2006年下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー 5
2007年8月29日 年度別フェイバリット10映画
2006年度下半期映画ちょっとだけ感想&デキゴトロジー」です。これは私が昨年下半期に鑑賞した映画の中で、ちょっとだけ感想を書いておきたい、感想は別に書いたけどそれに補足をしておきたい、映画館でトンデモ事件に遭遇したので報告しておきたい…など、基本的に簡単な感想と、ヨタ話を記したものです。ただし、観た映画すべてを書くことは絶対ムリ!不可能!なので、一部だけとなっております。
なんで今ごろ昨年の下半期を振り返ってるんだ?…って云われそうですが、その…いろいろありまして…ブログに書くのが遅れに遅れちゃったんです。タイムリーでなくてすみましぇん。
■「ブラック・ダリア」
巨匠ブライアン・デ・パルマの新作。ジェームズ・エルロイ原作で実話をベースにした猟奇殺人事件モノ。ブジ公開。前作「ファム・ファタル」がアレだったもんだから、デ・パルマにもう大手配給作品の監督依頼がこないんじゃないかとマジ心配してただけに、いや〜よかったよかった♪
え、出来?…そんなことより、冒頭のブラック・ダリアことエリザベス・ショートの死体が見つかるシーンだってば!
最初はまったく別の人物を捉えていたカメラが、クレーンでぐうううううう〜〜んとビルを飛び越え(!)、そのフォーカスはさらに道の向こう(!)の草むらにある死体に。でも状況すべては見せない。カメラは路地を通って(!)また元の位置(!)へ。そして刑事たちを映し出す……うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!スゴイ!さすが!
――以上!
■「トゥモロー・ワールド」
P・Dジェイムズ『人類の子供たち』を映画化、子供が生まれなくなって滅亡の危機にある人類を描いた近未来SFサスペンス。海の向こうでは高評価だけど、私には最後まで忍耐を強いられた1本で、とにかくしんどかった。ハッキリ云っちゃうと…ごめんなさい、つまらなかった…いや違うな、好みじゃなかった。
たぶんその…近未来の「子供が生まれなくなる」という危機感より、今現在ニュースでよく見られる「赤ちゃんポスト」「子供を育てられない親」だとか、「戦闘に駆り出される子供」「ストリートチルドレン」だとか…そういった問題のほうが――少子化だって騒がれているけど――私にはより身近に感じられたのだと思う。つい現実と比較して考えちゃったのは、「トゥモロー・ワールド」に近未来な雰囲気が感じられず、たとえば、街並み・住居・森・車・バイク…などがずいぶんと現代的だったからで(設定が2027年なので、突飛にしなかったんだと思う)、逆にそんな描写だったからこそ、少子化問題含め、将来起こりうるかも?と興味深く観た人もいるだろうな。そういう意味では、近未来SF作品として画期的な描写を選択した1本と云えるかもしれない。
どうして子供が生まれなくなったか、そんな状況でなぜキーが妊娠したかなどの細かい設定や、概念的で抽象的とも云えるラストなど、あえてすべてを描いていないところは私好みだった。とゆーか、この映画にそれらをキッチリ描き込む必要性はないんじゃないかな?
話題になって、各撮影賞をゲットした「クライマックスの戦闘シーンでの長回し」に関しては、スゴイと思う、でも私はやっぱデ・パルマ御大のぶっ飛び長回しのほうが好みであって…えっと…その…。え?比較するな?…う〜ん、ごめんちゃい!
■「プラダを着た悪魔」
メリル・ストリープがファッション誌鬼編集長を演じたコメディ。映画にさほど興味のない人でも、なぜメリルが現在最高の女優であるか、これでわかると思う(この映画がいままでの出演作の中で一番わかりやすい)。彼女ひとりだけセリフを喋ってない。ほかの俳優/女優たちは役を演じているのに、彼女ひとりだけ、実在の人物のよう。あるいは、ひとりだけ脚本を渡されていない、アドリブのみ許されている女優とでも云うか。自然な演技というレベルじゃない。たとえばTVミニドラマシリーズ「エンジェルス・オブ・アメリカ」で、求められて舞台演技(TVドラマなのに!)をしていたときも、口から出てくる言葉がセリフとして聞こえてこなかった(アルパチやエマ・トンプソンはセリフを喋っていたのに!)。バケモノ女優だね…。
映画はとても面白かった。ただ私がアンディだったら、もうちょっとミランダのそばで勉強したと思う。どんなに異常で私生活と両立できなくても。将来自分のためになるとわかるから。そう思う人が残っていく…いや、そう思う人しか残っていけない業界なんだろうな…。
■「手紙」
本来なら観賞リストには入らないこと確実な作品なのに、観に行ったのは――ムショの中の玉鉄が観たかったから。腐っとるっ!喝!>秋林
そんな私の感想は…そうだな、俳優陣、各エピソード、ストーリー、演出――そのどれもがTVドラマのようで映画を観た気がしなかった。なんで映画にしたの?TVドラマとして放送してもよかったんじゃ?
■「氷の微笑2」
……大ショック。
観逃したあああああっ!!
あんなに早々打ち切られるなんて思ってなかった…。
「6」(たぶん最後)に続く。
なんで今ごろ昨年の下半期を振り返ってるんだ?…って云われそうですが、その…いろいろありまして…ブログに書くのが遅れに遅れちゃったんです。タイムリーでなくてすみましぇん。
■「ブラック・ダリア」
巨匠ブライアン・デ・パルマの新作。ジェームズ・エルロイ原作で実話をベースにした猟奇殺人事件モノ。ブジ公開。前作「ファム・ファタル」がアレだったもんだから、デ・パルマにもう大手配給作品の監督依頼がこないんじゃないかとマジ心配してただけに、いや〜よかったよかった♪
え、出来?…そんなことより、冒頭のブラック・ダリアことエリザベス・ショートの死体が見つかるシーンだってば!
最初はまったく別の人物を捉えていたカメラが、クレーンでぐうううううう〜〜んとビルを飛び越え(!)、そのフォーカスはさらに道の向こう(!)の草むらにある死体に。でも状況すべては見せない。カメラは路地を通って(!)また元の位置(!)へ。そして刑事たちを映し出す……うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!スゴイ!さすが!
――以上!
■「トゥモロー・ワールド」
P・Dジェイムズ『人類の子供たち』を映画化、子供が生まれなくなって滅亡の危機にある人類を描いた近未来SFサスペンス。海の向こうでは高評価だけど、私には最後まで忍耐を強いられた1本で、とにかくしんどかった。ハッキリ云っちゃうと…ごめんなさい、つまらなかった…いや違うな、好みじゃなかった。
たぶんその…近未来の「子供が生まれなくなる」という危機感より、今現在ニュースでよく見られる「赤ちゃんポスト」「子供を育てられない親」だとか、「戦闘に駆り出される子供」「ストリートチルドレン」だとか…そういった問題のほうが――少子化だって騒がれているけど――私にはより身近に感じられたのだと思う。つい現実と比較して考えちゃったのは、「トゥモロー・ワールド」に近未来な雰囲気が感じられず、たとえば、街並み・住居・森・車・バイク…などがずいぶんと現代的だったからで(設定が2027年なので、突飛にしなかったんだと思う)、逆にそんな描写だったからこそ、少子化問題含め、将来起こりうるかも?と興味深く観た人もいるだろうな。そういう意味では、近未来SF作品として画期的な描写を選択した1本と云えるかもしれない。
どうして子供が生まれなくなったか、そんな状況でなぜキーが妊娠したかなどの細かい設定や、概念的で抽象的とも云えるラストなど、あえてすべてを描いていないところは私好みだった。とゆーか、この映画にそれらをキッチリ描き込む必要性はないんじゃないかな?
話題になって、各撮影賞をゲットした「クライマックスの戦闘シーンでの長回し」に関しては、スゴイと思う、でも私はやっぱデ・パルマ御大のぶっ飛び長回しのほうが好みであって…えっと…その…。え?比較するな?…う〜ん、ごめんちゃい!
■「プラダを着た悪魔」
メリル・ストリープがファッション誌鬼編集長を演じたコメディ。映画にさほど興味のない人でも、なぜメリルが現在最高の女優であるか、これでわかると思う(この映画がいままでの出演作の中で一番わかりやすい)。彼女ひとりだけセリフを喋ってない。ほかの俳優/女優たちは役を演じているのに、彼女ひとりだけ、実在の人物のよう。あるいは、ひとりだけ脚本を渡されていない、アドリブのみ許されている女優とでも云うか。自然な演技というレベルじゃない。たとえばTVミニドラマシリーズ「エンジェルス・オブ・アメリカ」で、求められて舞台演技(TVドラマなのに!)をしていたときも、口から出てくる言葉がセリフとして聞こえてこなかった(アルパチやエマ・トンプソンはセリフを喋っていたのに!)。バケモノ女優だね…。
映画はとても面白かった。ただ私がアンディだったら、もうちょっとミランダのそばで勉強したと思う。どんなに異常で私生活と両立できなくても。将来自分のためになるとわかるから。そう思う人が残っていく…いや、そう思う人しか残っていけない業界なんだろうな…。
■「手紙」
本来なら観賞リストには入らないこと確実な作品なのに、観に行ったのは――ムショの中の玉鉄が観たかったから。腐っとるっ!喝!>秋林
そんな私の感想は…そうだな、俳優陣、各エピソード、ストーリー、演出――そのどれもがTVドラマのようで映画を観た気がしなかった。なんで映画にしたの?TVドラマとして放送してもよかったんじゃ?
■「氷の微笑2」
……大ショック。
観逃したあああああっ!!
あんなに早々打ち切られるなんて思ってなかった…。
「6」(たぶん最後)に続く。
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