみしながらもシリアスな場面にギャグを挿入…と、「2」まではシンガー節炸裂だったのに、ブレット・ラトナー監督による「3」は、「1」「2」がなくても完全成立しそうな、と〜っても大味な娯楽作になっていた…。ガーン。

ローグがウルヴァリンに「拳から爪を出すとき痛い?」と訊いて、ウルが「ああ、痛い」と答えるシーンが「1」にあって(ベストシーンである)、シンガー版「X-MEN」を見事端的に表現していた。なのに「3」ときたら、そんな人間味のあるシーンすらなく、ミュータントが大暴れしただけ(簡単に死んじゃうわ、力なくすわ…トホホ)、伏線回収し忘れの「ああ諸行無常」ストーリーで終わってしまった…。しかもあんな終わり方しておきながら、続編の含みを持たせるなんざ、サイテーだ!!バカヤロー!!

そしてサイクロップスが哀れで哀れで哀れで…扱いだけでなく、出演シーンの短さまで際立っていて、とにかくかわいそうだった。主要ミュータントだったのにー!…演じてたのが、これがまたフラレ役/当て馬役の多いジェイムズ・マースデンでね、「X-MEN 3」では登場が少なかったけど、ブライアン・シンガー監督・脚本「スーパーマン リターンズ」では出番多めだったのよ、でも役どころがやっぱりロイスの当て馬役でね(…シンガーくん?)――

誰か彼をしあわせにしてやってくれーーーー!!

★突然ですが「ジェイムズ・マースデン情報」!♪ドンドン!パフパフ〜♪
この前「めざましTV」を見ていたら、来春公開予定のディズニー実写映画「魔法にかけられて」のトレイラーが流れ、王子様役がどう見てもジェイムズ・マースデンだったのでチェックしてみたら、やっぱり彼でした。今度こそヒロインをゲットしてもらいたい!…けど…も…トレイラー観る限り、これがまたトンチキな王子様で…かな〜り不安。(今度こそ)フラレなければいいんだけどな…頑張ってくれ!ジェイムズ(as エドワード王子)!

↓「魔法にかけられて」トレイラーはこちら(公式サイト)
http://disney.go.com/disneypictures/enchanted/
(自動的に流れますので、会社からチェックの方は要注意)

あと、特殊ミュータント役で、またもやキモガキ キャメロン・ブライトくんを発見。……。

■「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」
米国大統領を守るシークレットサービスが、陰謀に巻き込まれる話。大統領を守るはずの男が、なんとファースト・レディに手を出し不倫中(!)、しかも演じるのがマイケル・ダグラスとゆー、そんな役演じて説得力あるのは、彼かジョージ・クルーニーくらいでしょ!…とキャスティングだけで納得、その時点で(私の中では)終了した作品。だってさほど面白くもなかったし…。

ところでマイケル・ダグラスといえば、以前、ロブ・ライナー監督の「アメリカン・プレジデント」というロマンス映画(ホントに恋愛モノなんですってば!)で恋する大統領を演じていたんだけど、これが意外に似合ってて面白く、しかもうっかり「マーティン・シーン×マイケル・ダグラス」だとまで思ってしまった。……。ウソじゃないってば!私の目には、そう映ったんだってば!!

■「記憶の棘」
再婚を考えた美しい未亡人アナの前に、亡き夫の生まれ変わりだと主張する少年が現れる。最初は少年のいたずらだと思っていたが、少年は夫しか知りえない秘密を知っていた。再婚を前にアナの心は乱される…というストーリー。少年が本当に生まれ変わりなのか、ハッキリ知りたい観客は多いだろうな。でもこの映画は、謎が明らかになっていくという謎解きをメインにしていない、とてもシンプルな愛の物語に(私は)思えた。

愛する人を突然失ったひとりの女性が、時間が経ち、次の愛を考えられるようになっても、「あの人を愛した」という記憶を消すことができず、葛藤する。もちろん、愛した事実と思い出を消す必要はないのだけど、アナという女性は思い込みが激しく一途に人を愛する――ある意味、とても不器用な人なので、再婚を前に揺さぶられる自分が許せず、そして抑えることができない。見た目はとても洗練されているだけに、そのギャップも大きい。じゃあ彼女が愛した夫は、同じように彼女を愛していたのか…というと、これがまたつらい話が待ち受けていて――私はただただせつなかった。

主演のニコール・キッドマンは、もともとオーバーアクト気味なところがあるので、こういう思い込みの激しい「恋に落ちたら命がけ、真剣に真っ逆さま」という役が似合うね。そして、静かに暮らしている洗練された上流階級の描写に唸った。実はこんな感じなんじゃないかな?<NYの上流階級

夫の生まれ変わりと主張する少年役に、あのキモガキ キャメロン・ブライトくん。いや〜、アナの気持ちが分かるとゆーか、夢に見そうなキモ具合だった(←ホメてます。絶賛に近い)。お風呂のシーンではマジ怖かった…うえ〜ん!

好みはキッチリわかれるだろうけど、私は好きな作品。でもオススメはしない。

「4」に続く。

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