ISBN:4576041460 文庫 谷崎泉(挿絵:陸裕千景子) 二見書房 2004/08/30 ¥560
!以下、ネタバレ注意報!
「本田危うし!喜久田楼事件編」(「しあわせ9」)と「バレンタインデー騒動編」(「しあわせ10」)に、文庫用書き下ろし番外編「落としてやるぜ!〜我田引水社長と気苦労秘書の裏工作攻防記〜」(←そんなタイトルではありません!「社長のしあわせ」)収録。
殿の海外出張中にどうしても映からの誘いを断れなかった本田、とうとう高級料亭に連れ込まれ…あわや!な騒動から始まり、本田と殿の甘いバレンタイデー…となんだかBLらしくなってきた第5巻。
汚い裏工作を仕掛けて連れ込んだとゆーのに、映が本田を落とせなかった理由は簡単だ。日本酒じゃなく洋酒を出すように仕掛けりゃ良かったんだよ〜、そしたら話もそこそこ、本田はクラクラフラフラ、時間かけず一気に雪崩れ込めたのに。これは明らかに戦略ミスだ、策に溺れたな?>映
がしかし、マジで本田と映がどーにかなってしまっても困るので、森田の活躍にはやはり感謝せねばなるまい。危機一髪のところで本田を救ってくれるあたり、秘書というよりは風車の矢七の域である。う〜ん、いぶし銀だ。
そしてようやく久遠寺家の長男・昴が本格的に登場。なにやら三男坊である殿との間には軋轢が生じているらしいが、これもまた過去が明らかになるのはとーぶん先のようで…なんだかもうどれだけ伏線が張られてるんだか、わかんなくなってきた…あーうー。
で、この5巻で特記すべき展開がもうひとつ。「バレンタインデー騒動」編で、本田がとうとう殿におねだりだ。本田は自己嫌悪に陥ってるけど、大丈夫、殿はアナタが素直になれないとわかってるし、そーいうときだけしかそーゆーこと訊いてこないでしょ?…殿による「寄り切って押し倒し」な決まり手は毎回同じ、正直云うとマンネリ化してきたけど、巻を追うごとに本田に対する気遣いが感じられるようになったので、1巻のアレを思えば、殿は相当変わったと思う。「本田→久遠寺」も形になって見えてきたしね。
書き下ろし「社長のしあわせ」の映に爆笑。汚ないんだ、これが!(わはは!)…あんな頭が回り過ぎる映を察して先手を打たねばならない森田さんは、大変だね。同情するよ、うん。
評価:★★★☆(サクサク読める。半星は、気の毒な落合さんと気苦労の絶えない森田さんに)
「あいつの後ってのが、気にいらねぇが…。あいつじゃ、物足りなくなるようにしてやるよ」(P32)って、アナタまだ順番にこだわってるんですか!?…と思いつつ、海千山千な映なだけに、マジで殿より上手そうな気がしないでもなく…。それにしても、襖を開けたら布団が一組敷かれていて…なんてゆー高級料亭旅館、いまだ存在するの?…秋林、庶民だからわかんな〜い!
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。
■表紙キャラは「森田祐一」(徳永映の秘書)
会社に乗り込んできた映に高級料亭・喜久田楼の奥座敷で押し倒された本田は、なす術もなく抱かれそうになっていたところを映の秘書・森田に助けられる。そのショックも癒えぬうち、久遠寺家の長兄・昴の件で美和と落ち合ったところへ突如、当の本人が現れて―。久遠寺不在中に次々起こる、なかったことにはできない厄介事の数々。兄二人を相手に久遠寺の独占欲もヒートアップ!?さらには本田さんLOVEの落合を食事に連れて行く約束までしてしまい…。年明け早々からバレンタインデーまで、お釣りが来るほどの暑苦しい愛が飛び交う本田ラプソディー。気苦労が絶えない森田の毎日を描いた書き下ろしも収録したシリーズ第五弾。
!以下、ネタバレ注意報!
「本田危うし!喜久田楼事件編」(「しあわせ9」)と「バレンタインデー騒動編」(「しあわせ10」)に、文庫用書き下ろし番外編「落としてやるぜ!〜我田引水社長と気苦労秘書の裏工作攻防記〜」(←そんなタイトルではありません!「社長のしあわせ」)収録。
殿の海外出張中にどうしても映からの誘いを断れなかった本田、とうとう高級料亭に連れ込まれ…あわや!な騒動から始まり、本田と殿の甘いバレンタイデー…となんだかBLらしくなってきた第5巻。
汚い裏工作を仕掛けて連れ込んだとゆーのに、映が本田を落とせなかった理由は簡単だ。日本酒じゃなく洋酒を出すように仕掛けりゃ良かったんだよ〜、そしたら話もそこそこ、本田はクラクラフラフラ、時間かけず一気に雪崩れ込めたのに。これは明らかに戦略ミスだ、策に溺れたな?>映
がしかし、マジで本田と映がどーにかなってしまっても困るので、森田の活躍にはやはり感謝せねばなるまい。危機一髪のところで本田を救ってくれるあたり、秘書というよりは風車の矢七の域である。う〜ん、いぶし銀だ。
そしてようやく久遠寺家の長男・昴が本格的に登場。なにやら三男坊である殿との間には軋轢が生じているらしいが、これもまた過去が明らかになるのはとーぶん先のようで…なんだかもうどれだけ伏線が張られてるんだか、わかんなくなってきた…あーうー。
で、この5巻で特記すべき展開がもうひとつ。「バレンタインデー騒動」編で、本田がとうとう殿におねだりだ。本田は自己嫌悪に陥ってるけど、大丈夫、殿はアナタが素直になれないとわかってるし、そーいうときだけしかそーゆーこと訊いてこないでしょ?…殿による「寄り切って押し倒し」な決まり手は毎回同じ、正直云うとマンネリ化してきたけど、巻を追うごとに本田に対する気遣いが感じられるようになったので、1巻のアレを思えば、殿は相当変わったと思う。「本田→久遠寺」も形になって見えてきたしね。
書き下ろし「社長のしあわせ」の映に爆笑。汚ないんだ、これが!(わはは!)…あんな頭が回り過ぎる映を察して先手を打たねばならない森田さんは、大変だね。同情するよ、うん。
評価:★★★☆(サクサク読める。半星は、気の毒な落合さんと気苦労の絶えない森田さんに)
「あいつの後ってのが、気にいらねぇが…。あいつじゃ、物足りなくなるようにしてやるよ」(P32)って、アナタまだ順番にこだわってるんですか!?…と思いつつ、海千山千な映なだけに、マジで殿より上手そうな気がしないでもなく…。それにしても、襖を開けたら布団が一組敷かれていて…なんてゆー高級料亭旅館、いまだ存在するの?…秋林、庶民だからわかんな〜い!
ZERO STARS … 論外/問題外作
★ … お好きな人はどうぞ。
★★ … つまんない。
★★★ … 退屈はしないしけっこう面白い。
★★★★ … 面白い。佳作/秀作。
★★★★★ … 天晴れ。傑作。
■表紙キャラは「森田祐一」(徳永映の秘書)
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