谷崎泉スペシャル!【12.5】:『AND,( I can make your HAPPINESS)』 IZUMI TANIZAKI 2007年
2007年10月14日 Rotten Sisters! コメント (6)
■『AND, (I can make your HAPPINESS)』
I can make your HAPPINESS SPECIAL BOOK 2007
IZUMI TANIZAKI
最終巻を読了したとき、余韻を残す終わり方について、「泣いたって笑ったってLife goes on(byイナバ)」「最後に打たれたのはピリオドではなくカンマ」という感じでとても良かったよと、いつもの居酒屋で目を細めながらオッシーに語ったらば。
オッシー:「あの〜…感慨深げなところ、申し訳ないですけど…私家版で出てますよ、続き。しかも最終巻発売後に出た本が何冊かあって、そのうち2タイトルが『Life goes on』『AND,』。偶然って怖いですね」
………。
谷崎センセと時差テレパシー?
それとも星座のエレメントが風とか?…違います。やぎ座だそうです。
血液型がAB型とか?…違います。B型だそうです。
というわけで、楽天に出店している某書店にて『AND,』(と『16』)を楽天ポイント使用して購入。この手の本を通販したのは、「誓ったはずだぜ!キャプテン2」」以来、遠い目になりながら、以下感想。
■「秘密の花園」
「本田、殿の実家へ行く」編。本編後半の展開がマジメだったせいで、私すっかり忘れてたよ!「しあわせにできる」=「本田モテモテ騒動記」だってことを。とゆーわけで、「殿のご母堂の誕生日お祝いパーティ参加のためにベルサイユで江戸城な実家へ赴いた本田、久遠寺家全員(昴不在)+徳永黄門様にモテて困っちゃう〜♪」の巻、である。あと特記すべきは…そうだな、各務の婚約か。本田がショックを受けるのもわかる、あの各務が本田差し置いて(ってヘンだけど)人生のひとつの節目、結婚をするっつーんだもの。めでたいけど心中フクザツだ。
そして、本編でも語られていたように、薔薇の栽培と交配が趣味という殿のご尊父・巌さん。文庫収録の番外編では徳永黄門様視点だったせいか、ずいぶんとキツめの性格をお持ちだと思ったのに、今回は意外と丸く感じた。年齢のせい?本田のせい?息子三人ホモ遺伝子をちらつかせてるせい?…ま、「果実を見れば木がわかる」というわけで、巌さんも本田ダイスキーと判明、ぜひとも「雪彦」という薔薇を(殿にナイショで)作って欲しい。ところで巌さん。さすがにご自身の名前「巌」という薔薇なんて作ってないでしょうね?
■「哀愁のハワイ航路」
「森田家出、ハワイ逃亡記」編。徳永家の秘書で、独身貴族「結婚できない男」森田さん。とうとう結婚包囲網に疲れてしまい、仕事を投げ出してハワイへ逃亡、というお話。うん、まあ、あんな悪代官 社長の傍にいたら、どうやったって風車の矢七は結婚できないよね。結婚しても「仕事と私、どっちが大切なの!?」とかなんとか奥さんに云われそうだー。で、その森田さん。今回初めてお名前が祐一さんであると知りましたよー。そっかそっか。祐一さんだったのか。…個人的には徳永家の長女・深雪ちゃんといい仲になって欲しいと思うけど、20歳以上年離れてるからなあ。え?結城さん?結城さんなんですか??…殿だけでなく、映にまで振り回されるんですよ?いいんですか??
評価:私家版なので評価対象外
『しあわせにできる4』の感想(http://diarynote.jp/d/25683/20070919.html)で、「もしかして本田のいない隙に、殿のお世話係でハウスキーピング担当者が、こっそり本田の部屋に潤滑剤を持ち込んで補充してるんじゃないのか?」と書いたら、マジいたよ!殿のお世話係「赤塚くん」という担当者が!(「秘密の花園」で登場)…彼は白金の本田・久遠寺邸に出入りを許可され(本田了承済)、ふたりの不在中に掃除や洗濯などをしているらしいが、三田独身寮時代もこっそり出入りしていたとみた(だって、殿がタンスに自分の衣類を入れたりなんて想像できなーい!)。そっかそっか、キミだったのかー。いや〜、毎回すまないね、ホントお疲れ様。本田と殿に代わり、そしてファンを代表してキミに感謝だ!…殿に補充を頼まれなくたって、たぶんもう減り具合で「今日は1本にしておこう」といった判断をしていると思うが、殿はああ見えて意外とロマンチストだ。イベントやアニバーサリーのあとは必ず補充…いや、掃除をしにきてくれ!
I can make your HAPPINESS SPECIAL BOOK 2007
IZUMI TANIZAKI
最終巻を読了したとき、余韻を残す終わり方について、「泣いたって笑ったってLife goes on(byイナバ)」「最後に打たれたのはピリオドではなくカンマ」という感じでとても良かったよと、いつもの居酒屋で目を細めながらオッシーに語ったらば。
オッシー:「あの〜…感慨深げなところ、申し訳ないですけど…私家版で出てますよ、続き。しかも最終巻発売後に出た本が何冊かあって、そのうち2タイトルが『Life goes on』『AND,』。偶然って怖いですね」
………。
谷崎センセと時差テレパシー?
それとも星座のエレメントが風とか?…違います。やぎ座だそうです。
血液型がAB型とか?…違います。B型だそうです。
というわけで、楽天に出店している某書店にて『AND,』(と『16』)を楽天ポイント使用して購入。この手の本を通販したのは、「誓ったはずだぜ!キャプテン2」」以来、遠い目になりながら、以下感想。
■「秘密の花園」
「本田、殿の実家へ行く」編。本編後半の展開がマジメだったせいで、私すっかり忘れてたよ!「しあわせにできる」=「本田モテモテ騒動記」だってことを。とゆーわけで、「殿のご母堂の誕生日お祝いパーティ参加のためにベルサイユで江戸城な実家へ赴いた本田、久遠寺家全員(昴不在)+徳永黄門様にモテて困っちゃう〜♪」の巻、である。あと特記すべきは…そうだな、各務の婚約か。本田がショックを受けるのもわかる、あの各務が本田差し置いて(ってヘンだけど)人生のひとつの節目、結婚をするっつーんだもの。めでたいけど心中フクザツだ。
そして、本編でも語られていたように、薔薇の栽培と交配が趣味という殿のご尊父・巌さん。文庫収録の番外編では徳永黄門様視点だったせいか、ずいぶんとキツめの性格をお持ちだと思ったのに、今回は意外と丸く感じた。年齢のせい?本田のせい?
■「哀愁のハワイ航路」
「森田家出、ハワイ逃亡記」編。徳永家の秘書で、独身貴族「結婚できない男」森田さん。とうとう結婚包囲網に疲れてしまい、仕事を投げ出してハワイへ逃亡、というお話。うん、まあ、あんな
評価:私家版なので評価対象外
『しあわせにできる4』の感想(http://diarynote.jp/d/25683/20070919.html)で、「もしかして本田のいない隙に、殿のお世話係でハウスキーピング担当者が、こっそり本田の部屋に潤滑剤を持ち込んで補充してるんじゃないのか?」と書いたら、マジいたよ!殿のお世話係「赤塚くん」という担当者が!(「秘密の花園」で登場)…彼は白金の本田・久遠寺邸に出入りを許可され(本田了承済)、ふたりの不在中に掃除や洗濯などをしているらしいが、三田独身寮時代もこっそり出入りしていたとみた(だって、殿がタンスに自分の衣類を入れたりなんて想像できなーい!)。そっかそっか、キミだったのかー。いや〜、毎回すまないね、ホントお疲れ様。本田と殿に代わり、そしてファンを代表してキミに感謝だ!…殿に補充を頼まれなくたって、たぶんもう減り具合で「今日は1本にしておこう」といった判断をしていると思うが、殿はああ見えて意外とロマンチストだ。イベントやアニバーサリーのあとは必ず補充…いや、掃除をしにきてくれ!
コメント
12冊+0.5、読み応えがありました。楽しかったです〜。作品自体を読んでいないのに、なんだかシリーズに愛着がわきました♪
「しあわせにできる」の感想だけは、とにかく1巻ずつ書きたかったので、まず終われたことに満足してます。
>作品自体を読んでいないのに、なんだかシリーズに愛着がわきました♪
わはは♪面白いシリーズですよー!<「しあわせ」
12巻まであると手を出しにくいと思いますが、お友だちがお持ちだったり、古本屋さんで見かけたら、ちょっとお手に取ってみて下さいまし。「10巻の口絵ってこれかー、こーゆーの秋林さん、好きなんだ〜へ〜」と思われるだろうなー(わはは!。
しあわせ完結記念のこの本は、作者ブログの最終回記念コメント祭りで、読者からいろいろとつっこみのコメントが寄せられて、そこから出てきた実家訪問話でした。ブログ移転にともなって消されてしまいましたが…
赤塚君はこれまで何度か同人誌に登場して、かいがいしく衣類の入れ替えをしています。あるとき本田に見つかって、公認お世話係になって白金の家の掃除も担当しています。補充については記述がありませんが(笑)おそらく秋林さんのご指摘どおりだろうと、本編読み返すたびに思います。
あ、私は英田さんも結構好きですが、『エス』は最後二冊、逃げたなと思いました。宗近の弟が椎葉の姉の事件の犯人だったら、もっとすっきりわかりやすくなったのに。義兄がなりふりかわまず復讐に走ってくれるとか。そういうわかりやすい展開を避けて、ハッピーエンドにしたのかなと思いました。でも、こういうコネタも楽しいから、ま、いいかと無理矢理納得しています。↓
http://www.bs-garden.com/system/shortstory/NS100000_ss.php
ところで、このブログにはメールフォームってないのかな?
ぎゃあああああああああ!
私と同じことを考えておられる方がおられた〜〜〜!
嬉しいいいいいいいいいいいい!
>BLに収まりきらない構成力がある反面、いろんな点で甘いところがあって評価に困ることがあります。しあわせはその点、甘さをカバーするだけの魅力があったんだけれど…
至極同感です。「しあわせ」は長編だったから良かったのかもしれない、1〜3冊読みきり作品はどれも甘さをカバーできていないなあという印象があります。決して器用な作家とはいえない(失礼!)のですが、文章を読むだけで「あ、これは谷崎泉、間違いない」という個性を持っているし(BL作家として大きなアドバンテージだと思う)、ストーリーがドラマティックに転換したときのキャラ心情描写は、読んでいてせつなくなるほどで、読ませるなあ、上手いなあと思います。しかも描かれるキャラはみな魅力的で…それだけに「なんでそうなるの?」とストーリーの方向性や展開に疑問が出てきたり、謎を引き摺りすぎてキャラが見えず、中途半端に終わってしまったりすると、「ああ!なんてもったいない!惜しい!」と悔しくなります。ラステロなんて、まさにそれ!です。
>本編で書いてない読者が読みたいところは、同人誌でカバーするつもりなのか、そのうち続編で書くつもりなのか、わかりません。
読めるのは嬉しいのですが、正直云えば「本編(商業誌)で書ききってからお願いします」という気持ちがあります。
>ダブルなんてものすごく途中ですよね?
おっしゃる通り!…消化不良です。
>ラステロも、あの2人がヤクザのトップを目指す話がメインだろうと思うんですが、一応、完結しているらしい。
私は大ショック受けてます、あのラスト。感想でそのビミョーなmy気持ちを書く予定ですが…私のとって1巻は大傑作だったんですよー!うわああああああん!くやしいよーーーっ!
そうなんですかー。ベッドの状況見てるでしょうから、即バレだったろうな…(←ちょっと本田に同情)
>『エス』は最後二冊、逃げたなと思いました。
私もけっこう英田兄貴は好きです(←やっぱりどうしても「けっこう」とつけてしまう…)、『エス』は2巻までが好きで、3巻からはある意味BLらしいなと思いながら読んでいました。五堂(←漢字間違ってるかも…覚えてない)は都合がよいキャラだった、東明がちょっとなあ…とかなんとか。
>宗近の弟が椎葉の姉の事件の犯人だったら、もっとすっきりわかりやすくなったのに。義兄がなりふりかわまず復讐に走ってくれるとか。
弟が犯人!…で、過去の事件から弟を捨てられない宗近は椎葉に対し、十字架を背負うんです。椎葉はそれでも宗近を愛せるか。究極の命題。篠塚に関しては…そうだな、まず宗近と椎葉の仲を知ってしまうんです。妻の復讐を考えるけど、板ばさみになっている椎葉を見て、悩む(椎葉を責めないと思います)。そして宗近と「昌紀をどうするつもりだ?」対決!…あ、しまった!『エス』を熱く語ってしまった…。
小ネタはですね、篠塚にランスタンの贈った女性(に決まってる!)が気になります。だって、フレグランスと化粧品メーカーでステイタスがあるのはシャネルじゃなくてゲラン、そんなゲランのフレグランス、しかもアフターシェーブローションを選ぶなんて…絶対、篠塚を本気で狙ってますよ!
>このブログにはメールフォームってないのかな?
ないんですよー。
えっとですね、2年ほどほったらかし状態ではありますが、下記ブログにある「PROFILE」の名前をクリックして頂くと、アドレス出てきます。
http://akirine.jugem.jp/