2006年下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 4
2007年8月28日 年度別フェイバリット10映画
2006年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に簡単な感想と、ヨタ話を記したものです。ただし、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なので、一部だけとなっております。
なんで今ごろ昨年の下半期を振り返ってるんだ?…って云われそうですが、その…いろいろありまして…ブログに書くのが遅れに遅れちゃったんです。タイムリーでなくてすみましぇん。
■「もしも昨日が選べたら」
1年も待たずにサンドラー映画公開!バンザーイ!…こんなに早く公開されるということは、もしかして面白いとか?…と期待しながら観に行ったら、たしかにサンドラー映画の中では上出来で面白い、人生の早送り・巻き戻しができるリモコンをゲットした主人公が、騒動を巻き起こして因果応報な目に遭う「ドラえもん(風)映画」だった。うひょー。今回の相手役は、サンドラー映画歴代相手役の中でもピカイチ美人のケイト・ベッキンセイル。あんな美人さんが、よく下ネタ満載サンドラー映画に出てくれたなあと、ちょっと感動(うわ〜ん、ありがとう!>ケイト)。でもこのふたりでケミストリーは生まれるの?と心配したら、これがすんごく良くてビックリ。怪しげな発明家役にクリストファー・ウォーケン。ハマリ役すぎて大笑い。
あ〜…あんな万能リモコンがあったら、私もちょっと使っちゃうだろうなあ…。
■「ビッグ・リバー」
国籍の違う男女が米国を車で旅するロードムービー。オダジョが出ているので観に行った。そしたら…。私はもう何本もこの手の「アテのない自分探しロードムービー」を観てきたから、でかい文字で書かせてもらうけど――
ジャームッシュにヴァン・サントもどきは、もうたくさんだーっ!!
そして長すぎ。退屈。
1時間半くらいの映画なのに3時間あるかと思った。
万能リモコンがあったら確実に早送りの1本。
■「レディ・イン・ザ・ウォーター」
とにかく観ないと話に参加できない(=ネタバレなしでは語れない)シャマラン映画なので、観に行ったんだけど――いや〜、コーブ・アパートの住人が純粋な人ばっかでよかったね!>水の妖精さん
………。
シャマランって、俳優となっていいほどのインド美形だと思うし、実際にその自覚があるから自分の映画に出るんだろうけど、シャマラン自身がシャマラン映画に出てくると、一気にガクっとなるんだよなあ…。しかも今回の役はけっこう重要な役で「将来世界を変える作品を書く運命の作家」。妖精さんがそれを話してシャマランが真剣な顔して聞いているシーンを観たとき、「はあ?」。そーゆー役を自分で演じる??…シャマランの事務所には、彼が書いた脚本が箔押タイトルに革張り製本されて並んでるそうだし…そんな人に何を云ってもダメ、ヘタすりゃ犬を嗾けられるかもよ?…という作品…か。トホホ。
■「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」
前2作は日本車がいろいろ出ていたよな〜と思っていたら、キャラ一新、まったく関係のないストーリーで舞台が日本、というPART3が作られた…けど、やっぱり日本じゃなくトンチキジパングだった。ひやっほうっ♪…日本語のできないフツーのカウボーイ(メリケン人という意味です)高校生が、いきなり日本の公立高校に転校って…チャレンジ精神と根性は買う、でもそりゃありえないってばっ!ぎゃはは♪
ドリフトキング、高校生、バトル…ということで、本作は「頭文字D THE MOVIE」の「ワイルド・スピード」シリーズ版という感じ。映画「イニD」を観たとき、見所である「ドリフト!華麗なる下り峠攻め!」より、主人公・拓海が着ていた南葛10番Tシャツのほうに目が奪われた時点で、私は映画「イニD」をとやかく云う資格を剥奪されたと思うんだけど、あの映画は、たしかにしげの秀一の原作をリスペクトした出来だった。がしかし、残念ながら、しげのマンガ名物の三角パンチラがなく、「ダメじゃん!再現しなきゃ!」と残念に思っていた。そしたらなんと!この「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」の冒頭で、そのパンチラが見られるとはっ!ひやっほうっ♪…監督のジャスティン・リン、よくわかってるね!…って、なんで私が「ワイルド・スピード」に、そんな感想を持たねばならないのよ…ぶつぶつぶつ。
■「エコール」
日本公開時の惹句(タグライン)は、「大人に孵化する前の、純粋無垢(イノセント)な少女たちの世界へ、ようこそ」。
美しい森の中の、6〜12歳の女の子ばかりを集めた寄宿学校。生徒のほかは、ふたりの女性教師、年老いた召使だけ。ハリウッドでは絶対に作られないだろう、究極のロリータ作品だった。ストーリーは惹句そのまんまの内容で、美しい森の中の学校で勉強する少女たちの姿を淡々と描いているだけなんだけども、鑑賞中の緊張感と云ったら、もうすごかった。観終わってあんなに疲れたのは、久しぶり。なぜって、鑑賞中ずっと、この可愛い子たちが襲われないだろうか、なんぞ無体な目に遭わないだろうか…心配で心配でたまらず、ヒヤヒヤの連続だったから。
ところがそれより大問題で、私を大きく傷つけたのが、劇中に出てきた「美人の基準」。校長先生(だったかな?)が生徒の代表を選ぶ際、生徒の首の長さを測り出して――大ショック!そう…そうなんだよね、首が長いほうがエレガントで綺麗なの。自分のコンプレックスをスクリーンでモロ見せられちゃった。残酷。それで選ばれなかった子はショックだよね…。
というような(?)映画なので、水城せとなのマンガが好きな女性にオススメ。男性が観るなら――「少年の現実、閉塞感から生まれる痛み」を描いたケン・ローチの大傑作「ケス」をオススメします。
「5」に続く。
続きます。
なんで今ごろ昨年の下半期を振り返ってるんだ?…って云われそうですが、その…いろいろありまして…ブログに書くのが遅れに遅れちゃったんです。タイムリーでなくてすみましぇん。
■「もしも昨日が選べたら」
1年も待たずにサンドラー映画公開!バンザーイ!…こんなに早く公開されるということは、もしかして面白いとか?…と期待しながら観に行ったら、たしかにサンドラー映画の中では上出来で面白い、人生の早送り・巻き戻しができるリモコンをゲットした主人公が、騒動を巻き起こして因果応報な目に遭う「ドラえもん(風)映画」だった。うひょー。今回の相手役は、サンドラー映画歴代相手役の中でもピカイチ美人のケイト・ベッキンセイル。あんな美人さんが、よく下ネタ満載サンドラー映画に出てくれたなあと、ちょっと感動(うわ〜ん、ありがとう!>ケイト)。でもこのふたりでケミストリーは生まれるの?と心配したら、これがすんごく良くてビックリ。怪しげな発明家役にクリストファー・ウォーケン。ハマリ役すぎて大笑い。
あ〜…あんな万能リモコンがあったら、私もちょっと使っちゃうだろうなあ…。
■「ビッグ・リバー」
国籍の違う男女が米国を車で旅するロードムービー。オダジョが出ているので観に行った。そしたら…。私はもう何本もこの手の「アテのない自分探しロードムービー」を観てきたから、でかい文字で書かせてもらうけど――
ジャームッシュにヴァン・サントもどきは、もうたくさんだーっ!!
そして長すぎ。退屈。
1時間半くらいの映画なのに3時間あるかと思った。
万能リモコンがあったら確実に早送りの1本。
■「レディ・イン・ザ・ウォーター」
とにかく観ないと話に参加できない(=ネタバレなしでは語れない)シャマラン映画なので、観に行ったんだけど――いや〜、コーブ・アパートの住人が純粋な人ばっかでよかったね!>水の妖精さん
………。
シャマランって、俳優となっていいほどのインド美形だと思うし、実際にその自覚があるから自分の映画に出るんだろうけど、シャマラン自身がシャマラン映画に出てくると、一気にガクっとなるんだよなあ…。しかも今回の役はけっこう重要な役で「将来世界を変える作品を書く運命の作家」。妖精さんがそれを話してシャマランが真剣な顔して聞いているシーンを観たとき、「はあ?」。そーゆー役を自分で演じる??…シャマランの事務所には、彼が書いた脚本が箔押タイトルに革張り製本されて並んでるそうだし…そんな人に何を云ってもダメ、ヘタすりゃ犬を嗾けられるかもよ?…という作品…か。トホホ。
■「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」
前2作は日本車がいろいろ出ていたよな〜と思っていたら、キャラ一新、まったく関係のないストーリーで舞台が日本、というPART3が作られた…けど、やっぱり日本じゃなくトンチキジパングだった。ひやっほうっ♪…日本語のできないフツーのカウボーイ(メリケン人という意味です)高校生が、いきなり日本の公立高校に転校って…チャレンジ精神と根性は買う、でもそりゃありえないってばっ!ぎゃはは♪
ドリフトキング、高校生、バトル…ということで、本作は「頭文字D THE MOVIE」の「ワイルド・スピード」シリーズ版という感じ。映画「イニD」を観たとき、見所である「ドリフト!華麗なる下り峠攻め!」より、主人公・拓海が着ていた南葛10番Tシャツのほうに目が奪われた時点で、私は映画「イニD」をとやかく云う資格を剥奪されたと思うんだけど、あの映画は、たしかにしげの秀一の原作をリスペクトした出来だった。がしかし、残念ながら、しげのマンガ名物の三角パンチラがなく、「ダメじゃん!再現しなきゃ!」と残念に思っていた。そしたらなんと!この「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」の冒頭で、そのパンチラが見られるとはっ!ひやっほうっ♪…監督のジャスティン・リン、よくわかってるね!…って、なんで私が「ワイルド・スピード」に、そんな感想を持たねばならないのよ…ぶつぶつぶつ。
■「エコール」
日本公開時の惹句(タグライン)は、「大人に孵化する前の、純粋無垢(イノセント)な少女たちの世界へ、ようこそ」。
美しい森の中の、6〜12歳の女の子ばかりを集めた寄宿学校。生徒のほかは、ふたりの女性教師、年老いた召使だけ。ハリウッドでは絶対に作られないだろう、究極のロリータ作品だった。ストーリーは惹句そのまんまの内容で、美しい森の中の学校で勉強する少女たちの姿を淡々と描いているだけなんだけども、鑑賞中の緊張感と云ったら、もうすごかった。観終わってあんなに疲れたのは、久しぶり。なぜって、鑑賞中ずっと、この可愛い子たちが襲われないだろうか、なんぞ無体な目に遭わないだろうか…心配で心配でたまらず、ヒヤヒヤの連続だったから。
ところがそれより大問題で、私を大きく傷つけたのが、劇中に出てきた「美人の基準」。校長先生(だったかな?)が生徒の代表を選ぶ際、生徒の首の長さを測り出して――大ショック!そう…そうなんだよね、首が長いほうがエレガントで綺麗なの。自分のコンプレックスをスクリーンでモロ見せられちゃった。残酷。それで選ばれなかった子はショックだよね…。
というような(?)映画なので、水城せとなのマンガが好きな女性にオススメ。男性が観るなら――「少年の現実、閉塞感から生まれる痛み」を描いたケン・ローチの大傑作「ケス」をオススメします。
「5」に続く。
続きます。
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